『パーマネント・ヴァケイション』全曲解説 | エアロスミス復活の名盤

1987年エアロスミス復活の名盤『パーマネント・ヴァケイション』と書かれた記事のアイキャッチ画像。赤と黒のジャケット風デザインにバンドロゴを配置

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

こんにちは、ジェネレーションBのTAKUです。

エアロスミスの『パーマネント・ヴァケイション』を聴いてみたいけれど、「どの曲から聴けばいいか」「今の自分に合うか」と迷っていませんか。

『パーマネント・ヴァケイション』は、単にヒット曲が多く入った1980年代のハードロック作品ではありません。

薬物とアルコールの問題で崩壊寸前だったエアロスミスが、メンバー全員で立ち直り、再び世界の頂点へ向かう出発点となったアルバムです。

この記事では、全12曲の聴きどころ、制作背景、現在の配信状況、CDの選び方までまとめました。

初めて聴く人にも、昔聴いていた人にも、この作品がなぜ「エアロスミス復活の名盤」と呼ばれるのかが分かる内容になっています。

この記事でわかること

  • 『パーマネント・ヴァケイション』をお得に聴くためのサブスク選び
  • アルバム全12曲の内容と聴きどころ
  • エアロスミスが復活するまでの制作背景
  • サブスクとSHM-CDの選び方
目次

1. パーマネント・ヴァケイションを聴く結論

スマートフォンのApple Music再生画面で『Permanent Vacation』の曲目を表示したイメージ図。まずサブスクで通して聴くという結論を示す
※画面はイメージです。配信状況は各サービスでご確認ください。

結論から言うと、日頃からMacやiPhoneを使って執筆やクリエイティブな作業をしている人が『パーマネント・ヴァケイション』を今すぐ聴くなら、OSとの連携がスムーズなApple Musicが最も分かりやすい選択肢です。

現在、Apple Musicではオリジナル盤と同じ全12曲がアルバム単位で配信されており、「Dude(Looks Like a Lady)」「Angel」「Rag Doll」だけでなく、アルバム後半の楽曲まで通して聴けます。

CDを購入する前に作品の雰囲気を確かめたい人は、まず配信で全曲聴き、その後にSHM-CDやアナログ盤を検討する流れが無駄の少ない聴き方ですよ。

1-1. Apple Musicで全曲再生

『パーマネント・ヴァケイション』は、Apple Musicで全12曲、約51分のアルバムとして配信されています。

Apple Musicをすすめる最大の理由は、アルバムを探しやすく、エアロスミスの他の作品へそのまま移動できることです。

本作を聴き終えた後は、『Pump』『Get a Grip』『Rocks』『Toys in the Attic』などの代表作も続けて探せます。

特に『パーマネント・ヴァケイション』と次作『Pump』を連続して聴くと、1987年に始まった復活が、1989年にどこまで完成されたのかがよく分かります。

Apple Musicがおすすめの人

iPhone、iPad、Macを中心とした作業環境があり、アルバム単位でシームレスにエアロスミスの作品を掘り下げたい人です。

一方、普段からAmazonのショッピングやプライム特典を利用している人は、追加料金の負担が少ないAmazon Music Unlimitedなども有力な候補になります。

Amazon Musicでも『Permanent Vacation』の楽曲が確認できるため、登録中のサービスを無理に変更する必要はありません。

配信状況と無料体験について

音楽配信サービスの料金、無料体験、キャンペーン、収録内容は変更される場合があります。

本記事の情報は2026年7月執筆時点のものです。正確な情報は、登録前に各サービスの公式サイトをご確認ください。

◆TAKUのワンポイント

このアルバムは、ヒット曲だけを抜き出すより、1曲目から通して聴いた方が面白い作品です。派手な曲の間にブルース色の濃い曲が置かれているため、エアロスミスが何を残し、何を変えたのかが見えてきますよ。

1-2. 本作を聴くメリット・デメリット

アルバムの特徴をメリットと注意点に分けた比較画像。分かりやすいメロディや復活の勢いと、80年代特有の派手な音作りを対比
良さと好みが分かれる点を先に知っておくと、1周目がもっと楽しめます。

このアルバムに触れる前に知っておきたい特徴を整理しました。

良い面も、好みが分かれそうな面も率直にお伝えします。

メリット

キャッチーで入りやすい: 外部ライターの力も加わり、ハードロック初心者でも口ずさめるほどメロディが分かりやすい。
1枚で多彩な音を楽しめる: ド派手なアリーナロックから、泥臭いブルース、ビートルズのカバーまで飽きさせない構成。
復活のエネルギー: バンドが文字通り「生き返った」瞬間の、生々しくも前向きな勢いが音に詰まっている。

デメリット

80年代特有のサウンド: リバーブの効いた大きなドラム音など、時代特有の過剰なプロダクションが少し派手に聞こえすぎる場合がある。
初期の泥臭さからの変化: 1970年代の『Rocks』のような生々しく荒削りなガレージ感を期待すると、洗練されすぎていると感じるかもしれない。

1-3. SHM-CD再発盤も選べる

配信ではなく手元に音源を残したい人には、国内盤のSHM-CDも選択肢になります。

『パーマネント・ヴァケイション』は、2025年9月24日(品番:UICY-80547)に紙ジャケット仕様のSHM-CDが発売され、2026年5月20日(品番:UICY-16433)にはジュエルケース仕様の通常盤SHM-CDも登場しました。

紙ジャケット盤は、アメリカ初回LPのアートワークやインナースリーヴ、日本初回盤の帯を再現したコレクター向けの仕様です。

一方、ジュエルケース盤は、保管や取り扱いのしやすさを重視する人に向いています。

『パーマネント・ヴァケイション』を聴く手段として音楽サブスクと通常盤SHM-CD、紙ジャケットSHM-CDの3つを比較した画像
※CDの仕様・価格は執筆時点の情報です。購入前に販売ページでご確認ください。
仕様特徴おすすめする人
紙ジャケットSHM-CD初回LPの外装や帯を再現ジャケットや復刻仕様も楽しみたい人
通常盤SHM-CD扱いやすいジュエルケース仕様音源と解説を手軽に所有したい人
音楽配信購入前にすぐ全曲を試せるまず作品を聴いて判断したい人

これらのSHM-CDには、オリジナル盤の12曲に加えて、「Once Is Enough」「Rocking Pneumonia And The Boogie Woogie Flu」「Dude(Looks Like a Lady)」のライブ音源などが追加されています。

特に「Once Is Enough」は、当時のシングル盤を追いかけていなければ聴く機会が少なかった曲です。

単なる再発ではなく、アルバム周辺の音源までまとめて聴ける点に価値があります。(※購入時は品番ごとの収録内容をご確認ください)

配信とCDのどちらを選ぶべき?

初めて聴く人は、まず配信で全曲を確認するのがおすすめです。

何度も聴きたいと思ったら、解説や歌詞対訳、ボーナストラックを収録したSHM-CDを購入すると、作品をさらに深く楽しめます。

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エアロスミス復活の扉を開いた1987年の名盤

パーマネント・ヴァケイション

「デュード」「エンジェル」「ラグ・ドール」を収録。エアロスミスの第二期黄金時代を決定づけた一枚です。

※価格・在庫は変動します。最新情報は各販売ページでご確認ください。

配信版と再発CDの違いを見ながら名盤を選びたい人は、トム・ウェイツ『レイン・ドッグ』の配信・リマスター盤ガイドも参考になるかなと思います。

2. アルバム基本情報

『パーマネント・ヴァケイション』は、エアロスミスが1987年に発表した通算9枚目のスタジオアルバムです。

現在では復活作として知られていますが、発売前の状況を考えると、その成功は決して約束されたものではありませんでした。

発売日と制作スタッフ

アメリカでの発売日は、資料によって1987年8月18日と8月25日の2つの記録があります。

Apple Musicなど現在の配信ページでは、1987年8月25日発売として掲載されています。

日本初回盤は1987年9月25日に発売されました。

項目内容
作品名Permanent Vacation
邦題パーマネント・ヴァケイション
アーティストエアロスミス
発売年1987年
収録曲数全12曲
収録時間約51分
レーベルゲフィン・レコード
プロデューサーブルース・フェアバーン
エンジニアボブ・ロック、マイク・フレイザー
主な録音場所カナダ・バンクーバー、ニューヨーク

プロデューサーを務めたのは、ボン・ジョヴィの成功にも関わったブルース・フェアバーンです。

さらに、後にメタリカやモトリー・クルーなどの作品を手がけるボブ・ロックと、マイク・フレイザーが録音とミックスに参加しました。

この制作陣によって、エアロスミスのブルースを土台にした荒々しさが、1980年代後半のラジオやMTVに合う大きく明るい音へと変換されています。

ただし、すべてが洗練されすぎたわけではありません。

スティーヴン・タイラーの下品さすれすれの色気、ジョー・ペリーの粘るギター、ジョーイ・クレイマーの跳ねるリズムは、しっかり残っています。

新しい時代に合わせながら、エアロスミスであることは捨てなかった。

そこが、このアルバムの重要なところです。

3. エアロスミス復活の背景

1980年代のエアロスミスのメンバー5人の写真とともに、薬物・アルコール問題からの復活とクリーンな状態での制作を解説する画像
メンバー5人全員がクリーンな状態で制作に挑んだ、再起の一枚。

『パーマネント・ヴァケイション』の本当の価値は、ヒット曲の多さだけでは分かりません。

1970年代後半から1980年代半ばにかけて、バンドがどれほど深刻な状態にあったのかを知ることで、この作品の音が持つ切実さが見えてきます。

3-1. 全員シラフで挑んだ制作

1970年代後半のエアロスミスは、成功の頂点から急速に崩れ始めていました。

1979年にはジョー・ペリーが脱退し、その後ブラッド・ウィットフォードもバンドを離れます。

1984年にオリジナルメンバーが再集結し、1985年に『Done with Mirrors』を発表しましたが、期待されたほどのヒットにはつながりませんでした。

アルバムはBillboard 200で最高36位。

シングルも大きな結果を残せず、再結成しただけでは完全復活できないことが明らかになります。

最大の問題は、メンバーが依然として薬物やアルコールへの依存から抜け出せていなかったことです。

そこでマネージャーのティム・コリンズは、専門家の協力を得ながらメンバーへの介入を行いました。

スティーヴン・タイラーは治療施設でリハビリを受け、他のメンバーも続いて治療を開始します。

その結果、『パーマネント・ヴァケイション』は、エアロスミスがメンバー全員クリーンな状態で制作した最初のアルバムになりました。

◆TAKUのリアル体感

この背景を知ってから聴くと、アルバム全体の明るさが少し違って聞こえます。単に売れる音を作ったというより、「まだ自分たちは終わっていない」と証明しようとする勢いがあるんですよね。

さらに追い風となったのが、1986年のRun-D.M.C.による「Walk This Way」のカバーです。

スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーも参加したこの曲がMTV世代に支持され、若いリスナーがエアロスミスの存在を再発見しました。

身体の立て直しと、若い世代からの再評価。

その2つが重なったところで、『パーマネント・ヴァケイション』の制作が始まったのです。

3-2. 外部作家が変えた作曲法

アコースティックギターとシンセサイザーの掛け合わせで、デスモンド・チャイルドら外部作家との共作によるサウンドの変化を表した図解
バンドの泥臭さ×プロ作家の技術。この化学反応がヒットを生んだ。

復活を仕掛けたもう一人の重要人物が、ゲフィン・レコードのジョン・カロードナーです。

多くの業界関係者がエアロスミスを過去のバンドと見ていた中で、カロードナーは彼らの可能性を信じていました。

ただし、昔と同じ方法でアルバムを作らせたわけではありません。

プロデューサー、録音場所、作曲方法をすべて見直し、外部のプロソングライターとの共作を求めました。

参加したのは、デスモンド・チャイルド、ジム・ヴァランス、ホリー・ナイトなど、当時のヒット曲を知り尽くした作家たちです。

それまでタイラーとペリーを中心に曲を作ってきたバンドにとって、外部作家の導入は簡単に受け入れられるものではなかったはずです。

しかし、デスモンド・チャイルドは「Dude(Looks Like a Lady)」と「Angel」に強い歌の軸を与えました。

ジム・ヴァランスは「Magic Touch」「Rag Doll」「Simoriah」「Hangman Jury」に参加し、曲の流れを整理しています。

ホリー・ナイトが加わった「Rag Doll」では、エアロスミスらしいシャッフルと、耳に残るサビが自然に結びつきました。

外部作家が加えたもの

エアロスミスの野性味を消したのではなく、複雑だったアイデアを、短時間で伝わる歌の形へ整理したことです。

外部作家の起用を「売れ線への迎合」と感じる人もいるでしょう。

確かに、本作の音には1980年代特有の大きなドラム、厚いコーラス、光沢のある仕上がりがあります。

それでも「Hangman Jury」や「St. John」を聴けば、バンドのブルースの根が失われていないことが分かります。

変わったのは魂ではなく、届け方だったのです。

4. Permanent Vacation収録曲

『Permanent Vacation』の収録曲は全12曲です。

前半はヒット性の高い楽曲が並び、後半ではブルース、パワーバラード、カリブ風のアレンジ、ビートルズのカバー、映画音楽のようなインストゥルメンタルまで登場します。

ここからは、歌詞を引用せず、曲のテーマや演奏、アルバム内での役割を中心に全曲を解説します。

4-1. 前半6曲を全曲解説

『Dude (Looks Like a Lady)』『Angel』『Rag Doll』のヒット曲3曲を、吹き出しつきのバンド写真で紹介する画像
まずはこの3曲。エアロスミス第2黄金期の入口です。

Heart’s Done Time

アルバムの幕開けを飾る、ジョー・ペリーとデスモンド・チャイルドの共作曲です。

重いギターリフと大きなドラムで始まり、スティーヴン・タイラーの声が一気に飛び込んできます。

1980年代らしい厚い音ではありますが、リズムの土台にはエアロスミスらしい粘りがあります。

復活作の1曲目として、「以前とは違うが、エアロスミスはまだ生きている」と宣言するような曲です。

Magic Touch

タイラー、ペリー、ジム・ヴァランスによる共作曲です。

ギターの硬い刻みと、滑らかなサビの対比が印象に残ります。

派手なシングル曲の陰に隠れがちですが、1980年代後半のアリーナロックとして非常に完成度の高い一曲です。

ジョー・ペリーのギターだけでなく、ブラッド・ウィットフォードが支える厚いギターの壁にも注目してみてください。

Rag Doll

シャッフルするリズム、スライドギター、ホーン、オルガンが絡み合う、本作を代表する一曲です。

新しいエアロスミスの華やかさを持ちながら、根底には古いリズム・アンド・ブルースの感覚があります。

ザ・マルガリータ・ホーンズによるブラスが加わることで、ギターだけでは出せない猥雑さと祝祭感が生まれました。

アルバムの中でも、昔の泥臭さと新しい売れる音が最も自然に融合した曲だと思います。

Simoriah

大ヒット曲の間に置かれた、軽快でコンパクトなロックナンバーです。

ジム・ヴァランスが作曲だけでなく、オルガンやアレンジでも関わっています。

派手な見せ場を詰め込むのではなく、リズムと短いフレーズで前へ進む曲です。

アルバムを通して聴くと、「Rag Doll」から「Dude」へ向かう流れを滑らかにつなぐ重要な役割が分かります。

Dude(Looks Like a Lady)

本作の方向性を決定づけた代表曲です。

曲の原型は、タイラーが用意していたブギ調の楽曲でした。

制作中にタイラーが口にした別の題名をデスモンド・チャイルドが気に入り、そこから現在の曲が作られています。

題名のきっかけは、タイラーが後ろ姿を女性だと思った人物が、モトリー・クルーのヴィンス・ニールだったという逸話です。

ホーン、ギター、コーラスを重ねた音は非常に派手ですが、中心にあるのは古典的なブギです。

なお、題名や映像表現については、現在の視点では受け止め方が分かれる部分もあります。

当時の時代背景と、共作者デスモンド・チャイルドが曲に込めようとした意図を分けて考えながら聴きたい曲です。

St. John

スティーヴン・タイラーが単独で作曲した、ブルース色の濃い楽曲です。

シングル向けの明るい曲が続いた後に、急に暗い路地裏へ連れていかれるような感覚があります。

タイラーの歌い方も、整ったメロディを美しく歌うというより、声を楽器のように使うスタイルです。

『パーマネント・ヴァケイション』を単なるポップ・メタル作品で終わらせない一曲と言えるでしょう。

4-2. 後半6曲を全曲解説

『Hangman Jury』と『St. John』のブルース色の濃い2曲を、モノクロのライブ写真とともに紹介する画像
ヒット曲の奥にある、このバンドの根っこ。後半こそ本作の深みです。

Hangman Jury

ジョー・ペリーの土臭いギターと、スティーヴン・タイラーのブルースハープが強烈な曲です。

妻の裏切りを知った男が事件を起こすという、古いブルースや民謡を思わせる暗い物語が描かれています。

明るく整えられた1980年代の音の中に、エアロスミスの危険な部分が残っていることを示す曲です。

一部のフレーズはレッド・ベリーの作品からの引用とされ、後に権利をめぐる問題へ発展しました。

歴史的なルーツ音楽を引用するときの難しさまで含め、背景を知ると印象が変わります。

Girl Keeps Coming Apart

落ち着きなく動くリズムと、ホーンの鋭い音が特徴です。

曲名のとおり、まとまりそうでまとまらない不安定さが演奏にも表れています。

ヒット曲のような分かりやすいサビより、バンドの勢いとタイラーの言葉の詰め込み方を楽しむ曲です。

アルバムの中盤以降に必要な、少し壊れたロックンロールですね。

Angel

スティーヴン・タイラーとデスモンド・チャイルドが共作したパワーバラードです。

アメリカのBillboard Hot 100で3位を記録し、当時のエアロスミスにとって最大級のシングルヒットになりました。

静かな導入から少しずつ音が広がり、終盤ではタイラーの声とギターが大きく上昇していきます。

後の「What It Takes」「Cryin’」「Crazy」「I Don’t Want to Miss a Thing」へつながる、エアロスミス流パワーバラードの原型です。

ブルースロックのバンドが大げさなバラードを歌う。

一歩間違えば不自然になりそうですが、タイラーの声には、きれいに整いすぎない傷が残っています。

だからこそ成立した曲だと思います。

Permanent Vacation

スティーヴン・タイラーとブラッド・ウィットフォードの共作によるタイトル曲です。

スチールドラムが使われ、カリブ海を思わせる開放的な雰囲気があります。

ただし、完全にのんびりした曲ではありません。

どこか落ち着かず、現実から逃げ出したい人間の気分がにじんでいます。

「永遠の休暇」という題名は、長い混乱から抜け出そうとしていた当時のバンドを考えると、少し皮肉にも聞こえます。

I’m Down

ジョン・レノンとポール・マッカートニーが書いた、ビートルズのカバー曲です。

原曲の持つリトル・リチャード風の激しいロックンロールを尊重しつつ、エアロスミスらしい太いギターと荒々しい歌に置き換えています。

スティーヴン・タイラーはビートルズから強い影響を受けたボーカリストです。

そのため、単なる余興というより、自分たちの出発点への敬意が感じられます。

The Movie

最後を飾るのは、メンバー全員の共作によるインストゥルメンタルです。

もともとはライブ中の機材トラブルをつなぐために演奏された即興演奏が原型とされています。

完成版にはメロトロン、チェロ、スコットランド・ゲール語の語りが加えられ、題名どおり映画の一場面のような音へ仕上げられました。

「I’m Down」で明るく終わらせず、少し不気味な余韻を残すところが面白いですね。

アルバムを再生し終えた後、もう一度1曲目へ戻りたくなる終わり方です。

5. サブスク登録から再生まで

『パーマネント・ヴァケイション』を初めて聴く場合、まず音楽配信サービスで全12曲を通して聴くのが最も手軽です。

無料体験やキャンペーンが利用できる場合は、登録前に適用条件と終了後の料金を確認してください。

配信で聴く流れ

  1. Apple MusicやAmazon Musicの公式ページを開く
  2. 無料体験や現在の料金を確認する
  3. 「Aerosmith Permanent Vacation」で検索する
  4. 1曲目からアルバムを通して再生する

Apple Musicでは、日本語の「エアロスミス」でも検索できますが、英語で「Aerosmith」「Permanent Vacation」と入力した方が見つけやすい場合があります。

Amazon Musicでも同様に、アーティストページからアルバム一覧を開けば本作を確認できます。

サービス向いている人確認したい点
Apple MusiciPhoneやMacを使う人無料体験と更新後の料金
Amazon MusicAmazonをよく利用する人対象プランとキャンペーン
Spotifyすでに無料版や有料版を使う人再生方法と広告の有無
YouTube MusicYouTubeを日常的に使う人バックグラウンド再生の条件

どのサービスが一番安いかは、利用中のプラン、無料体験の対象、家族プランの有無によって変わります。

そのため、すでに音楽サブスクを契約している人は、まず現在のサービス内で検索してください。

まだ何も契約しておらず、iPhoneを中心に使っているならApple Music、Amazonのキャンペーン対象ならAmazon Music Unlimitedという選び方が現実的です。

本作を気に入ったら、次は『Pump』へ進んでみてください。

さらに1970年代の荒々しいエアロスミスを知りたい人は、『Rocks』や『Toys in the Attic』まで遡ると、バンドが何を変え、何を残したのかが分かります。

同じくロック界のレジェンドが、90年代に残した作品を配信で掘り下げたい人は、ミック・ジャガー『Wandering Spirit』のお得な聴き方もあわせて読んでみてください。

料金、無料期間、配信楽曲、音質の条件は変更される可能性があります。

正確な情報は、登録前にApple Music、Amazon Musicなど各サービスの公式サイトをご確認ください。

6. よくある質問

ここでは、『パーマネント・ヴァケイション』を初めて聴く人が抱きやすい疑問にまとめて回答します。

『パーマネント・ヴァケイション』はサブスクで聴けますか?

はい。執筆時点ではApple MusicやAmazon Musicなどで楽曲を確認できます。Apple Musicではオリジナル盤と同じ全12曲が掲載されています。ただし、配信状況は変更される可能性があるため、正確な情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。

エアロスミスを初めて聴く人にもおすすめですか?

はい。ヒット曲、ブルースロック、バラード、カバー曲がバランスよく収録されているため、入門盤として聴きやすい作品です。本作を気に入ったら、次に『Pump』、その後に1970年代の『Rocks』へ進むと、バンドの変化が分かりやすいですよ。

最初に聴くべき代表曲はどれですか?

まずは「Dude(Looks Like a Lady)」「Rag Doll」「Angel」の3曲がおすすめです。その後、「Hangman Jury」と「St. John」を聴くと、ヒット曲だけでは分からないエアロスミス本来のブルース色が見えてきます。

CDとサブスクのどちらを選ぶべきですか?

初めて聴くならサブスクが手軽です。作品を気に入って手元に残したくなったら、歌詞、対訳、解説、ボーナストラックが付いた国内盤SHM-CDを検討するとよいでしょう。紙ジャケット盤は復刻仕様、通常盤は扱いやすさが魅力です。

なぜエアロスミス復活の名盤と呼ばれるのですか?

メンバーが薬物やアルコールの問題から立ち直り、全員がクリーンな状態で制作した最初のアルバムだからです。さらに外部作家とブルース・フェアバーンを迎え、バンドの個性を残しながら1980年代の音へ更新しました。本作の成功が『Pump』『Get a Grip』へ続く黄金期の出発点になっています。

1986年のRun-D.M.C.とのコラボ曲はこのアルバムに収録されていますか?

いいえ。「Walk This Way」のコラボレーション・バージョンは、Run-D.M.C.のアルバム『Raising Hell』(1986年)に収録されています。本作『パーマネント・ヴァケイション』は、その大ヒットの勢いに乗る形で翌年にリリースされました。

アナログレコード(LP)で聴く価値はありますか?

はい。80年代後半特有の空気感や、ダイナミックな音の広がりを当時の感覚そのままに楽しみたい場合は、アナログ盤も非常に魅力的です。ジャケットの存在感も大きいため、コレクションアイテムとしても人気があります。

7. 復活の名盤を今こそ聴く

「過去を捨てたのではなく過去を抱えて生き直した傑作」という総評をまとめた画像。モノクロのバンド写真に2つの解説を重ねたデザイン
変わったのに、変わりきらなかった。それがこの盤の一番の魅力。

『パーマネント・ヴァケイション』は、エアロスミスが流行に合わせただけのアルバムではありません。

崩壊寸前だった5人が、自分たちの弱さと向き合い、外部の意見を受け入れ、再び世界へ出ていくために作った作品です。

ブルースを基調にした古いエアロスミスの危険な魅力。

デスモンド・チャイルドやジム・ヴァランスが加えた、強く分かりやすいメロディ。

ブルース・フェアバーンとボブ・ロックが作り上げた、1980年代らしい巨大な音。

それらがぶつかりながら、奇妙なほど自然に共存しています。

  • 今すぐ聴くならApple Musicなどの音楽配信
  • まずは「Dude」「Rag Doll」「Angel」から再生
  • アルバムの本質を知るなら「Hangman Jury」も必聴
  • 気に入ったらボーナス曲入りSHM-CDを検討
  • 次に聴くアルバムは『Pump』がおすすめ

私がこの作品で最も面白いと感じるのは、成功するために変わったのに、変わりきらなかったところです。

音は明るくなり、曲は分かりやすくなり、映像はMTV向けになりました。

それでも、タイラーの声には危うさがあり、ペリーのギターには泥が残っています。

『パーマネント・ヴァケイション』は、過去を捨てたアルバムではなく、過去を抱えたまま生き直したアルバムなのだと思います。

あなたは、このアルバムの華やかなヒット曲と、奥に残されたブルースの暗さのどちらに引かれるでしょうか。

まずは1曲目の「Heart’s Done Time」から、最後の「The Movie」まで通して聴いてみてください。

次に聴くべきアルバムとして1989年の『Pump』と1970年代の『Rocks』を提案する、記事末尾の案内画像
気に入ったら次は『Pump』へ。ルーツを辿るなら『Rocks』へ。

ちなみに、80年代のエアロスミスが果たした復活劇を、80代になった今もやり続けているのがローリング・ストーンズです。

彼らの最新作を掘り下げた『Foreign Tongues』全曲解説も、あわせて読んでみてください。

熱は、まだ終わらない。

※本記事の情報は2026年7月執筆時点のものです。配信サービスの料金、キャンペーン内容、CDの在庫や仕様は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

はじめまして!
\ ブログ「ジェネレーションB」管理人の「TAKU」です /
今年で還暦を迎える50代後半、ブロガーとして活動しています。
これまでの人生で培ってきた情熱をベースに、大人が本気で熱中できる2つのテーマに絞って情報を発信中です。

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🎸 ROCK & BAND
ローリング・ストーンズなどのクラシックロックやパンクの話題を中心に。自身のロックバンド「Junky Merry」でのボーカル・作曲活動や、Suno AIなどを活用した現代ならではの音楽制作の裏側もお届けします。

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