こんにちは。ジェネレーションB 、運営者の「TAKU」です。
トランスレコードと検索すると、TRANS RECORDS、北村昌士、FOOL’S MATE、YBO²、Z.O.A、ASYLUM、ナゴムレコード、トランスギャル、中古レコード、復活トランスレコーズなど、かなり濃い言葉が一気に出てきますよね。
ただ、初めて調べると少しややこしいです。
EDMのトランス音楽のレコードなのか、変圧器のトランスなのか、それとも1980年代の日本インディーズ・レーベルなのか、検索結果だけでは迷う人もいるかなと思います。

この記事では、トランスレコードを1980年代日本のインディーズ・レーベルとして整理し、北村昌士、YBO²、FOOL’S MATE、関連バンド、代表作、再発盤、中古盤、トランスギャル文化まで、はじめての人にも流れで理解できるようにまとめます。
この記事でわかること
- トランスレコードの基本と設立背景
- 北村昌士やFOOL’S MATEとの関係
- 代表的なバンドと名盤の位置づけ
- 中古盤や再発盤を探すときの注意点
本記事は「これからトランスレコードの世界に触れたい方」から「当時を懐かしむ方」まで、以下の目的別にも活用いただけます。
気になる項目からチェックしてみてください。
- とにかく今すぐ音源を聴いてみたい
→ トランスレコードの音源に今すぐ触れるならへジャンプ - 当時のレアなレコードを探したい・買いたい
→ 中古レコードの探し方へジャンプ - 昔買ったトランスレコードの盤を手放したい(価値を知りたい)
→ 押し入れに眠っている「当時の盤」はありませんか?へジャンプ
1. トランスレコードの基礎知識
まずは、トランスレコードが何だったのかを大きくつかんでいきます。
レーベル名だけを見てもピンと来ないかもしれませんが、背景には1980年代の日本インディーズ、音楽雑誌、アンダーグラウンドなライブシーン、そして強烈な個性を持ったバンドたちがいました。
1-1. 設立者は北村昌士
トランスレコードを語るうえで、まず外せない人物が北村昌士です。
北村昌士は音楽誌「FOOL’S MATE」の創刊者であり、初代編集長であり、さらにYBO²の中心人物でもありました。
つまり、単なるレーベル運営者というより、音楽を紹介し、作り、流通させ、シーンそのものを形づくった人なんですよ。

私も一度、新宿ロフトでライブを拝見しましたが、凄まじいダークでアバンギャルドな音と共に、彼の妖気というか不気味なオーラに圧倒された思い出があります。
その時に無料配布されたソドムの「CRY(ニックケイブが在籍したThe Birthday Partyのカバー)」は今でも大切な宝物です。
トランスレコードは英字ではTRANS RECORDSと表記されます。
日本語ではトランスレコード、トランス・レコード、トランスレコーズなど表記ゆれがありますが、ここでは日本の1980年代インディーズ・レーベルとしてのトランスレコードを指します。
設立時期については、1980年代前半、または1984年ごろと整理するとわかりやすいです。
細かい年代表記には資料ごとの差がありますが、YBO²の活動や初期リリースの流れを考えると、1980年代中盤にはすでに強い存在感を持っていたレーベルだったと言えます。
当時のトランスレコードは、メジャーの商業的なロックとはかなり違う空気を持っていました。
プログレ、ニューウェイヴ、ポジティヴ・パンク、ハードコア、ノイズ、ゴシック的な暗さ、前衛的な実験性。
そうした要素が混ざり合った、かなり尖ったレーベルです。
ポイントは、トランスレコードを単なるレコード会社名として見るのではなく、北村昌士を中心に生まれた80年代アンダーグラウンド文化の入口として見ることです。
なので、トランスレコードを知るということは、YBO²やZ.O.Aなどのバンドを知るだけでなく、FOOL’S MATE、東京アンダーグラウンド、ゴシック前史、ヴィジュアル系前史の空気までたどることでもあります。
うん、かなり深い沼です。
1-2. FOOL’S MATEとの関係
トランスレコードを理解するとき、「FOOL’S MATE」との関係はかなり重要です。
「FOOL’S MATE」は、いわゆる普通の音楽雑誌とは少し違い、海外のプログレッシヴ・ロック、ポストパンク、ニューウェイヴ、インダストリアル、日本のインディーズなど、尖った音楽を積極的に扱っていた媒体でした。
そのFOOL’S MATEの創刊者であり初代編集長だった北村昌士が、トランスレコードを作った。
ここに大きな意味があります。
雑誌で音楽を紹介するだけでなく、自分たちの価値観に合う音を実際にレコードとして世に出す。
その動きがトランスレコードにつながっているわけです。
今で言えば、音楽メディアの編集者が自分の審美眼でレーベルまで運営し、さらに自分のバンドでも作品を出しているようなものです。
かなり濃いですよね。
だからトランスレコードには、単に売れる音楽を集めるというより、この音楽を世に残すべきだという編集的な意志が感じられます。
特にYBO²は、北村昌士自身のバンドでもあるため、FOOL’S MATE、YBO²、トランスレコードはかなり近い関係で見たほうが理解しやすいです。
レーベルの雰囲気、誌面の美意識、バンドの音像が、それぞれ別々ではなくひとつの文化圏としてつながっています。
「FOOL’S MATE」という名前を見かけたら、単なる関連媒体ではなく、トランスレコードの背景を理解するための重要なキーワードとして押さえておくとスムーズです。
また、2010年代以降の復刻や未発表音源の文脈でも、FOOL’S MATE周辺の流れはたびたび出てきます。
復活トランスレコーズやFMTRといった言葉を見かけたら、このあたりの流れに接続していると考えるとわかりやすいかなと思います。
1-3. YBO²と関連バンド
トランスレコードの象徴的な存在といえば、やはりYBO²です。
読み方や表記ではYBO2と書かれることもありますが、正確にはYBO²という表記がよく使われます。
当初は「イボイボ」と読まれていましたが、後にバンドの意向で「ワイビーオーツー」に統一されました。
北村昌士を中心にしたバンドで、トランスレコードのイメージをかなり強く形づくりました。

YBO²の音楽は、ひとことで説明しにくいです。
オルタナティヴ・ロック、アヴァンギャルド、プログレッシヴ・ロック、ポストパンク、ノイズ的な感触。
曲によっては重く、暗く、複雑で、急に攻撃的になる。
初めて聴くと、きれいにジャンル分けできない感じがあるんですよね。
代表作としては、「Doglamagla」、『ALIENATION』、『太陽の皇子』、『KINGDOM OF FAMILYDREAM』、「空が墜ちる」、『Whole Lotta Live Bootleg』、『Pale Face, Pale Skin』、『STARSHIP』などが挙げられます。
特に『ALIENATION』はYBO²の初期を知るうえで重要なアルバムです。
ただ、トランスレコードはYBO²だけのレーベルではありません。
Z.O.A、ASYLUM、SODOM、RUINS、BOREDOMS、THE GEROGERIGEGEGE、ILL BONE、CANIS LUPUS、ZEITLICH VERGELTER、LIBIDO、JOY、GENKAKU-MIME、BARDO THÖDOL、餓鬼道など、かなり多彩な名前が関連してきます。

| アーティスト | 押さえたい特徴 |
|---|---|
| YBO² | 北村昌士が中心の象徴的バンド |
| Z.O.A | 森川誠一郎を中心に語られる重要バンド |
| ASYLUM | ポジティヴ・パンク系の重要存在 |
| SODOM | 初期作品がトランスレコード文脈で語られる |
| RUINS | 吉田達也を中心とする実験的ロック |
| ILL BONE | 死者で知られる異色の関連作 |
この一覧を見るだけでも、トランスレコードが単一ジャンルのレーベルではなかったことがわかります。
パンクだけでもないし、プログレだけでもない。
暗くて重い実験性を持ちながら、複数の地下音楽が交差する場所だったと見るのが自然です。
1-4. 80年代インディーズの位置
1980年代の日本インディーズ・シーンは、今の感覚で見るよりずっと荒々しく、自由で、レーベルごとの個性が強かった時代です。
メジャーの外側に、ライブハウス、ミニコミ、音楽雑誌、インディーズ・レーベル、中古レコード店がゆるやかにつながる文化圏がありました。
その中でトランスレコードは、ナゴムレコードやキャプテンレコードと並んで語られることが多いレーベルです。
ナゴムがポップで演劇的、少しコミカルで奇妙な方向に強かったとすれば、トランスレコードはより暗く、重く、実験的な方向に振れていた印象があります。
もちろん、すべての所属アーティストが同じ音だったわけではありません。
むしろ、音楽性はかなりバラバラです。
ただ、それでもトランスレコードという名前でまとめられると、独特のムードが立ち上がる。
ここが面白いところです。
当時は、アーティスト単位だけでなく、レーベル単位で音楽を掘る感覚も強かったはずです。
トランスレコードの作品を買う人は、特定のバンドだけでなく、レーベル全体の空気に惹かれていた可能性があります。
今でいうキュレーションに近いかもしれません。
トランスレコードは、80年代日本インディーズの中でも、アンダーグラウンド性、前衛性、ゴシック的なムードを強く感じさせるレーベルとして位置づけられます。
この位置づけを知っておくと、あとで代表作やトランスギャル文化を見るときにも理解しやすくなります。
音だけでなく、服装、ファン文化、雑誌、ライブハウスの空気まで含めて、ひとつの時代の現象だったわけです。
1-5. ナゴムレコードとの違い
トランスレコードを調べていると、よく比較対象として出てくるのがナゴムレコードです。
ナゴムレコードは、ケラ、つまり現在のケラリーノ・サンドロヴィッチが主宰したレーベルとして知られ、有頂天、筋肉少女帯、人生など、かなり個性的なバンドと結びついています。
ナゴムレコードのイメージは、ポップ、演劇的、コミカル、少女的、変てこだけど親しみやすい、という方向で語られることが多いです。
一方でトランスレコードは、黒っぽい、重い、硬質、退廃的、実験的、プログレやポジティヴ・パンク寄り、という印象が強くなります。
この違いは、ファン文化にも表れています。
ナゴムレコード周辺にはナゴムギャルという言葉があり、トランスレコード周辺にはトランスギャルという言葉があります。
どちらも80年代インディーズを象徴するようなファン文化ですが、見た目や雰囲気はかなり違います。
| 比較項目 | トランスレコード | ナゴムレコード |
|---|---|---|
| 主な印象 | 暗い、重い、実験的 | ポップ、演劇的、奇妙 |
| 関連文化 | トランスギャル、黒服、ゴシック前史 | ナゴムギャル、少女的サブカル |
| 音楽的傾向 | ポストパンク、プログレ、ノイズ | ニューウェイヴ、演劇性、個性派ロック |
| 中心人物 | 北村昌士 | ケラ |
ただし、これはあくまで理解しやすくするための整理です。
実際には、それぞれのレーベルに多様なバンドがいて、ひとことで分けられない部分もあります。
とはいえ、検索して情報を追うときには、ナゴムはポップで奇妙、トランスは暗く実験的という入口を持っておくと迷いにくいですよ。

2. トランスレコードの作品と文化
ここからは、トランスレコードを具体的な作品、コンピレーション、再発盤、中古市場、ファン文化から見ていきます。
レーベルの全体像は、歴史だけでなく、どんな作品が残り、どんなふうに今も語られているかを見ると一気につかみやすくなります。
2-1. 代表作とディスコグラフィ
トランスレコードを作品から知るなら、まずYBO²のリリースを軸に見るのがわかりやすいです。
1986年には、「Doglamagla」、『太陽の皇子』、『ALIENATION』、『KINGDOM OF FAMILYDREAM』、「空が墜ちる」など、重要作が続けて登場しています。
かなり濃い時期です。
『ALIENATION』は、YBO²の1stアルバムとして語られることが多く、再発時には先行シングル「Doglamagla」の収録曲も追加されています。
初期YBO²の不穏さ、構築性、アヴァンギャルドな雰囲気を知るには、かなり重要な入口になる作品です。
『太陽の皇子』は1986年の12インチ作品で、再発時には通販特典ソノシートだった「DRY LUNGS」がボーナストラックとして追加されました。
このように、トランスレコードの作品はオリジナル盤だけでなく、再発盤で追加音源が入るケースもあるため、聴く目的なのか、コレクション目的なのかで選び方が変わってきます。
ASYLUMの『Crystal Days』も外せません。
日本のポジティヴ・パンク系の重要作として語られる作品で、再発盤では7インチ、ソノシート、12インチ、ライブ音源、SICK BOYS時代の音源などが追加されています。
初めて聴く人には、再発盤のほうが情報量としては入りやすいかもしれません。
ILL BONEの『死者』、RUINSの『I, II & III』も重要です。

ILL BONEはトランスレコードの中では異色の存在として扱われることがあり、RUINSは吉田達也を中心とするエクスペリメンタル・ロック、プログレ寄りの重要バンドとして知られます。
最初に押さえるなら、YBO²の『ALIENATION』、『太陽の皇子』、ASYLUMの『Crystal Days』、ILL BONEの『死者』、RUINSの『I, II & III』、そしてV.A.の『NG』あたりが軸になります。
もちろん、ディスコグラフィを完全に追うとなるとかなり大変です。
ソノシート、7インチ、12インチ、LP、カセット、CD再発、非売品、特典音源など、フォーマットも多いからです。
ここがトランスレコードの面白さであり、同時に初心者が迷いやすいポイントでもあります。
2-2. コンピ『NG』の資料価値
トランスレコードを一枚で俯瞰するうえで、V.A.の『NG / Various Collektiv From Trans Records』はかなり重要です。
1986年にLPでリリースされたコンピレーションで、トランスレコードのカラーを知る資料としてよく名前が挙がります。

収録アーティストとしては、Z.O.A、RUINS、ZEITLICH VERGELTER、ASYLUM、YBO²、SODOM、BOREDOMS、LIBIDO、A.N.P、ILL BONEなどが語られます。
これだけでも、トランスレコードがひとつのジャンルだけに収まらないレーベルだったことが伝わりますよね。
『NG』が面白いのは、単なる寄せ集めではなく、1980年代の日本アンダーグラウンドを切り取った資料のように見えるところです。
インダストリアル、ノイズ、ポジティヴ・パンク、プログレ、ハードコア、ニューウェイヴが雑然と並びながら、不思議とトランスレコードらしい暗い輪郭を持っています。
中古市場では『TRANS09』として見かけることもあり、オリジナル盤を探す人もいます。
ただ、状態や付属品によって評価が変わるため、購入時には盤質、ジャケット、インサートの有無をしっかり確認したいところです。
『NG』は、特定の一組のバンドを聴く作品というより、トランスレコードというレーベルの空気をまとめて浴びるためのコンピレーションです。
初めて名前を知った段階では、『NG』の収録バンドを手がかりに、それぞれの作品へ広げていくのもおすすめです。
Z.O.Aが気になれば『Z.O.A』へ、RUINSが刺されば『RUINS』へ、ASYLUMが気になれば『Crystal Days』へ。そんな掘り方ができるのもコンピの良さです。
2-3. 再発盤と復活トランスレコーズ
トランスレコードは1980年代のレーベルですが、2010年代以降の再発によって再び注目されました。
2015年には、TRANS RECORDS名作群のリイシュー・シリーズがスタートし、YBO²の『ALIENATION』、ASYLUMの『Crystal Days[+]』、ILL BONEの『死者』が第1弾として紹介されました。
この再発シリーズでは、現FOOL’S MATEの協力により、ほぼオリジナルのマスター・テープから復刻されたとされる点が大きなポイントです。
オリジナル盤の入手が難しい作品でも、再発盤によって比較的聴きやすくなったのはありがたいですよね。
2015年12月には、YBO²の『太陽の皇子』とRUINSの『I, II & III』も再発ラインナップとして紹介されました。
『太陽の皇子』には通販特典ソノシート「DRY LUNGS』がボーナストラックとして追加され、RUINSはトランスレコードに残した初期音源をまとめた内容になっています。
さらに2019年には、YBO²のライヴ・カセット作品である『LIVE 3』、『EXTRA』、『地獄座』、『阿波座』がLimited Livesとして初CD化されました。
500枚完全限定生産、紙ジャケット仕様、シリアルナンバー入りという仕様で、コレクター心をかなり刺激する内容です。
2022年には、復活トランスレコーズ第6期として、北村昌士やYBO²の未発表音源コレクションに関する情報も出ています。
検索していると、復活トランスレコーズ、FMTR、UNRELEASED COLLECTIONといった語が出てくるのは、この流れと関係しています。
中古相場や再発盤の在庫状況は常に変動します。購入の際は、各レコードショップの販売ページで盤質、付属品、版の違いを確認しておくと安心です。
聴くことを優先するなら、まずは再発盤や配信・CD化された音源を探すのが現実的です。
一方で、当時の空気や物としての魅力を重視するなら、オリジナルのLP、12インチ、ソノシートを探す楽しみもあります。
どちらが正解というより、目的次第ですね。
2-4. 中古レコードの探し方
トランスレコードのオリジナル盤は、中古レコード市場で今も取引されています。
YBO²、CANIS LUPUS、Z.O.A、RUINS、ASYLUM、V.A.の『NG』などは、まとまって入荷したときに話題になりやすいラインです。
好きな人は本当に追っています。
中古で見かけるフォーマットには、LP、12インチ、7インチ、ソノシート、CD再発盤、非売品、特典音源などがあります。
たとえばV.A.の『NG』、『NG II』、『エヌジーライブ』、YBO²の「ドグラマグラ」、「ボーイズオブベドラム」、Z.O.Aの『HUMANICAL GARDEN』、ILL BONEの『死者』、SODOMの『TV MURDER』、RUINSの『RUINS II』などが検索対象になりやすいです。
ここで大事なのは、同じタイトルでも価値が変わるということです。
オリジナル盤なのか、再発盤なのか。
帯があるか。インサートがあるか。
フライヤー、ポストカードシート、アウタービニール、ソノシート、非売品特典が残っているか。
こうした要素で状態や評価がかなり変わります。

| 確認項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 盤質 | キズ、反り、ノイズ、再生確認の有無 |
| ジャケット | 破れ、シミ、角打ち、日焼け |
| 付属品 | 帯、インサート、ソノシート、特典 |
| 版の違い | オリジナル盤、再発盤、CD化盤の区別 |
| 販売元 | 専門店、個人出品、オークションの信頼性 |
価格については、一般的な目安はあっても断定はできません。
中古相場は状態、タイミング、需要、付属品、出品数で変わります。
特にトランスレコードのようなニッチで熱量の高いジャンルは、欲しい人がいると一気に動くこともあります。
探すときは、トランスレコードだけでなく、TRANS RECORDS、トランス・レコード、YBO2、YBO²、北村昌士、SSE COMMUNICATIONS、復活トランスレコーズなど、表記ゆれも一緒に検索すると見つけやすいです。
うん、ここは地味に大事です。
中古レコードの価格や在庫は常に変動します。購入前には販売ページの説明、写真、返品条件、店舗の評価を確認してください。高額盤の購入や査定をお考えの場合は、インディーズに強い信頼できる中古レコード専門店にご相談されることをおすすめします。
【補足】押し入れに眠っている「当時の盤」はありませんか?
もしあなたが、1980年代当時にライブハウスやレコード店で買ったトランスレコードの作品(LP、ソノシート、フライヤーなど)を押し入れに眠らせているなら、一度プロの査定に出してみることをおすすめします。

先述の通り、YBO²やZ.O.Aのオリジナル盤、付属品完品の『NG』などは、後追いのコレクターや海外の熱狂的なファンからの需要があり、中古市場で予想以上の高値がつくケースが少なくありません。
「価値があるか分からない」「プレイヤーがないから聴けない」という場合は、インディーズやマイナー盤の知識が豊富なレコード専門の買取業者(送料無料の宅配買取や出張査定)で、現在の価値を確かめてみてはいかがでしょうか。
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2-5. トランスギャル文化
トランスレコードを音楽だけでなく文化として見るなら、トランスギャルというキーワードは外せません。
トランスギャルとは、トランスレコード所属アーティストや関連バンドを追いかけていた女性ファンを指す呼称として語られます。
特徴としてよく言われるのが、黒を基調にした服装、赤いリップ、退廃的でゴシック寄りの雰囲気です。

これは単なるファッションではなく、当時の音楽の暗さや緊張感、アンダーグラウンドな空気と結びついたスタイルだったのかなと思います。
ナゴムレコード周辺のナゴムギャルと比べると、違いがより見えやすくなります。
ナゴムギャルが少女的、ポップ、デコラティブ、少し奇妙でかわいい方向に語られるのに対して、トランスギャルは黒服、退廃、ゴシック、硬質なイメージで説明されることが多いです。
このトランスギャル文化は、のちのゴシック・ファッション、ゴシックロリータ、ヴィジュアル系、バンギャル文化の前史として語られることもあります。
もちろん、一直線にこれがこうなったと単純化するのは危ないですが、影響関係や空気のつながりを考えるうえではかなり面白いポイントです。
トランスギャルは、音楽ファンの呼称であると同時に、80年代インディーズと後のゴシック/ヴィジュアル系文化をつなぐキーワードとしても見られます。
私としては、トランスレコードの面白さは、音源だけでは完結しないところにあると思っています。
レコード、雑誌、ライブ、ファッション、ファンの呼び名、黒服のイメージ。
そうした周辺の要素まで含めて、ひとつの文化になっているんですよね。
2-6. 誤認しやすい別意図
トランスレコードで検索するときに注意したいのが、別の意味の検索結果が混ざりやすいことです。
特にスペースを入れてトランス レコードと検索すると、EDMやクラブミュージックのトランスというジャンルのレコード通販が出てくることがあります。
この場合のトランスは、Progressive Trance、Uplifting Trance、Psychedelic Tranceなど、クラブミュージックのジャンルとしてのtranceを指しています。
日本の1980年代インディーズ・レーベルであるTRANS RECORDSとは別物です。
また、トランス単体では、電気部品のトランス、つまり変圧器の情報も混ざります。
ダウントランス、アップトランス、電源トランスなどは電気の領域なので、音楽レーベルとしてのトランスレコードとは関係ありません。
さらに英字でTrans Recordsと検索すると、海外の別レーベルが出てくることもあります。
アメリカのtrans- recordsなど、日本のトランスレコードとは別系統の情報が混ざる可能性があるため、北村昌士、YBO²、FOOL’S MATE、日本インディーズなどの語を合わせて検索すると精度が上がります。
日本のトランスレコードを探すなら、トランスレコード、TRANS RECORDS、北村昌士、YBO²、FOOL’S MATEを組み合わせて検索するのがおすすめです。
逆に、クラブミュージックのトランス盤を探している人は、Progressive Trance、Trance Vinyl、EDM、12inchなどの語を入れたほうが目的に合いやすいです。
検索語が少し違うだけで、まったく別の世界に飛ぶ。
ここは本当にややこしいところです。
2-7. トランスレコードの音源に今すぐ触れるなら
トランスレコードの作品は、すべてではありませんが、2010年代以降のリイシュー(再発)プロジェクトにより、一部の代表作がAmazon Music UnlimitedやApple Musicなどの音楽サブスクリプションで配信されています。
YBO²の『ALIENATION』やASYLUMの『Crystal Days』など、まずは当時の空気を手軽に味わってみたい方は、無料体験などを利用してサブスクから入るのが最もスムーズです。

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また、「サブスクにはない未発表音源が聴きたい」「やっぱりCDやレコードという『モノ』として手元に置きたい」という方は、各オンラインショップで再発盤や中古盤を探してみてください。
検索の際は「バンド名 + TRANS RECORDS」と入れると精度が上がります。
2-8. トランスレコード理解の要点
最後に、トランスレコードを理解するための要点をまとめておきます。
ここでいうトランスレコードとは、EDMのトランス音楽のレコードでも、変圧器のトランスでもありません。
1980年代の日本に存在したインディーズ・レーベルであり、英字では TRANS RECORDS と表記されます。
そして、このレーベルを語るうえで欠かせない人物が北村昌士です。
北村昌士は、音楽誌『FOOL’S MATE』の創刊者であり初代編集長であると同時に、YBO²の中心人物でもありました。
つまり、トランスレコードは単独のレーベルとして見るだけでなく、北村昌士、『FOOL’S MATE』、YBO²が交差する場として捉えることで、その輪郭が見えやすくなります。
北村昌士は2006年6月17日、心臓疾患のため49歳で逝去しました。
その死は遺族の意向によりしばらく公にはされず、のちに『FOOL’S MATE』2006年9月号で公表されました。
この事実もまた、彼が音楽シーンや出版文化の中で果たした役割の大きさを振り返るうえで、避けて通れない出来事です。
トランスレコードを理解するには、北村昌士、FOOL’S MATE、YBO²をひとつの流れとして見ることが大切です。
ここを押さえるだけで、当時の日本のインディーズ/アンダーグラウンド音楽シーンにおけるトランスレコードの位置づけは、かなり見通しが良くなります。
代表的な関連アーティストには、YBO²、Z.O.A、ASYLUM、SODOM、RUINS、BOREDOMS、ILL BONE、CANIS LUPUSなどがいます。
代表作としては、YBO²の『ALIENATION』や『太陽の皇子』、ASYLUMの『Crystal Days』、ILL BONEの『死者』、RUINSの『I, II & III』、V.A.の『NG』などが重要です。
また、トランスレコードは音だけでなく、トランスギャルというファン文化でも語られます。
黒服、赤リップ、ゴシック的な雰囲気、ヴィジュアル系前史との関係など、音源の外側に広がる文化まで含めると、より立体的に見えてきます。
中古盤を探す場合は、オリジナル盤、再発盤、ソノシート、CD化盤、特典音源などの違いに注意してください。
中古相場や在庫状況は常に変動するため、購入の際は各レコードショップの販売ページで盤質や付属品の有無をしっかり確認することをおすすめします。
トランスレコードは、80年代日本インディーズ、アンダーグラウンド音楽、ポジティヴ・パンク、プログレ、ノイズ、ゴシック前史を横断する文化的キーワードです。
はじめは難しく感じるかもしれません。
でも、北村昌士から入り、YBO²を聴き、『NG』で周辺バンドを知り、再発盤や中古盤を追い、トランスギャル文化まで見ると、トランスレコードという名前がただのレーベル名ではなかったことが見えてきます。

深いけど、そこが面白いところかなと思います。
※本記事は1980年代当時の出版物、レコードのクレジット、および後年のリイシュー時の公開情報をもとに構成しています。
※当時のアンダーグラウンド・シーンの性質上、リリース年や参加メンバーに関する公式資料が少なく、諸説ある点が含まれる場合があります。
2-9. トランスレコードの作品を深掘りするメリット・デメリット
メリット
デメリット
2-10. よくある質問(FAQ)
- トランスレコードの作品は、今からでもCDやサブスクで聴けますか?
-
YBO²やASYLUMなどの代表作は、2010年代以降のリイシュー(再発)によってCD化されており、比較的入手しやすくなっています。一部の作品はストリーミング配信されていることもありますが、全カタログを網羅しているわけではないため、音源によっては中古CDやレコードを探す必要があります。
- オムニバス盤『NG』の中古レコードを買うときの注意点は?
-
『NG』などのオリジナル盤レコードは中古市場で人気ですが、歌詞カードや解説などの「インサート」が欠品していることがよくあります。資料的価値やコレクション目的で購入する場合は、盤のキズだけでなく、当時の付属品が揃っているかを必ず確認してください。
- 「トランスギャル」とは具体的にどんなファッションでしたか?
-
黒を基調とした服(黒服)に赤いリップを合わせるなど、退廃的でゴシックな雰囲気を漂わせたスタイルが特徴的でした。当時のアンダーグラウンドなライブハウスで目立っていたこのスタイルは、後のゴシック・ファッションやヴィジュアル系のファン文化へとつながる源流のひとつとされています。
- 昔買ったトランスレコードのそのシートやチラシが出てきました。売れますか?
-
はい。買取可能なケースが多いです。80年台のインディーズシーンは、レコード本体だけでなく、ライブハウスで配布されたソノシート、フライヤー(チラシ)、当時の音楽誌(FOOL’S MATE等)自体に高い歴史的・史料的価値があります。状態が悪くても、ご自身で処分してしまう前に、レコード専門の買取業者へ査定を依頼してみることを強くおすすめします。

