※本記事にはプロモーションが含まれています。
こんにちは、ジェネレーションBのTAKUです。
ザ・ローリング・ストーンズの新作『Foreign Tongues(フォーリン・タングス)』が、2026年7月10日に発売されました。
前作『Hackney Diamonds』から約3年。
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドは、過去の名曲をなぞるのではなく、ブルース、ディスコ、カントリー、パンクを行き来しながら、現在の社会と自分たちの老いを真正面から歌っています。
ただ、全14曲に加えて限定曲もあり、ゲスト参加者も多いため、「最初にどの曲を聴けばいいのか」「歌詞では何を扱っているのか」「CDと配信のどちらを選ぶべきか」と迷う人も多いですよね。
この記事では、ローリングストーンズ新作の全曲解説を中心に、制作背景、参加ミュージシャン、評価、配信サービス、CD・アナログ盤の違いまでまとめました。
まず注目曲を試し、その後にアルバムを通して聴き、気に入ったら歌詞対訳付きの日本盤を手に入れる。
この順番なら、『Foreign Tongues』を無理なく、しかも深く楽しめるはずです。
この記事でわかること
- 『Foreign Tongues』の基本情報と制作背景
- 全14曲と限定曲の聴きどころ
- 参加ミュージシャンと批評家の評価
- 配信・CD・アナログ盤の選び方
先に結論

1. 新作『Foreign Tongues』基本情報
『Foreign Tongues』は、前作で取り戻した勢いを一過性のものにせず、さらに荒々しく、社会的な作品へと押し進めたアルバムです。
まずは発売日、曲数、作品名に込められた意味から整理していきます。
1-1. 発売日と収録曲数・主要仕様
ザ・ローリング・ストーンズの最新スタジオ・アルバム『Foreign Tongues』は、2026年7月10日発売。前作『Hackney Diamonds』から約3年ぶりとなる作品で、標準盤には全14曲が収録されています。
アルバムの長さは約62分。
短いロックンロールだけを詰め込んだ作品ではなく、6分を超えるバラード、ディスコ調の曲、カントリー、ブルース、パンクまで含んだ振れ幅の広い内容です。
本作はミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドを中心に、ダリル・ジョーンズ、マット・クリフォード、スティーヴ・ジョーダンらが参加。
さらに、故チャーリー・ワッツが生前に残した演奏も収録されています。
より詳しい発売経緯や発表時の情報は、ジェネレーションBのローリングストーンズ新作『Foreign Tongues』の発売日と詳細でもまとめています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | Foreign Tongues |
| 発売日 | 2026年7月10日 |
| 収録曲数 | 通常版14曲 |
| プロデューサー | アンドリュー・ワット |
| 前作 | Hackney Diamonds |
| 主な録音場所 | ロンドンのメトロポリス・スタジオ |
| 日本盤レーベル | Polydor |
なお、発売日、価格、在庫、購入特典は2026年7月10日の執筆時点で確認できた情報です。販売状況は変動するため、正確な情報は公式サイトや各販売店の商品ページをご確認ください。
1-2. タイトルとアートワークの意味
『Foreign Tongues』は、日本語では「異国の言葉」や「異なる言語」といった意味を持つタイトルです。
題名は、オープニング曲「Rough and Twisted」に登場する言葉から採られました。
同時に、ストーンズの象徴である舌のロゴとも自然につながっています。
ブルース、カントリー、ソウル、レゲエ、ディスコ、パンク。
ストーンズは結成以来、さまざまな土地や時代の音楽を吸収し、自分たちの言葉へ変換してきました。
その意味で『Foreign Tongues』は、単に外国語を指す題名ではありません。
異なる音楽の言葉を受け取り、ストーンズ流のロックンロールへ翻訳するという、バンドの歩みそのものを表しているように感じます。
ジャケットを手がけたのは、シカゴ出身の現代美術家ナサニエル・メアリー・クインです。
ミックの唇、キースのヘアバンド、ロニーの髪や鼻を思わせる要素が、一つの顔のように重なっています。
3人の個性は別々なのに、演奏が始まれば誰の音とも切り離せない。
この不思議な一体感は、現在のストーンズを視覚化したものと言えるでしょう。
ジャケットを見るときのポイント
顔を単に合成した絵ではなく、3人の人格と音が一つの生命体へ変わっていく作品として見ると、アルバムの内容ともつながってきます。
2. 制作背景と参加ミュージシャン
新作がこれほど生々しく聴こえる理由は、長期間かけて音を磨き上げたからではありません。
むしろ、短期間に集中し、バンドが同じ部屋で反応し合う感覚を優先したことが大きいのです。
2-1. アンドリュー・ワットとの短期録音

プロデュースを担当したのは、前作『Hackney Diamonds』に続いてアンドリュー・ワットです。
録音の中心となったロンドン西部のメトロポリス・スタジオでは、約1か月足らずの集中的な作業が行われました。
長いキャリアを持つバンドほど、録音に時間をかけ、細部を整えたくなるものです。
しかし本作では、考えすぎる前に音を出し、演奏の勢いを残す方法が選ばれています。
キースはワットについて、必要なときにバンドを奮い立たせる人物として評価しています。
若いプロデューサーが伝説のバンドへ遠慮するのではなく、締めるところは締め、荒さを残すところは残した。
その距離感がうまく働いています。
前作と比べても、本作はより粗く、低音が太く、ギターの塊が前へ押し出されてきます。
一方で、コーラスや鍵盤、低音の配置は現代的で、単なる昔風の録音にはなっていません。
◆TAKUのワンポイント
2-2. 豪華ゲストとチャーリーの遺音

『Foreign Tongues』には、名前を並べるだけでも驚くようなゲストが参加しています。
ポール・マッカートニーは「Covered in You」でベースを担当。
ミックから求められたのは、過剰に飾らない、歪んだパンク調の演奏でした。
ポールは短時間でベースを録音し、曲の土台を大きく揺らしています。
ザ・キュアーのロバート・スミスは「Divine Intervention」と「Never Wanna Lose You」に参加。
シンセサイザー、ギター、コーラスによって、ストーンズの音へ冷たい影を加えました。
スティーヴ・ウィンウッドのローズ・ピアノとオルガンは、「Jealous Lover」をはじめとする複数の曲に深いソウル感を与えています。
ほかにも、チャド・スミスが「Beautiful Delilah」で低く響く大太鼓を担当し、ブルーノ・マーズは「Never Wanna Lose You」でカウベルを演奏しています。
そして最も胸に残るのが、「Hit Me in the Head」で聴けるチャーリー・ワッツのドラムです。
これは人工的に作られた音でも、別の演奏を継ぎ合わせたものでもありません。
チャーリーが生前のセッションで残した演奏です。
チャーリーはもういない。
しかし、彼の一打が入った瞬間、ストーンズの時間は現在へ戻ってくる。
この曲には、追悼という言葉だけでは収まらない力があります。
3. ローリングストーンズ新作全曲解説

ここからは、『Foreign Tongues』の標準盤全14曲と限定曲を順番に解説します。
本作は、最初から最後まで同じ調子で走るアルバムではありません。
ブルースからディスコ、政治的なロック、死を笑うパンク、静かなカントリーへと景色を変えながら進んでいきます。
3-1. 1〜3曲目|原点と現代的グルーヴ

1. Rough and Twisted
アルバムは、重く濁ったギターとブルースの足取りで始まります。
「Rough and Twisted」は、きれいに整えられたブルースではありません。
ギター、ハーモニカ、ドラムが互いに押し合いながら前進する、荒々しいストンパーです。
歌詞ではマディ・ウォーターズへの敬意が示され、本作の題名につながる言葉も登場します。最新アルバムの最初に、自分たちの出発点であるシカゴ・ブルースを置いた構成は実にストーンズらしいですよね。
古い音楽へ戻っているようで、低音の圧力や音の広がりは現代的。
懐古ではなく、原点を今の身体で鳴らし直した曲です。
この曲が別名義で先行発表された経緯は、ローリングストーンズとThe Cockroachesの関係で詳しく解説しています。

2. In the Stars
先行シングルとして公開された「In the Stars」は、明るく開けたポップ・ロックです。
中心にあるのは、キースらしい簡潔なギターリフ。
難しい音を並べず、少ない音数で曲全体を引っ張っています。
その周囲をゴスペルやR&Bを思わせるコーラスが包み、ミックは雷や運命を思わせる言葉を使いながら、自分が今ここに立っている強運を歌います。
死や老いを意識しながらも、悲観へ向かわないところがポイントです。
「まだ自分は選ばれた場所にいる」と言わんばかりの生命力が、この曲にはあります。
3. Jealous Lover
「Jealous Lover」は、「Miss You」や「Emotional Rescue」につながる、しなやかなディスコ・ソウルです。
ミックのファルセット、絡み合う2本のギター、スティーヴ・ウィンウッドのローズ・ピアノとオルガンが、ねっとりとした夜の空気を作っています。
歌詞の相手は、嫉妬深く、相手を束縛しようとする恋人です。
ミックは深刻な愛憎劇としてではなく、鋭い比喩とユーモアを交えながら相手をかわしていきます。
ストーンズは硬いロックだけのバンドではありません。
腰で聴く黒いグルーヴも本領。
そのことを改めて証明する1曲です。
3-2. 4〜6曲目|風刺とアメリカへの哀歌
4. Mr Charm
軽快なテンポとは裏腹に、歌詞はかなり辛辣です。
表面上は、奇妙な方法で女性を口説こうとする男の物語。
しかし、その人物像には、富や技術、権力を誇示する現代の大物たちへの風刺が重ねられています。
巨額の富を持ちながら、他者との関係を築く言葉を持たない人物。
曲名の「Mr Charm」自体が皮肉に聞こえてきます。
どう考えても、「Charm」って「Trump」にしか聴こえませんね(笑)。
ミックの歌い方は深刻になりすぎず、笑いながら刃を向けるような調子です。
ストーンズが政治や権力を歌うときの強みは、この軽さにあります。
5. Divine Intervention
「Divine Intervention」は、広い会場で鳴らしたくなる大きなロック・ナンバーです。
世界が不穏な方向へ進み、裕福な者たちが安全な場所へ逃げようとする。
そんな状況を背景にしながら、ミックは静かに避難するのではなく、最後まで派手に生きる姿勢を示します。
ロバート・スミスのギターとシンセサイザーは、曲の奥に冷たい空気を作り、終末的な感覚を強めています。
キースとロニーのギターは、どちらが主役なのか分からないほど密接です。
一方が前へ出ると、もう一方が隙間を埋める。
この「編み込み」と呼ばれる関係こそ、現在のストーンズの大きな聴きどころです。
6. Ringing Hollow
ホンキートンク・ピアノとブラスが響く、カントリー・ロック調の曲です。
表面上はアメリカへの愛を歌っているように聞こえます。
しかし聴き進めると、かつて憧れた国が変わってしまったことへの失望が広がっていきます。
映画、タバコ、自由の象徴。
若き日のミックとキースが夢見たアメリカ文化は、ストーンズの音楽を形作りました。
だからこそ、薬物問題、政治的分断、金に支配される選挙、疲弊する社会を見つめる言葉には重みがあります。
これは外側からアメリカを批判する歌ではありません。
愛した相手が変わってしまったことを嘆く、別れの歌に近いと私は感じます。
3-3. 7〜9曲目|ディスコとパンクと追悼
7. Never Wanna Lose You
「Some Girls」期を思わせるディスコ感覚を、現代の音で鳴らした曲です。
動きのあるベース、ホンキートンク・ピアノ、ロバート・スミスのシンセサイザー、ブルーノ・マーズのカウベルが重なり、細かな音が絶えず身体を揺らします。
恋人へ一緒に暮らそうと語りかける一方で、歌詞に現れる場所は理想的な楽園とは限りません。
甘いラブソングのように聞かせながら、現実の生活感や少しみすぼらしい景色を混ぜる。
ミックの物語作りのうまさが光っています。
8. Hit Me in the Head
アルバムの中で最も短く、最も凶暴な曲です。
チャーリー・ワッツのドラムが、高速のパンク・ロックを迷いなく前へ進めます。
ミックが歌うのは、自分もいつか死ぬという事実です。
ただし、ゆっくり衰える悲しみを語るのではありません。
それなら頭を殴られた方が早いと、死そのものを悪い冗談へ変えてしまいます。
80代のバンドが死を歌うと、普通なら感傷的な曲になりそうです。
しかしストーンズは、死への恐怖さえロックンロールの速度へ変える。
チャーリーの演奏とミックの死生観が正面衝突する、本作最大の瞬間と言っていいでしょう。
9. You Know I’m No Good
エイミー・ワインハウスの代表曲を取り上げたカバーです。
ストーンズはブルースや初期ロックンロールの古典を数多くカバーしてきましたが、後の世代にあたるアーティストの代表曲を正式なアルバムで取り上げるのは珍しいことです。
ミックは原曲の歌い回しをそのまま再現せず、主旋律の一部をハーモニカで表現。
ホーンを交えた、軽快で少し猥雑なブルースへ作り替えています。
ロニー・ウッドとエイミーに交流があったことを考えると、単なる話題性を狙った選曲ではなく、敬意を込めた演奏として聴こえます。
◆TAKUのワンポイント
3-4. 10〜12曲目|老いと怒りのロック
10. Some of Us
キース・リチャーズがリードボーカルを取る、静かなカントリー調のバラードです。
力で押し切る歌ではありません。
かすれた声、少し遅れて聞こえる言葉、音と音の間に残る沈黙が、長い年月を感じさせます。
歌われるのは、疲労、後悔、膝をつく者、生き残った者の孤独です。
約20年前から存在していた着想を、アンドリュー・ワットが引き出して完成へ導きました。
長く眠っていた歌だからこそ、現在のキースの声と結びついたときに深い意味が生まれています。
キースの歌声の魅力をさらに知りたい人は、キース・リチャーズのボーカル曲完全ガイドも参考にしてください。

11. Covered in You
ポール・マッカートニーのベースが強烈な存在感を放つ、パンクとファンクが交差した曲です。
ポールの演奏は滑らかに支えるベースではありません。
歪んだ音で曲の内側へ入り込み、ギターと押し合うように動きます。
ミックは言葉を早口で詰め込み、現代の独裁的な指導者や、武器を並べて力を誇示する権力者への嫌悪を表します。
政治的な主張を丁寧に説明する曲ではなく、ニュースを見た瞬間に込み上げた怒りを、そのまま吐き出すような曲です。
ビートルズとストーンズという昔の対立構図ではなく、長い時間を生きてきた音楽家同士が、現在の社会へ同じ演奏で向き合っている点にも胸が熱くなります。
12. Side Effects
ロニー・ウッドのギターを前面に押し出した、直線的なロック・ナンバーです。
音は太く、演奏は勢いがあります。
一方で、アルバムのほかの曲と比べると、歌詞や展開に意外性が少なく感じる人もいるかもしれません。
ミックは薬品、依存、執着を思わせる言葉を使い、語感と韻を優先しながら歌います。
その強引さも含めて、言葉を打楽器のように扱う曲です。
本作の弱点も正直に言うと
3-5. 13〜14曲目|再生と原点回帰
13. Back in Your Life
6分を超える壮大なカントリー・ロック・バラードです。
ミックは技巧を見せるのではなく、失った関係を取り戻そうとする人物の感情を、少しずつ高めていきます。
中盤でロニーへ呼びかける声が入り、そこから情熱的なギターソロへ進む場面は、本作でも屈指の名場面です。
あらかじめ計算された完璧なソロというより、歌の感情を受け取ったロニーが、その場で答えているように聞こえます。
長年一緒に演奏してきた者同士だからこそ成立する会話。
派手なゲスト参加とは別のところで、ストーンズというバンドの深さを示す曲です。
14. Beautiful Delilah
最後を飾るのは、チャック・ベリーの「Beautiful Delilah」です。
アレンジは豪華ではなく、アコースティックで少しざらついた音にまとめられています。
チャド・スミスが低い大太鼓を鳴らし、曲の足元を支えます。
ミックとキースが若い頃、ブルースやチャック・ベリーのレコードをきっかけに再会したという原点を考えると、この選曲には特別な意味があります。
アルバムの最初ではマディ・ウォーターズへ戻り、最後ではチャック・ベリーへ戻る。
約60年以上の旅を終えたのではなく、もう一度スタート地点へ立つような終わり方です。
ストーンズの黄金期を聴き直したい人には、『ベガーズ・バンケット』から『メイン・ストリートのならず者』までの奇跡の4年間もおすすめです。

3-6. 限定曲|Bad Luck Hideaway
「Bad Luck Hideaway」は、iTunes Store限定の15曲入り「Bonus Track Edition」に追加されたボーナストラックです。
ちなみにApple Musicのサブスク契約では聴けませんので、念のため。
『Blue & Lonesome』制作期にあたる2015年のセッションで生まれたとされ、チャーリー・ワッツのドラムと、ベンモント・テンチによるオルガン、ピアノを聴くことができます。
音の軸にあるのは、湿り気を帯びたブルースです。
騒がしい現実や不運から逃れ、自分だけの隠れ場所を探すような空気が、重くゆったりとした演奏の中に漂っています。
標準盤の最後を飾る「Beautiful Delilah」が、チャック・ベリーというバンドの原点へ戻る曲だとすれば、「Bad Luck Hideaway」は、その原点のさらに奥に残された暗い部屋へ足を踏み入れるような曲です。
そして最大の聴きどころは、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが声を分け合うボーカルでしょう。
キースの低くざらついた声が入った瞬間、曲の温度と陰影が変わります。
ミックが前へ押し出し、キースが奥から応える。
その掛け合いには、「地の塩」や「メモリー・モーテル」を思わせる、2人にしか生み出せない親密さがあります。
チャーリーの揺るぎないドラムの上で、ミックとキースの声が交わる。
この曲は単なる追加収録ではなく、長くストーンズを聴いてきた人ほど胸に残る、もう一つのエンディングです。
4. 先行シングルと評価・チャート
本作から最初に公開された主要曲は「In the Stars」です。
続いて「Jealous Lover」が発表され、アルバムのロック面とディスコ・ソウル面が順番に示されました。
「Rough and Twisted」は、アルバム発表前にThe Cockroaches名義の限定アナログ盤として一部のレコード店へ配布されました。
正体を明かさずに新曲を届ける方法は、情報が一瞬で拡散する時代だからこそ新鮮でした。
「In the Stars」の映像では、若い演奏者の身体と1970年代のストーンズを思わせる顔を組み合わせ、若さと現在のバンドを交差させています。
「Jealous Lover」の映像にはアニャ・テイラー=ジョイとチャールズ・メルトンが出演し、曲の危険で官能的な雰囲気を映画のような映像へ変えました。
批評面では、2026年7月10日時点でMetacriticが11件の批評を集計し、78点を記録しています。
多くの批評で評価されているのは、80代のバンドとは思えない演奏力だけではありません。
権力者への風刺、アメリカ社会への失望、老い、死といった現在の問題を避けずに歌っている点です。
一方で、すべての曲が「Gimme Shelter」や「Jumpin’ Jack Flash」のような歴史的名曲に並ぶわけではないという評価もあります。
これは冷静に受け止めるべきでしょう。
本作の価値は、過去の頂点を更新したかどうかだけではありません。
60年以上活動してきたバンドが、今の世界を今の言葉で歌うアルバムを完成させた。
そこに大きな意味があります。
また、「Jealous Lover」は英国の公式シングル売上チャートとフィジカル・シングルチャートで2位に入っています。
単なる記念品ではなく、現在の作品として実際に手に取られていることが分かります。
5. 『Foreign Tongues』各購入フォーマットのメリット・デメリット

本作は配信、CD、アナログ盤と多彩なフォーマットでリリースされています。
ご自身のリスニング環境に合わせて選ぶための比較をまとめました。
デジタル配信(Apple Music等)のメリット・デメリット
メリット
デメリット
日本盤CD(通常盤/Blu-ray付属)のメリット・デメリット
メリット
デメリット
アナログ盤(LPレコード)のメリット・デメリット
メリット
デメリット
6. 配信サービスとフィジカル入手法
『Foreign Tongues』は、Apple Music、Amazon Music、Spotifyなどの主要配信サービスで聴けます。
まずアルバムの内容を確認したい人は配信、歌詞対訳を読みたい人は日本盤CD、所有する楽しみや大きなジャケットを重視する人はアナログ盤が向いています。
| 形態 | 品番 | 税込価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 通常盤SHM-CD | UICY-16494 | 3,300円 | 歌詞、対訳、英文解説翻訳、アートカード付き |
| CD+Blu-ray | UICY-80757 | 9,350円 | Dolby Atmos、5.1ch、ハイレゾ音源を収録 |
| RS No.9限定CD | PROT-1413 | 3,300円 | RS No.9オンライン限定仕様 |
| Amazon限定CD | PROT-1414 | 3,300円 | Amazon限定仕様 |
| 通常2LP | UIJY-75393/4 | 7,700円 | 180gブラック盤、ゲートフォールド仕様 |
| 2LP+Blu-ray | UIJY-75395 | 13,200円 | イエロー盤、ポスター、スリップマット付き |
日本盤通常CDは、16ページのブックレット、歌詞、対訳、英文解説の翻訳、2枚のアートカードを収録しています。
歌詞の政治的な意味や言葉遊びまで理解したい人には、通常盤CDが最も手頃です。
音質を優先するなら、Blu-ray Audio付きのボックスセットが候補になります。
Dolby Atmos、5.1chサラウンド、ハイレゾ音源を収録しており、ギター、鍵盤、コーラスの位置関係まで立体的に楽しめます。
アナログ盤は、アルバムを途中で裏返しながら聴くため、配信とは違った区切りが生まれます。
特に本作は曲調の変化が大きいので、レコード面ごとに聴く方法とも相性がいいでしょう。
購入前の注意点
2LP+Blu-rayの限定ボックスは、日本公式の商品情報では2026年7月24日発売と案内されています。ほかの形態と発売日が異なるため注意してください。価格、発売日、特典、在庫は変更される場合があります。正確な情報は公式サイトや販売ページをご確認ください。
Apple MusicでBonus Track Editionを確認する
7. ローリングストーンズ新作に関するよくある質問(FAQ)
- 『Foreign Tongues』は何曲収録されていますか?
-
標準盤は全14曲です。Apple MusicおよびiTunes Storeの「Bonus Track Edition」には「Bad Luck Hideaway」が追加され、全15曲となっています。地域や配信形態によって表示が異なる可能性があるため、登録前に収録曲をご確認ください。
- 初めて聴くならどの曲がおすすめですか?
-
ブルース色の強い「Rough and Twisted」、踊れる「Jealous Lover」、チャーリー・ワッツの演奏が残る「Hit Me in the Head」、キースが歌う「Some of Us」の4曲がおすすめです。この4曲を聴けば、本作の荒さ、色気、死生観、静けさをつかめます。
- チャーリー・ワッツは新作に参加していますか?
-
「Hit Me in the Head」には、チャーリーが生前のセッションで残したドラム演奏が使われています。人工的に作られた音ではなく、本人が録音した演奏です。
- CDと配信はどちらがおすすめですか?
-
まず曲を聴きたい人には配信がおすすめです。歌詞の意味まで理解したい人には、対訳と英文解説翻訳が付く日本盤CDが向いています。私は、配信で試聴してからCDを購入する流れが最も失敗しにくいと思います。
- 無料で試聴できるサービスはありますか?
-
Apple MusicやAmazon Music Unlimitedでは、利用状況によって初回無料体験やキャンペーンが表示される場合があります。ただし、対象者、期間、月額料金、更新条件は時期によって変わります。登録前に必ず各サービスの公式画面で最新条件をご確認ください。
- ボーナストラックは日本のCDにも入っていますか?
-
15曲目の「Bad Luck Hideaway」は、現在Apple Music等の「Bonus Track Edition」にのみ収録されており、日本盤CDの標準トラックリスト(全14曲)には含まれていません。
- 空間オーディオ(Dolby Atmos)で聴く方法は?
-
Apple Music等のDolby Atmos対応ストリーミング配信で楽しむか、限定発売の「2LP+Blu-ray」または「CD+Blu-ray」エディションに付属するBlu-ray Audioディスクを対応環境で再生することでお楽しみいただけます。
- 日本盤と輸入盤の主な違いは何ですか?
-
日本盤(UICY-16494など)には、高品質なSHM-CD仕様に加え、英文解説の翻訳、歌詞の日本語対訳、独自のアートカードが封入されています。特に歌詞のメッセージ性を重視するなら日本盤をおすすめします。
8. ストーンズの「泥臭いグルーヴ」を120%引き出すオーディオ環境
本作のもう一つの聴きどころは、先述した通り「現代的な低音の太さ」と「ギターの生々しい絡み合い」です。
スマートフォンの小さなスピーカーでも十分カッコいいですが、正直、それだけではチャーリー・ワッツの遺したドラムの響きや、ポールの歪んだベースのニュアンスを半分も味わえません。
もし今、「昔買った安いイヤホン」で聴いているなら、この機会にロックの再生に特化した機材で聴き直してみてください。耳元でアンプが鳴っているような全く違う景色が見えます。
ロックファン向け・おすすめ機材比較
- 重低音とライブ感重視(本格派): Marshall(マーシャル)のワイヤレスヘッドホン。
ギターアンプの名門らしく、キースのザラついたカッティングが最も生々しく聴こえます。
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各楽器の分離が良く、ロニーとキースの「編み込み」のズレまで鮮明に聴き取れます。
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9. 配信と購入版を使い分ける聴き方
『Foreign Tongues』を最初に聴くなら、Apple MusicやAmazon Musicなどの定額配信サービスを利用するのが手軽です。
ただし、ここで注意してほしい点があります。
定額配信で聴ける標準版は全14曲です。
15曲目の「Bad Luck Hideaway」を追加したBonus Track Editionは、iTunes Store限定のダウンロード購入版となっています。
Apple Musicの定額配信とiTunes Store購入版は別です
Apple Musicの月額プランへ登録するだけでは、「Bad Luck Hideaway」を含む15曲版を聴けるとは限りません。限定曲まで聴きたい場合は、iTunes StoreでBonus Track Editionを購入する必要があります。
まずアルバムの全体像を知りたい人は、定額配信で標準版14曲を聴いてみてください。
おすすめは、最初に「Rough and Twisted」でブルースの原点を確認し、「Jealous Lover」でしなやかなグルーヴを味わう聴き方です。
次に「Hit Me in the Head」でチャーリー・ワッツのドラムへ耳を向け、「Some of Us」でキース・リチャーズのかすれた歌声をじっくり聴いてみてください。
この4曲に引っかかるものがあれば、今度は1曲目から14曲目まで、曲順を飛ばさず通して聴くのがおすすめです。
『Foreign Tongues』は、ブルースからディスコ、パンク、カントリーへと表情を変えながら、最後にチャック・ベリーという原点へ戻ります。
曲順そのものが、ストーンズの長い歩みをたどるように組まれているからです。
標準版を聴き終え、さらにアルバムの余韻を深めたい人は、iTunes Storeの15曲入りBonus Track Editionを検討してください。
追加曲「Bad Luck Hideaway」は、単なるおまけというより、標準版の外側に残されたもう一つのエピローグとして楽しめます。
◆TAKUのワンポイント
歌詞の意味や政治的な背景まで読み込みたい人には、日本盤CDが向いています。
歌詞対訳を見ながら聴くことで、「Ringing Hollow」や「Covered in You」に込められた社会への視線が、より具体的に伝わってきます。
大きなジャケットやレコードを裏返す時間まで含めて楽しみたい人には、アナログ盤という選択肢もあります。
『Foreign Tongues』のおすすめ鑑賞順
- 注目曲4曲を配信で試聴する
- アルバム全14曲を順番に聴く
- 限定曲「Bad Luck Hideaway」を聴く
- 日本盤の対訳で歌詞を読み込む
- 黄金期の名盤を改めて聴き返す

『Foreign Tongues』は、過去の名声だけで成立したアルバムではありません。
権力者への怒り、変わってしまったアメリカへの哀しみ、失われた愛、老い、そして避けられない死。ストーンズは重い題材を扱いながら、それを説教や遺言にはせず、踊れるロックンロールへ変えています。
完璧なアルバムではないかもしれません。それでも、80代のミックとキース、70代後半のロニーが、今の世界へ向けて新しい14曲を放った事実には心を動かされます。
あなたは、このアルバムから老いを感じるでしょうか。
それとも、まだ何かを始められるという力を感じるでしょうか。
私には、ローリング・ストーンズの「最新傑作」が生まれたと表現せざるを得ません。
熱は、まだ終わらない。


