ボクシング界に激震が走りました。英国リバプールで開催されたWBA世界フェザー級タイトルマッチは、これ以上ないほど残酷で劇的な幕切れを迎えました。無敗を誇った王者ニック・ボール(英国)が、挑戦者ブランドン・フィゲロア(米国)の強打に沈み、キャリア初の黒星を喫して王座から陥落したのです。
地元リバプールの熱狂を背負い、盤石の防衛を期待された「無敗王者」の終焉。その衝撃は海を越え、ここ日本にも届いています。
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1. 試合ハイライト:魔の最終12回、左フックが切り裂いた一瞬の閃光
試合は王者のボールが持ち味を発揮する展開を見せていましたが、ボクシングの恐ろしさは最終盤に凝縮されていました。
- 運命の左フック
最終12ラウンド。一瞬の隙を突いたフィゲロアの鋭い左フックがボールの顔面を完璧に捉えました。 - 「前のめり」のダウン
被弾したボールは、そのまま耐えきれず前のめりにキャンバスへ沈みます。これまでいかなる猛攻にも屈しなかった無敗王者が、力なく崩れ落ちた光景に会場は静まり返りました。 - レフェリーストップによる終焉
ダメージの深いボールに対し、フィゲロアが猛ラッシュを仕掛けたところでレフェリーが介入。選手の安全を守るために試合を止める「レフェリーストップ」により、フィゲロアのKO勝利が告げられました。
歓喜に沸くフィゲロア陣営と、地元の英雄が陥落した事実を突きつけられ沈黙するリバプールの観衆。
あまりにも対照的なコントラストが、この一戦の重みを物語っていました。
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2. 両雄の戦績比較:新王者フィゲロアと初黒星のボール
この一戦により、フェザー級の勢力図は大きく書き換えられました。最新の状況を整理します。
| 選手名 | 試合後の状況 | 備考 |
| ブランドン・フィゲロア | 新WBA世界フェザー級王者 | 元2階級制覇王者。土壇場での勝負強さを見せつけた。 |
| ニック・ボール | 王座陥落 | キャリア初の敗北。無敗のまま臨んだ防衛戦で散る。 |
フィゲロアは「ここ一番」での爆発力を証明し、再び世界の頂点に返り咲きました。
一方、ボールにとっては「肉弾戦車」と称された盤石のキャリアで初めて味わう、あまりにも過酷な敗戦となりました。
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3. 日本のファンの反応:井上尚弥の「標的候補」陥落への驚き
この結果は、日本のボクシングファンにとっても他人事ではありませんでした。
早朝からSNS等では驚きを隠せないコメントが溢れています。
- 「朝から衝撃的。あのボールがKOで負けるとは……」
- 「肉弾戦車ボールが前のめりに倒れるシーンは信じられなかった」
- 「これはビックリ。フェザー級がますますカオスになってきた」
なぜこれほど注目されたのか。
それは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の存在があるからです。
将来的なフェザー級転向を公言している井上にとって、WBA王者だったボールは「次なる標的候補」の筆頭格でした。
その王者が敗れた事実は、日本中のファンを戦慄させたのです。
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4. 考察:井上尚弥にとっての「フィゲロア」という新たな壁
アナリストの視点から言えば、この結果は井上尚弥の将来計画に新たな難題を突きつけたと言えます。
ファンの間では「ニック・ボールよりも、フィゲロアの方が井上にとって厄介な相手になるのではないか」という声が上がっています。
その理由は、フィゲロアが持つ独特の身体能力にあります。
小柄で突進力のあるボールとは対照的に、フィゲロアはリーチ(腕の長さ)を活かした遠距離からの攻撃に加え、至近距離でもパワーを発揮できる不気味さを持っています。
井上がフェザー級に上げた際、この「リーチ差」をどう埋めるかは大きな鍵となります。
強打で無敗王者を沈めたフィゲロアの存在は、モンスターにとっても新たな「大きな壁」となるでしょう。
「フェザー級がカオスになってきた」――。
王座交代によって混迷を極めるこの階級から、今後も一瞬たりとも目が離せません。
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