こんにちは。ジェネレーションB 、運営者の「TAKU」です。
ヘラコプターズの『Supershitty to the Max!』について調べているあなたは、このアルバムがなぜガレージロックやガレージパンクの名盤として語られるのか、まず全体像をつかみたいところだと思います。
しかも、Entombed出身のニッケ・アンダーソン、Backyard Babiesのドレゲン、Sunlight Studios、White Jazz、Toys Factory、日本盤CD、アナログ盤、ボーナストラック、Payin’ the Duesあたりの情報まで出てくるので、初めて追うと少し混乱しますよね。
この記事では、ヘラコプターズの『Supershitty to the Max!』の基本情報から、26時間録音の背景、収録曲、メンバー、初回アナログ盤や日本盤CDの違いまで、できるだけわかりやすく整理していきます。
この記事でわかること
- アルバムの基本情報と音楽性
- 26時間録音が生んだ荒々しさ
- 日本盤CDやアナログ盤の違い
- EntombedやBackyard Babiesとの関係
1. ヘラコプターズのSupershitty to the Max!
まずは、ヘラコプターズのSupershitty to the Max!がどんなアルバムなのか、基本情報から押さえていきましょう。
リリース年、ジャンル、制作環境を知ると、この作品の荒々しさがただの雑さではなく、かなり意図的なロックンロールの爆発だったことが見えてきますよ。
1-1. アルバムの基本情報

ヘラコプターズの『Supershitty to the Max!』は、1996年6月1日にリリースされたザ・ヘラコプターズのデビューアルバムです。
ジャンルとしては、ガレージロック、ガレージパンク、パンクロック、ハードロック、ロックンロールが混ざったような作品ですね。
きれいに整えられたハードロックというより、むき出しの衝動をそのまま録音したような音。
そこがこのアルバム最大の魅力かなと思います。
演奏は荒い。
音もざらついている。
でも、その荒さが作品の芯になっています。
プロデューサーはトマス・スコッグスバーグ。
録音はスウェーデン・ストックホルムのSunlight Studiosで行われました。
Sunlight Studiosと聞くと、北欧デスメタルのイメージを持つ人もいるかもしれません。
実際、ヘラコプターズの中心人物であるニッケ・アンダーソンは、もともとEntombedのドラマーとして知られていました。
主要レーベルは、オリジナル盤がWhite Jazz、日本盤がToys Factory、US盤がMan’s Ruinです。
このあたりのレーベル違いは、あとでCDやアナログ盤を探すときにもかなり重要になってきます。
『Supershitty to the Max!』は、ヘラコプターズの原点を知るうえで外せない1枚です。
完成度の高さよりも、初期衝動、爆音、勢い、ロックンロールの危うさを味わうアルバムですね。
ヘラコプターズは、のちにより洗練されたロックンロールへ進んでいきます。
ただ、この1stアルバムには、後期作品とは違う危なっかしい魅力があります。まさにデビュー作ならではの熱量。
ガレージロックの流れを深く知りたい場合は、ジェネレーションB内のThe Sonicsの影響を解説した記事もあわせて読むと、ヘラコプターズが鳴らしていた荒々しいロックンロールの源流が見えやすいかなと思います。

1-2. 収録曲と曲順

『Supershitty to the Max!』の収録曲は、アルバム全体を一気に駆け抜けるような並びになっています。
1曲目の「(Gotta Get Some Action) NOW!」から、すでにテンションは全開。
落ち着いて聴かせるというより、いきなり肩をつかまれてライブハウスの最前列に放り込まれる感じです。
| 曲順 | 曲名 | 解説コメント |
|---|---|---|
| 1 | (Gotta Get Some Action) NOW! | アルバム冒頭から一気に火をつける代表的なナンバーです。タイトル通り、待っていられない衝動がそのまま音になったような曲で、ヘラコプターズの初期衝動を最初に浴びるにはぴったりです。 |
| 2 | 24h Hell | 短く鋭いロックンロール感が前面に出た曲です。前曲の勢いを落とさず、アルバム全体が休ませる気のない作品であることをはっきり示しています。 |
| 3 | Fire, Fire, Fire | 曲名どおり、燃え上がるようなテンションが魅力です。シンプルな言葉の反復が、ガレージパンクらしい荒っぽさと勢いをより強く感じさせます。 |
| 4 | Born Broke | 初期ヘラコプターズらしい不良っぽさと投げやりな空気がにじむ曲です。きれいに整ったロックではなく、むき出しのエネルギーで押し切る感じがたまりません。 |
| 5 | Bore Me | タイトルからして挑発的な1曲です。退屈なんて吹き飛ばしてやる、というようなパンク的な態度があり、アルバムの荒々しいキャラクターをさらに濃くしています。 |
| 6 | Tab | 短いタイトルながら、アルバム中盤の勢いを保つ役割を持つ曲です。派手な説明よりも、バンドが鳴らす音の圧とスピード感で聴かせるタイプですね。 |
| 7 | How Could I Care | Nick Vahlbergがボーカルで参加している点もポイントです。アルバムの中で少し違う表情を見せる曲で、ただ突っ走るだけではないヘラコプターズの幅を感じられます。 |
| 8 | Didn’t Stop Us | ドレゲンがリードボーカルを担当している曲です。ニッケとは違う声の質感が入ることで、アルバム後半に向けて良いアクセントになっています。 |
| 9 | Random Riot | タイトルどおり、無秩序な暴動のような勢いを感じる曲です。整然とした構成よりも、爆発力や荒っぽいノリを楽しむナンバーかなと思います。 |
| 10 | Fake Baby | アルバム終盤に向けて、ガレージロックらしい毒っ気を感じさせる曲です。勢いの中にも、どこか皮肉っぽい雰囲気があるのが印象的です。 |
| 11 | Ain’t No Time | Hans Östlundがリードギターで参加している曲です。タイトルの通り、立ち止まる時間なんてないと言わんばかりのスピード感があり、終盤でもテンションを緩めません。 |
| 12 | Such a Blast | ロバート・エリクソンがリードボーカルを担当している曲です。曲名の通り、爆発するような楽しさがあり、バンド全体で騒いでいるようなライブ感が魅力です。 |
| 13 | Spock in My Rocket | アルバムのラストを飾る曲です。最後まできれいにまとめるというより、勢いを残したまま突き抜けて終わる感じで、Supershitty to the Max!らしい締めくくりになっています。 |
曲名だけ見ても、かなり直線的ですよね。
「Fire, Fire, Fire」や「Random Riot」、「Such a Blast」など、タイトルからして爆発感があります。
アルバム全体に漂うのは、上品なロックではなく、汗とビールとアンプの焦げた匂いがするようなロックンロールです。
特に「(Gotta Get Some Action) NOW!」は、ヘラコプターズの初期衝動を象徴する曲として聴けると思います。
タイトル通り、何かを始めずにはいられない勢いがあります。
ここで乗れたら、このアルバムとは相性がいいはずです。
一方で、「How Could I Care」や「Ain’t No Time」のように、勢いだけではない曲もあります。
とはいえ、どの曲にも共通しているのは、演奏の整合性よりも瞬間の爆発を優先しているところです。
そこがたまりません。
1-3. 26時間録音の背景

このアルバムを語るうえで外せないのが、レコーディング時間の短さです。
『Supershitty to the Max!』は、1996年2月に録音され、アルバム全編の録音にかかった時間は約26時間と言われています。
普通に考えると、アルバム1枚をそれだけ短い時間で録るのはかなり無茶です。
でも、この作品の場合、その無茶がそのまま魅力になっています。
細かい修正を重ねる前に、バンドの勢いを丸ごと封じ込めたような録音なんですよ。
だから、音は粗いです。
演奏も完璧主義的なものではありません。
けれど、それが悪い意味の粗さになっていないんです。
むしろ、約26時間録音という制約が、バンドの初期衝動を逃がさないための装置になっているように感じます。
ロックンロールには、時間をかければ必ず良くなるとは限らない部分があります。
特にガレージロックやパンクロックの場合、整えすぎると肝心の火花が消えてしまうこともありますよね。
うん、これは本当にあります。
『Supershitty to the Max!』は、まさにその逆です。
余計な磨き込みをする前に、バンドの熱をそのまま焼き付けたアルバム。
だから今聴いても、音が古いというより、現場の空気が生々しく残っている感じがします。
録音時間の「約26時間」という数字は、このアルバムの伝説性を語るうえでよく出てくるポイントです。
極端に短い時間で録られた作品だと理解しておくのが自然かなと思います。
1-4. Sunlight Studiosでの制作

『Supershitty to the Max!」が録音されたSunlight Studiosは、スウェーデン・ストックホルムにあるスタジオです。
ロックファン、特にメタル方面に詳しい人なら、この名前に反応するかもしれません。
Sunlight Studiosは、スウェーデンのデスメタルやハードな音楽の文脈でも知られる場所です。
そこでガレージパンク色の強いヘラコプターズの1stアルバムが録られたという点が、かなり面白いんですよね。
このアルバムには、ただの懐古的なガレージロックではない重さがあります。
パンクやロックンロールの勢いに加えて、音の圧がしっかりある。
そこには、ニッケ・アンダーソンがEntombedで培ったラウドな音への感覚も出ているのかもしれません。
プロデューサーのトマス・スコッグスバーグの存在も重要です。
音を必要以上に小ぎれいにせず、バンドの持つ荒々しさを前に出している印象があります。
結果として、『Supershitty to the Max!』は、ガレージロックでありながら、妙にヘヴィで、妙に危ない作品になっています。
このバランスがいいんですよ。
単に古いロックを再現しているだけではなく、1990年代のスウェーデンの地下感、メタル周辺の重さ、パンクのスピード感が混ざっています。
ジャンルの境目を気にせず、勢いで突破している感じ。最高です。
1-5. 参加メンバーと担当

『Supershitty to the Max!」に参加した中心メンバーは、Nicke Hellacopterことニッケ・アンダーソン、Åsk-Dregenことドレゲン、Kenny Hellacopterことケニー・ホーカンソン、Robert Hellacopterことロバート・エリクソンです。
ニッケはリードボーカル、ギター、マラカスを担当。
ドレゲンはギター、バッキングボーカル、タンバリンを担当し、「Didn’t Stop Us」ではリードボーカルも取っています。
ケニーはベースとバッキングボーカル。ロバートはドラム、バッキングボーカル、マラカスを担当し、「Such a Blast」ではリードボーカルも担当しています。
| メンバー | 主な担当 |
|---|---|
| Nicke Hellacopter | リードボーカル、ギター、マラカス |
| Åsk-Dregen | ギター、バッキングボーカル、タンバリン |
| Kenny Hellacopter | ベース、バッキングボーカル |
| Robert Hellacopter | ドラム、バッキングボーカル、マラカス |
追加ミュージシャンとしては、Boba Fettがピアノで参加。
Hans ÖstlundはAin’t No Timeでリードギターを担当し、Nick Vahlbergは「How Could I Care」でボーカルを担当しています。
ヘラコプターズの面白さは、メンバーそれぞれが単なる演奏担当に収まっていないところです。
ボーカルを分けたり、バッキングボーカルで勢いを出したり、パーカッション的な音を入れたりして、バンド全体で騒がしい空気を作っています。
この騒がしさが、アルバムの生命線です。
洗練されたアレンジというより、メンバー全員が同じ部屋で音を鳴らして、その熱がマイクに飛び込んだような感じ。
聴いている側も、気づいたらその場に混ざっているような感覚になります。
2. 『Supershitty to the Max!』とヘラコプターズ

ここからは、『Supershitty to the Max!』をめぐる盤の違い、ボーナストラック、関連バンドとの関係を整理していきます。
中古CDやレコードを探している人にとっても、このあたりはかなり大事なポイントですよ。
2-1. 初回アナログ盤の特徴
『Supershitty to the Max!』の初回アナログ盤は、1996年6月1日にリリースされた500枚限定のクリアヴァイナルとして知られています。
透明レコードですね。
ロックのレコードを集めている人なら、この限定仕様というだけでかなり気になるはずです。
オリジナル・アナログ盤(LP)には、ニューヨーク・ドールズのカバーである「It’s Too Late」が収録されていることで知られています。
ただし、後年の再発盤やレーベルによっては収録内容が異なるため、中古で探す際は要確認です。
ここがまた重要です。
ヘラコプターズのルーツに、ニューヨーク・ドールズ的なグラムパンク、プロトパンクの匂いがあることがよくわかります。
ヘラコプターズは、単に速くてうるさいバンドではありません。
ロックンロールの歴史をかなり深く吸収しているバンドです。
ストゥージズ、MC5、ニューヨーク・ドールズ、初期パンク、ガレージロック。
そのあたりの血が、『Supershitty to the Max!』には濃く流れています。
ニューヨーク・ドールズについてさらに掘りたい場合は、ジェネレーションB内のニューヨークドールズの代表曲とパンクへの影響も参考になると思います。

ヘラコプターズのカバー選曲の意味が、少し見えやすくなりますよ。
中古市場で初回アナログ盤や限定盤を探す場合、価格や状態は時期によって大きく変わります。相場は常に動くため、購入前には正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、高額なコレクターズアイテムを購入する場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
中古レコードは、盤質、ジャケットの状態、帯やインサートの有無、プレス違いで価値が変わります。
特に限定クリアヴァイナルのような盤は、見た目が似ていても細部が違うことがあります。
買う前に焦らないこと。
これ、大事です。
もしあなたが昔買ったヘラコプターズのレコードや、聴かなくなったパンク・ロックのレコードを押し入れに眠らせているなら、一度プロに査定してもらうと思わぬ高値がつくかもしれません。
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2-2. 日本盤CDの違い

日本では、『Supershitty to the Max!』はToys Factoryから1998年1月にリリースされました。
オリジナルの1996年リリースから少し時間を置いて、日本のリスナーにも届いた形ですね。
日本盤CDで注目したいのは、ボーナストラックとしてミスフィッツのカバー「Bullet」が追加されている点です。
ヘラコプターズとミスフィッツ。
この組み合わせは、かなり納得感があります。
ミスフィッツの持つホラーパンク的なキャッチーさと、ヘラコプターズの荒々しいロックンロール感は、根っこの部分で相性がいいんですよね。
「Bullet」が入っていることで、日本盤CDは単なる国内流通盤ではなく、コレクター的にも聴き比べ的にも面白い存在になっています。
また、日本盤CDは帯付きで探す人も多いです。
日本盤の帯は、海外のコレクターにも人気があります。
中古市場では、帯の有無で印象が変わることもあります。
もちろん、音を聴くためなら帯なしでも問題はありません。
ただ、コレクションとして考えるなら、帯付きは魅力的ですよね。
このあたりは、音楽を聴く楽しみと、盤を集める楽しみが重なる部分です。
ヘラコプターズのようなバンドは、配信で聴いてもかっこいい。
でも、CDやレコードで手に取ると、作品の空気がまた違って感じられます。
2-3. ボーナストラックの比較
『Supershitty to the Max!』は、盤によってボーナストラックに違いがあります。
オリジナル・アナログ盤にはニューヨーク・ドールズの「It’s Too Late」、日本盤CDにはミスフィッツの「Bullet」。この違いは、かなり面白いポイントです。
ニューヨーク・ドールズの「It’s Too Late」は、ヘラコプターズのロックンロール的なルーツを示す選曲です。
グラム、パンク、ルーズなロックンロール。
その匂いが濃い。
一方、ミスフィッツの「Bullet」は、よりパンク色の強い選曲です。
短く、鋭く、キャッチーで、危ない。
| 盤の種類 | 追加曲 | 元アーティスト |
|---|---|---|
| オリジナル・アナログ盤(一部) | It’s Too Late | ニューヨーク・ドールズ |
| 日本盤CD | Bullet | ミスフィッツ |
この2曲の違いを見ると、ヘラコプターズがどんな音楽的背景を持っていたのかが見えてきます。
彼らは、メタル出身のメンバーがいるからといって、単純に重い音だけを志向したバンドではありません。
むしろ、古いロックンロールや初期パンクを、自分たちの爆音で再点火したバンドです。
ボーナストラックは、おまけのように見えて、実はバンドの趣味やルーツが出やすい場所です。
『Supershitty to the Max!」の場合も、そこにヘラコプターズの核が見えます。
うん、こういう細部を追うのが楽しいんですよ。
ただし、盤ごとの収録内容は再発や流通国によって異なる場合があります。
中古で購入するときは、ジャケット裏、品番、収録曲表記をしっかり確認した方が安心です。
中古市場はタイミングが命です。
フリマアプリは状態確認が難しい場合もあるため、まずは在庫が豊富で状態表記がしっかりしている大手中古ショップのオンラインストアで探すのが最も確実で安全です。
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2-4. Entombedとの関係
ヘラコプターズを語るうえで、Entombedとの関係は避けて通れません。
ニッケ・アンダーソンは、もともとスウェーデンの重鎮デスメタルバンドEntombedのドラマーでした。
普通に考えると、デスメタルバンドのドラマーが、ガレージロックやロックンロール色の強いバンドを始めるというのは少し意外に感じるかもしれません。
でも、実際に『Supershitty to the Max!』を聴くと、納得できる部分があります。
このアルバムには、デスメタルそのものの音はありません。
けれど、音の圧、勢い、攻撃性、演奏の突進力には、ハードな音楽を通ってきた人間ならではの感覚があります。
つまり、ルーツはロックンロールだけど、鳴らし方がかなりラウドなんです。
ヘラコプターズの他のメンバーのうち、ドレゲンとロバートは、ニッケがEntombedに在籍していた時期にローディーを務めていました。
ケニーはニッケの幼なじみであり、そこから意気投合してヘラコプターズが結成されます。
この流れもいいですよね。
現場で音を運び、機材を触り、ライブの空気を共有していた人たちや昔からの友人が集まって、そのままバンドになる。かなりロックです。
日本で『Supershitty to the Max!』がリリースされた1998年頃、ニッケはヘラコプターズに専念するためEntombedからの脱退を表明しています。
つまり、このアルバムとその後の活動は、ニッケにとって単なるサイドプロジェクトではなく、本気のロックンロールへの転身だったと見ていいかなと思います。
Entombedとの関係を知ると、『Supershitty to the Max!』の荒々しさがより立体的に見えます。
デスメタルの重さと、ガレージロックの初期衝動。
その交差点にある作品なんですよ。
2-5. Backyard Babiesとの接点
ヘラコプターズとBackyard Babiesの接点として重要なのが、ギターのドレゲンです。
ドレゲンはヘラコプターズの初期メンバーでありながら、Backyard Babiesのメンバーとしても知られています。
Backyard Babiesは、スウェーデンのロックンロール、パンク、グラム、ハードロックを混ぜたようなバンドです。
ヘラコプターズと完全に同じではありませんが、同じ時代のスウェーデンから出てきた、荒々しいロックンロールの兄弟のような存在として見ることができます。
ドレゲンは、後にBackyard Babiesでの活動が忙しくなり、ヘラコプターズを離れることになります。
だからこそ、『Supershitty to the Max!』におけるドレゲンの存在は貴重です。
初期ヘラコプターズのギターの絡み、勢い、騒がしさには、ドレゲンのキャラクターがしっかり入っています。
ヘラコプターズを気に入った人がBackyard Babiesを聴くと、かなり自然につながると思います。
逆に、Backyard Babiesからヘラコプターズに来た人は、『Supershitty to the Max!』の方がよりガレージで、より荒く、より初期衝動に寄っていると感じるかもしれません。
この2つのバンドを並べて聴くと、1990年代スウェーデンのロックンロールがどれだけ熱かったかが見えてきます。
北欧ロックというと、メタルやメロディック系を思い浮かべる人も多いですが、こういう泥臭いロックンロールもかなり強いんですよ。
2-6. ヘラコプターズの『Supershitty to the Max!』まとめ
ヘラコプターズの『Supershitty to the Max!』は、1996年にリリースされたデビューアルバムであり、バンドの初期衝動を最も生々しく刻んだ作品です。
ガレージロック、ガレージパンク、パンクロック、ハードロック、ロックンロールが一気にぶつかったような音で、今聴いてもかなり強烈です。
約26時間で録音されたという背景も、このアルバムの魅力を大きくしています。
時間をかけて磨き上げるのではなく、バンドの勢いが消える前に一気に録る。
その判断が、『Supershitty to the Max!』の荒々しいサウンドを生みました。
また、ニッケ・アンダーソンのEntombedでの活動、ドレゲンのBackyard Babiesとの関係、Sunlight Studiosでの制作、White JazzやToys Factoryなどのレーベル違いを知ると、このアルバムの見え方はかなり変わります。
単なる若いバンドの勢い任せではなく、いろいろな音楽的背景が重なっているんです。
アナログ盤の「It’s Too Late」や、日本盤CDの「Bullet」といったボーナストラックの違いも、ファンにとっては重要なポイントです。
中古市場で探す楽しみもありますが、盤によって仕様が異なるため、購入時は慎重に確認した方がいいですよ。
個人的には、『Supershitty to the Max!』は、ヘラコプターズを初めて聴く人にもおすすめできる一方で、最初から少し荒すぎると感じる人もいるかなと思います。
でも、その荒さこそがこのアルバムの価値です。
きれいに整ったロックではなく、爆発寸前のロックンロールを浴びたいなら、まず聴いて損はありません。
ガレージロックやパンクの流れをさらに広く知りたい人は、ジェネレーションB内のNuggetsとガレージロックの関係を解説した記事も読んでみると、ヘラコプターズが受け継いだロックの荒々しい系譜がよりつながるかなと思います。

最後にもう一度まとめると、ヘラコプターズのSupershitty to the Max!は、バンドの原点であり、90年代ガレージロックンロールの熱を閉じ込めた重要作です。
音が荒い。
演奏も荒い。
でも、そこにしかない火花があります。
そういうロックが好きなあなたには、かなり刺さる1枚だと思います。
2-7. アルバム『Supershitty to the Max!』を聴くメリット・デメリット

メリット
デメリット
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、あなたの目的に合わせたおすすめのアクションをまとめました。
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2-8. よくある質問
- 初回限定盤のクリアヴァイナルは現在いくらくらいで買えますか?
-
状態によりますが、世界で500枚限定という希少性から、現在の中古市場では数万円単位の高額で取引されることが多いコレクターズアイテムです。
- このアルバムを気に入った場合、次に聴くべき作品は?
-
2ndアルバムの『Payin’ the Dues』がおすすめです。本作の荒々しい勢いを保ちつつ、より楽曲の輪郭がはっきりとした名盤として語り継がれています。
- ヘラコプターズは現在も活動していますか?
-
はい。2008年に一度解散しましたが、2016年に再結成を果たし、現在もライブ活動や新作アルバムのリリースを精力的に行っています。
※本記事内のレコードのバージョンやボーナストラックに関する情報は、執筆時点のデータベース等に基づいています。生産時期によって仕様が異なる場合があるため、中古市場で購入される際は、必ず各商品の品番やトラックリストを直接ご確認ください。

