\ ポイント最大11倍! /

ASOMVEL(アソムベル)のアルバム一覧|名盤とおすすめ曲を徹底解説

ASOMVELのメンバー4人がライブ会場の通路に並び、奥のステージに照明が灯っている画像。下部に「ASOMVEL 爆音名盤ガイド 30年の歴史と全5枚のアルバムを徹底解説」という日本語タイトルが白抜きで入る。

こんにちは、ジェネレーションBのTAKUです。

ASOMVELというバンド名を見つけて、「読み方すら分からないけど、なんだかすごく音がデカそうだ」と思ってここにたどり着いた方が多いんじゃないでしょうか。

実際、その勘は当たっています。

ただ、いざ聴こうとすると困るんですよね。

アルバムが何枚あるのか、どれが最初の1枚として正しいのか、日本語で書かれた情報がほとんど見つからない。

しかもこのバンド、途中でボーカルが二度替わっています。

しかも一度目は、創設メンバーの死という重い理由で。

だから「発表順に聴けばいい」という単純な話にもならないんです。

この記事では、私が実際に音源を追いかけてきた耳で、ASOMVELの全アルバムを時系列に並べ直し、どこから入れば一番おいしいのかを具体的に書いていきます。

歌い手としての視点も入れながら、声の質感がどう変わったのかまで踏み込みますね。

この記事でわかること

  • ASOMVELのアルバムを発表順に把握できる
  • Jay-Jay Winter時代と現体制の違い
  • 最初に聴くべき1枚と、その次の順番
  • 配信とCD・アナログ盤の入手方法
目次

1. ASOMVELとはどんなバンドなのか

まずは、このバンドがどこから来て、何を看板にしているのかを押さえておきましょう。

ここが分かると、アルバムの並びを見たときの理解度がまったく変わります。

単なる経歴の羅列ではなく、なぜこういう音になったのかという背景まで一緒に見ていきますね。

1-1. ヨークシャーで1993年に始まった

壁一面のMarshallアンプを背にASOMVELのメンバー4人が立つ画像。上部に「1993年結成の爆音バンド」、下部にヨークシャーの養豚場から始まった経緯と、圧と速度で押し切る直球サウンドを示す2行の解説が入る。
ロンドンのスタジオでも音楽学校でもなく、出発点はヨークシャーの養豚場でした。

ASOMVELは、イングランド北部ヨークシャーで1993年に動き出したバンドです。

ギターのLenny Robinsonと、ベース兼ボーカルのJay-Jay Winterという二人が核でした。

最初のドラマーは、CathedralやAcid Reignに在籍していたMark Whartonです。

この人選だけでも、彼らがどのあたりの水脈にいたのかが見えてきますよね。

面白いのは、始まった場所です。

彼ら自身が語るところによると、養豚場でスペシャル・ブリュー(イギリスで売られている強いラガー・ビール)を抱えながらジャムっていたのが出発点だそうです。

ロンドンのスタジオでもなければ、音楽学校でもない。

この「田舎の納屋から始まった」という感覚は、30年経った今の音にもそのまま残っています。

ただ、そこから先の歩みは決して順調ではありませんでした。

ドラマーが延々と入れ替わり続け、最初のデモを録ったのは2001年。

バンド結成から実に8年後です。

音源が世に出るまでの助走が、とんでもなく長いバンドなんですよ。

1-2. バンド名に意味はない

「ASOMVELってどういう意味ですか」という質問は、検索でもよく見かけます。

答えを言うと、特に意味はありません。

かなり酔っ払った状態のJay-Jay Winterが思いつきで付けた言葉、というのが本人たちの説明です。

その代わりに、バンドが看板として掲げてきたフレーズがあります。

「A Dream to Some… A Nightmare to Others」、つまり「ある者には夢、ある者には悪夢」。

頭文字を並べた略語というわけではないのですが、バンドの性格を一言で表すキャッチとして、公式サイトでも今なお使われ続けています。

意味のない名前を30年以上使い続けているというのは、実はけっこう重要な情報です。

コンセプトから逆算して作られたバンドではない、ということですから。

売り方を先に考えるタイプではなく、鳴らしたい音が先にあった。

彼らの音楽の直線的な作りは、この出発点と無関係ではないと私は思っています。

1-3. 音量が看板になった理由

「3つの絶対的な掟」という見出しの下に、過剰な大音量、1曲平均3分の超速プレイ、バンド名に意味は持たせない、という3項目が並ぶ画像。背景はアンプの前に立つメンバー4人。
バンド名に意味はなく、曲は短い。この3点を押さえると音の理由が見えてきます。

公式サイトの自己紹介には「excessive volume」、つまり過剰な音量という言葉が堂々と入っています。

海外メディアでも、音の大きさそのものが評価軸として語られてきました。

これは単なる誇張ではなくて、彼らの曲作りの構造とつながっています。

1曲あたりの尺が短い。

たとえばアルバム『World Shaker』のタイトル曲は2分29秒、2026年の新曲「Set Your World on Fire」は2分46秒です。

4枚目の『Born to Rock ‘n’ Roll』は14曲で44分ですから、平均すると1曲3分ちょっと。

展開で聴かせるのではなく、圧と速度で押し切る設計になっているわけです。

歌い手の立場から言うと、この尺の短さは相当きついんですよ。

息を溜めて盛り上げていく余地がほとんどない。

最初から出し切った声で、そのまま終わりまで走る必要があります。

ライブでこれを連発するバンドの喉は、正直どうなっているんだろうと思います。

◆TAKUのひとこと

私自身もバンドでボーカルをやっているので、こういう「逃げ場のない曲」を並べたセットリストの怖さは想像がつきます。ロングトーンで休める瞬間がない。ASOMVELのライブ映像を観るときは、ぜひRalphの口元と肩の動きに注目してみてください。彼がどこで息を入れているのかが分かると、この音楽の体力配分が見えてきますよ。

2. ASOMVELのアルバム一覧を時系列で確認

ここからが本題です。ASOMVELの正式なフルアルバムは、2026年時点で5枚。

加えて、キャリア初期に重要な10インチEPが1枚あります。

まずは全体像を表で押さえてから、1枚ずつ中身を見ていきましょう。

モノクロのライブ写真を背景に、2009年『Kamikaze』から2013年『Knuckle Duster』、2019年『World Shaker』、2024年『Born to Rock n Roll』、2026年『Set Your World on Fire』までの5枚を発表年順に並べた年表画像。
15年かけて5枚。作品数は少ないぶん、1枚ごとの間隔に意味があります。
作品名発表年形態ボーカル備考
『Full Moon Dog』200710インチEPJay-Jay Winter全5曲
『Kamikaze』20091stアルバムJay-Jay Winter全10曲
『Knuckle Duster』20132ndアルバムConan全11曲/Bad Omen Records
『World Shaker』20193rdアルバムRalph Robinson全11曲/Heavy Psych Sounds
『Born to Rock ‘n’ Roll』20244thアルバムRalph RobinsonCD・配信は全14曲
『Set Your World on Fire』20265thアルバムRalph Robinson全12曲/10月1日発売

2-1. 『Full Moon Dog』が示した原型

2007年に10インチのアナログ盤として出たEPです。収録は「Feel the Chill」「Behind the 8 Ball」「To Hell With All the Rest」「How the Mighty Fall」「Full Moon Dog」の5曲。

結成から14年も経ってようやく出た最初のまとまった音源、というのがまず驚きです。

しかもフォーマットが10インチというのが渋い。CDでもLPでもなく、パンクやハードコアの地下シーンで好まれてきた規格を選んでいるあたりに、彼らの立ち位置が表れています。

のちにこのタイトルは、Jay-Jayを追悼するフェスティバル「Full Moon Dog Festival」の名前として、バンドの歴史そのものに刻まれることになりました。

単なる初期音源ではなく、バンドの合言葉になった1枚だと考えたほうが正確です。

2-2. 『Kamikaze』はJay-Jay唯一のアルバム

2009年発表の1stフルアルバム。全10曲、約38分です。

「Kamikaze」「No Twist of Fate」「Invertebrate」「End of the Line」「Dead by Dawn」「Motherload」「Internet Commando」「The Ballad of Agnes White」「Womb to the Tomb」「Stone Cold Stare」という並び。

この作品が特別なのは、創設者Jay-Jay Winterが歌った唯一のフルアルバムだからです。

翌2010年に彼が亡くなってしまうため、ここが唯一の記録になってしまった。

音としては、後年の作品ほど整理されていません。

良く言えば生々しく、率直に言えば荒い。

ただ、その荒さこそがこのバンドの原液です。

Jay-Jayの声は、Ralphのそれと比べると低く、少し粘っこい。

言葉を吐き捨てるというより、喉の奥で潰しながら押し出していく感じですね。

「Internet Commando」のようなタイトルからも分かる通り、テーマの選び方にもどこか人を食ったところがあります。

2-3. 『Knuckle Duster』は継承の第一歩

2013年、Bad Omen Recordsから発表された2ndアルバムです。

全11曲、約40分。

ボーカルとベースは、Deathwing出身のConan。

Jay-Jayの死後、Lennyが「彼のような人間が見つかるまでバンドを止めた」と語ったうえで迎えた人物です。

録音はブラッドフォードのMutiny Studios、プロデュースとミックスはJames Atkinsonが手がけています。

収録は「Dead Set on Livin’」で幕を開け、「Cash Whore」「Sheep in Wolf’s Clothing」「Trash Talker」「Waster」「Shoot Ya Down」「Wrecking Ball」「Knuckle Duster」「Stranglehold」「Final Hour」「Hangman’s Rope」と続きます。

1曲目の位置づけ

「Dead Set on Livin’」というタイトルを、バンド名義の1曲目に持ってきた意味を考えてみてください。

直訳すれば「生きることに執着している」。

創設者を失った直後のバンドが、復帰作の頭に置く言葉としてこれ以上のものはないでしょう。

曲そのものは深刻さのかけらもない疾走曲なんですが、だからこそ効きます。

ちなみにこのアルバムは、結成から20年目の節目にあたる作品でもありました。

20年でようやく2枚目。

ペースだけ見れば、恐ろしくゆっくりしたバンドです。

2-4. 『World Shaker』でRalph体制へ

2019年5月3日、イタリアのHeavy Psych Soundsから発表された3rdアルバム。

全11曲です。

ここでボーカルとベースが、Jay-Jayの甥にあたるRalph Robinsonに交代します。

ドラムはフィンランド出身のJani Pasanen。

収録曲は「World Shaker」「True Believer」「Payback’s a Bitch」「Runnin’ the Gauntlet」「Reap the Whirlwind」「The Law is the Law」「Steamroller」「Every Dog has its Day」「Railroaded」「Smokescreen」「The Nightmare Ain’t Over」。

録音は2018年9月にThe Stationhouseで、プロデュースはJames Atkinson。

マスタリングはOrgone StudiosのJaime Gomez Arellanoが担当しています。

ここが音の質感が明確に変わったポイントです。

『Kamikaze』の泥っぽさと比べると、輪郭がはっきりして、低音の重さが揃っている。

バンドの荒さは残したまま、聴きやすさが一段上がりました。

『World Shaker』は、亡くなったJay-Jay Winterに捧げられた作品です。

そして歌っているのは彼の甥。

この事実を知って聴くのと、知らずに聴くのとでは、アルバム全体の意味がまるで変わります。

特に最後の「The Nightmare Ain’t Over」というタイトルの置き方は、偶然とは思えません。

2-5. 『Born to Rock ‘n’ Roll』が転機になった

2024年3月29日発表の4thアルバム。

ここでバンドは大きく動きます。

CDと配信は全14曲で約44分、アナログ盤は12曲構成でした。

曲順は「Born to Rock ‘n’ Roll」「You Only Die Once」「Take it to the Grave」「Luck is for Losers」「Outside the Law」「Cold Day in Hell」「Louder & Louder」「The Gods Have Spoken」「When You’re Dead Lie Down」「Lawless」「When the World Goes to Hell (I Wanna be Somewhere Else)」「Stare at Death & Spit」。そこに「Walk on Water」「Beware the Full Moon」がボーナストラックとして加わります。

このアルバムをきっかけに、バンドは一気に外へ出ていきました。

Airbourneのメインサポートとして2か月規模のツアーを複数回こなし、Bloodstock Open AirやBarcelona Rock Fest、Graspop Metal Meetingといった大型フェスにも出演。

Wolfmotherとの帯同もありました。

30年以上かけて地下で積み上げてきたバンドが、SNS経由で一気に発見されたという、なかなか珍しい現象が起きたわけです。

2-6. 『Set Your World on Fire』は2026年10月発売

5枚目となる最新作は、2026年10月1日発売予定です。

全12曲。

曲順は「King of the World」「Lone Wolf」「Set Your World on Fire」「Back From the Dead」「World At War」「Blood Runs Cold」「Eye of the Storm」「Your Worst Nightmare」「Into the Fire」「If It’s Too Loud」「Take You to Hell」「Light ‘Em Up」と発表されています。

先行公開されたタイトル曲のミュージックビデオは、Airbourneとの欧州ツアー中にパリのZenith Arenaで撮影されたもの。

続く「Lone Wolf」のビデオは、Graspop Metal Meetingでのステージから切り出されています。

会場の規模を見せることそのものが、今のバンドの状況の説明になっているんですね。

内容面では、「World At War」のように世界の指導者たちに向けた政治的な色合いを持つ曲が含まれていると報じられています。

従来の「酒と速度と大音量」から少しだけ視野が広がっているのかもしれません。

実際に全曲を通して聴けるのは発売後になるので、ここは私も答え合わせを待っているところです。

3. シングルの出し方に法則がある

ASOMVELのアルバムを追いかけるうえで、意外と見落とされがちなポイントがあります。

それがシングルの扱い方です。

ここを理解しておくと、「新曲が出た」というニュースの意味が正しく読めるようになりますよ。

3-1. 先行シングルがそのままアルバムに入る

このバンド、単発シングルをアルバムとは別扱いにしません。

むしろ、数年かけて出したシングルを最後にまとめる形でアルバムを作っています。

シングル発表年収録アルバム
Railroaded2016『World Shaker』
The Nightmare Ain’t Over2018『World Shaker』
Luck is for Losers2021『Born to Rock ‘n’ Roll』
Outside the Law2023『Born to Rock ‘n’ Roll』
Louder & Louder2023『Born to Rock ‘n’ Roll』
Take You to Hell2025『Set Your World on Fire』
Light ‘em Up2025『Set Your World on Fire』
If It’s Too Loud, You’re Too Old2025『Set Your World on Fire』

見事に一直線ですよね。

つまりASOMVELにとってのシングルは、宣伝用の切り出しではなく、アルバムを作るための積み上げそのものなんです。

ライブで試し、反応を見て、最後に束ねる。

地に足のついた作り方だと思います。

3-2. 過去曲の再録にも意味がある

もう一つ面白いのが、古い曲を後年のアルバムに入れ直している点です。

「Stare at Death & Spit」は2011年に単独で出ていた曲ですが、2024年の『Born to Rock ‘n’ Roll』に収められています。

これは単なる曲数稼ぎとは違います。

Conan時代、あるいはそれ以前に生まれた曲を、現在のメンバーとサウンドで録り直す。

継承を音で示す行為なんですよ。

ライブで長年演奏し続けてきた曲を、ようやく今の形で刻んだ、という順序ですね。

配信サイトによって、シングルとアルバムの表記年が食い違うことがあります。

たとえば『Full Moon Dog』は2007年の作品ですが、再配信のタイミングによって2018年と表示される場合があります。

年代を確認したいときは、複数のサービスや公式サイトを見比べたほうが確実です。

4. Jay-Jay Winterの死とバンドの継承

ベースを弾きながら叫ぶボーカリストのライブ画像。「悲劇と血脈の継承」という見出しと、2010年に創設者Jay-Jayが亡くなったこと、甥のRalphとStelが加入したことを示す3行の解説が入る。
創設者を失ってもバンドは止まらず、甥が同じベース兼ボーカルの位置を引き継ぎました。

ASOMVELを語るうえで避けて通れないのが、創設者の死とその後です。

ここは事実と、あくまで私の見方にとどまる部分をきちんと分けて書きます。

ゴシップとして消費したくない話なので、必要なところだけを丁寧に。

4-1. 2010年に起きたこと

Jay-Jay Winterは、2010年10月18日に交通事故で亡くなりました。

1stアルバム『Kamikaze』の発表からわずか1年ほどのことです。

バンドがようやく評価され始めた矢先でした。

共同創設者のLennyは、このとき「ASOMVELは彼と一緒に死ぬこともできたが、そうさせるつもりはなかった」という趣旨のことを語っています。

実際、彼は後任がすぐには見つからず、一度バンドを止めています。

誰でもいいから埋める、という選択をしなかったわけです。

4-2. 甥が引き継ぐという選択

「現在の最強メンバー4人」の見出しとともに、ASOMVELのキャップやバンドTシャツを身につけた4人が肩を並べて写る画像。背景は赤と青の照明が交差する屋外の路地。
Stelの加入で4人編成に。血縁で受け継がれた現在のラインナップです。

Conanを迎えて『Knuckle Duster』を作ったあと、2014年ごろからボーカルとベースを務めているのがRalph Robinsonです。

彼はJay-Jayの甥にあたります。

さらに近年は、同じくJay-Jayの甥であるStelがギターで加わり、バンドは4人編成になりました。

血縁で後を継ぐというのは、ロックバンドとしてはかなり珍しい形です。

しかもポジションまで同じベース兼ボーカル。

人によっては「身内で固めただけでは」と感じるかもしれません。

ただ、実際に音を聴くと、その心配はほとんど消えます。

声の質感がどう違うか

ベースを構えたボーカリストを中央に置き、左側に創設者Jay-Jayの喉の奥で潰したような荒々しさ、右側に現在のRalphの前に押し出す明瞭なシャウトという声質の違いを対比させた図解画像。
同じ位置に立つ二人ですが、声の出し方は別物。聴き比べると継承の意味が見えてきます。

歌い手の耳で言うと、Jay-JayとRalphの声は似ているようで、出し方がはっきり違います。

Jay-Jayの声は、喉の中間あたりで潰したような歪み方をしていて、言葉の輪郭がやや溶ける。

荒れた質感が先に来るタイプです。

対してRalphは、もっと前に押し出す。

子音がはっきりしていて、単語の頭がちゃんと立っています。

海外メディアが彼の声を「唸り」と表現するのも分かりますが、私の耳にはむしろ、叫びに近い明瞭さがあります。

この違いは録音技術の進歩だけでは説明できません。

単純に、歌い方の選択が違うんです。

だから『Kamikaze』と『Born to Rock ‘n’ Roll』を続けて聴くと、同じバンドでありながら別の説得力の作り方をしているのが分かりますよ。

4-3. Full Moon Dog Festivalという場

Jay-Jayを追悼するイベントとして、彼の名前を冠したEPのタイトルから取った「Full Moon Dog Festival」が2011年にブラッドフォードで始まりました。

運営を主に担ってきたのは、Lennyの妻でありJay-Jayの姉であるDeb Robinsonです。

音源やツアーの話だけでなく、こうした場が続いていること自体が、このバンドの性格を示していると思います。

追悼を「一度きりの儀式」で終わらせず、毎年集まる理由に変えた。

バンドが解散せずに続いている理由の一端は、たぶんここにあります。

5. 最初に聴くべき作品と、その順番

「聴く順番の正解はこれだ」という見出しと、発表順に聴くのは避けたほうがよいこと、現代の音から入って過去の作品へ遡るのがよいことを示す3行が入る画像。肩を組むメンバー4人が写る。
発表順は遠回り。新しい音から入って遡るほうが、初期作の荒さが魅力に変わります。

さて、いよいよ本題の「どこから聴くか」です。

結論から言うと、私は発表順に聴くことをおすすめしません。

理由もあわせて説明しますね。

5-1. 1枚目は『Born to Rock ‘n’ Roll』から

マイクに向かって歌うボーカリストの横顔画像。「第1歩:最新から入る」という見出しと、まず2024年『Born to Rock n Roll』を聴き、次に2019年『World Shaker』へ進むという手順が3行で示される。
1枚目は『Born to Rock n Roll』。録音が整っていて、初めての耳に負担がありません。

最初に手を出すべきは、2024年の『Born to Rock ‘n’ Roll』です。

理由は3つあります。

第1に、録音のバランスが最も現代的で、初めて聴く耳に負担が少ないこと。

第2に、収録曲の多くがライブの定番になっていて、映像を観たときに知っている曲が並ぶこと。

第3に、単純に曲が短く、勢いだけで最後まで走り切れることです。

14曲44分という長さも、この手の音楽としてはちょうどいい。

タイトル曲から「You Only Die Once」へ突っ込んでいく冒頭2曲で、このバンドが何をやりたいのかはほぼ伝わります。

合わないと感じたら、そこで止めても構いません。

逆に、そこで顔がにやけたなら、あなたはもう入り口を通過しています。

5-2. 2枚目は『World Shaker』へ

次に聴くべきは、2019年の『World Shaker』です。

Ralph体制の最初の1枚で、まだ現在ほど整理されていない分、荒さが残っています。

ここで「True Believer」を聴いてみてください。

ミュージックビデオがバンドの知名度を押し上げた曲で、彼らの持ち味である直線的な推進力が最も分かりやすく出ています。

そのあと「Payback’s a Bitch」「The Law is the Law」と続く流れは、アルバム前半のかたまりとして非常に強い。

そして最後の「The Nightmare Ain’t Over」まで辿り着いたとき、冒頭で触れたバンドのキャッチフレーズが頭に戻ってくるはずです。

悪夢はまだ終わっていない、と。

5-3. そのあとで初期作へ遡る

満員の観客とステージ照明を写したモノクロ画像。「第2歩:ルーツへ遡る」という見出しと、2013年『Knuckle Duster』を通過して創設者が歌う2009年『Kamikaze』へ到達するという順路が示される。
現在の音を知ってから遡ると、初期作の荒さが「削られる前の原石」に聞こえてきます。

ここまで来て初めて、『Knuckle Duster』と『Kamikaze』に手を伸ばすのがおすすめです。

順序を逆にしないほうがいい理由は単純で、初期作は音の作りが粗く、いきなり聴くと「ただ音が汚いだけ」に聞こえてしまう危険があるからです。

現在の彼らを知ったうえで遡ると、同じ荒さが「削られる前の原石」として聞こえてきます。

同じ音源なのに、聴く順番で印象が反転するんですよ。

『Full Moon Dog』は最後で構いません。

5曲しかありませんし、ここまで来た人にとっては答え合わせのような役割になります。

おすすめの順番をまとめると、『Born to Rock ‘n’ Roll』→『World Shaker』→『Knuckle Duster』→『Kamikaze』→『Full Moon Dog』。

新作『Set Your World on Fire』が出たら、1枚目の位置に置き換えて構いません。

現在の勢いが最も伝わる音から入る、という考え方は変わりません。

5-4. 入門盤と最高傑作は別物

ここで一つ、名盤ガイドを書くときに私がいつも気をつけていることを共有させてください。

入門盤、代表作、最高傑作は、それぞれ別の指標で決まります。

入門盤は分かりやすさ、代表作は知名度、最高傑作は批評的な評価。

ASOMVELの場合、入門盤は『Born to Rock ‘n’ Roll』ですが、歴史的な意味で最も重要なのは間違いなく『Kamikaze』です。

創設者が歌った唯一のアルバムなんですから。

この3つを混ぜて語ると、読んだ人が「で、結局どれを買えばいいの」と迷子になります。

だから分けて書きます。

あなたが今欲しいのは、聴きやすさですか。

それとも歴史ですか。

6. おすすめ曲と、その聴きどころ

アルバム単位で追うのが面倒な方のために、曲単位でも入り口を示しておきます。

サブスクで検索してすぐ聴けるものばかりなので、通勤中にでも試してみてください。

6-1. 現行体制を知るための3曲

この3曲、文字で読んでもたぶんピンと来ないと思います。

2分45秒なので、いま聴いたほうが早いですよ。

満月と燃える街並みを背景に狼男がアンプケースを掴むイラスト画像。「まず聴くべきトップ3曲」として Born to Rock n Roll、Louder & Louder、Luck is for Losers の3曲が理由つきで並ぶ。
アルバム単位が面倒なら、この3曲だけでもバンドの性格はつかめますよ。

まず「Born to Rock ‘n’ Roll」。

タイトル通りの内容で、迷いがありません。

バンドの自己紹介として機能する曲です。

次に「Louder & Louder」。

3分14秒とバンドとしてはやや長めで、その分だけ構成に余裕があります。

ライブでは開幕に置かれることが多い曲で、実際に始まりの合図として作られたような曲展開です。

3曲目は「Luck is for Losers」。

2分45秒。

2021年に単独で出たあと配信で伸びた曲で、彼らのカタログの中でも特に再生数が多い部類に入ります。

タイトルの突き放し方が、いかにもこのバンドらしい。

6-2. Ralph初期の勢いを味わう2曲

「World Shaker」は2分29秒しかありません。

この短さで頭から終わりまで駆け抜ける構成は、練りに練った結果というより、無駄を削っていったらこうなった、という感触があります。

もう1曲は「True Believer」。

ここでのRalphの歌は、後年より少し余裕がない。

荒れています。

ただ、その余裕のなさが曲に合っているんですよ。

仕上がった歌より、必死な歌のほうが刺さる瞬間があるという良い例だと思います。

6-3. 過去の体制を知るための2曲

拳を突き上げて歌うベーシストを描いたモノクロ調のイラスト画像。「100パーセントの爆音で鳴らせ」という見出しと、小さな音で流すとただの速い曲になってしまうという聴き方の助言が3行で入る。
ヘッドホンより部屋鳴らし。ただし耳を痛めない範囲でお願いしますね。

Conan期からは「Dead Set on Livin’」。

継承の第一歩として置かれた曲で、事情を知って聴くと重みが違います。

Jay-Jay期からは「Stone Cold Stare」。

『Kamikaze』の最後を締める曲で、彼の声の質感が最もよく分かる1曲です。

前に出るというより、地面を這うような歌い方。

ここを聴いてからRalphに戻ると、二人の違いがはっきり掴めますよ。

◆TAKUのひとこと

このバンドを聴くなら、音量は少しだけ上げてください。ただし耳を痛めない範囲で。彼らの曲は小さい音で流すと、ただの速い曲になってしまうんです。ベースとギターの帯域がぶつかりながら塊になる感じは、ある程度の音量がないと出てきません。ヘッドホンより、部屋で鳴らすほうが合う音楽だと思います。

とはいえ、いきなり大きなシステムは要りません。私が最初に置いたのはこのクラスのアクティブスピーカーで、机の上でも低音の輪郭が出ます。ASOMVELみたいにベースとギターが塊になる音楽は、これだけで印象が変わりますよ。

PR
EDIFIER M60 デスクトップ向け小型アクティブスピーカーの本体2台

机の上でも、音が塊になって届く

EDIFIER M60 アンプ内蔵 小型アクティブスピーカー(Bluetooth 5.3/ハイレゾ対応)

アンプ内蔵なので、これ1組とケーブルだけで鳴らせます。
ベースとギターが重なる帯域は、ある程度の音量がないと出てきません。まずはこのクラスから十分です。

※価格・在庫は変動します。最新情報は各販売ページでご確認ください。

7. どこで聴けるのか、配信状況の確認方法

ちなみに私は、こういう「日本語の情報がほぼない海外バンド」を試すときは、いつも配信から入ります。

ASOMVELの5枚は全部そろっているので、合わなければやめればいい。

『Full Moon Dog』のEPも配信されています。

それが一番お金を無駄にしない順番なんですよ。

無料期間中に解約すれば費用はかかりません。期

間や条件は変わることがあるので、申し込み前に公式ページで確認してくださいね。

7-1. Bandcampの使いどころ

ASOMVELはBandcampにもページを持っています。

『Kamikaze』『Knuckle Duster』『World Shaker』などが並んでいて、ここではFLACを含む可逆圧縮のファイルを購入できます。『World Shaker』は24ビット/44.1キロヘルツでの提供もありました。

サブスクで気に入って、もう少し良い状態で手元に置きたいと思ったら、次の候補はここです。

物理メディアより手軽で、アーティスト側への還元も比較的分かりやすい。

所有と手軽さのちょうど中間にある選択肢ですね。

7-2. YouTubeで映像から入る手もある

公式チャンネルには、ミュージックビデオが複数上がっています。

「Set Your World on Fire」はパリのZenith Arena、「Lone Wolf」はGraspop Metal Meetingでの映像です。

このバンドはライブが本体のようなところがあるので、映像から入るのは実は合理的です。

音源だけだと「速くて短い曲が並んでいる」で終わってしまう人でも、客席の熱を見ると納得できることがあります。

ライブ映像は、この手のバンドにとって最良の名刺です。

8. CDとアナログ盤を手に入れる方法

燭台を手にしたメンバー4人が霧の中に立つ画像。「どこで音源を手に入れるか」という見出しと、サブスクで試せること、限定盤やCDは公式直販が確実なこと、海外発送の送料と為替に注意すべきことが3行で示される。
まず配信で相性を確かめ、欲しくなったら公式直販へ。送料と為替はお忘れなく。

気に入ったら物理メディアも、という方に向けて、購入時の考え方を書いておきます。

日本にいると少し手間がかかるバンドなので、ここは正直に落とし穴も含めてお伝えします。

8-1. 公式ストアの直販が基本

最も確実なのは、公式サイトの直販です。

新作『Set Your World on Fire』については、CD、ゴールド盤、スプラッター仕様の「Fire」盤、CDとアナログのセット、そして100枚限定のバンドルまで用意されていました。

価格はイギリスポンド建てで、CDが15ポンド、アナログが30ポンドから35ポンド前後です。

ただし、ここには注意点があります。

海外からの発送なので、送料と為替、場合によっては輸入時の費用が上乗せされます。

表示価格だけで判断すると、届いたときに「あれ、こんなにかかったっけ」となりかねません。

ここに挙げた金額と仕様は記事執筆時点の情報です。価格、在庫、発送条件は変動しますので、購入前に必ず公式サイトや販売店で最新の情報を確認してください。特に限定仕様は数量が少なく、早い段階で売り切れます。

8-2. 国内で買う場合の考え方

Amazonや楽天などの国内サイトでも、輸入盤として流通していることがあります。

手続きの手軽さや到着の早さを重視するなら、こちらのほうが気楽でしょう。

そして、ここで一つ嬉しい発見があります。

『World Shaker』には、Spiritual Beastから出た日本盤CDが存在します。

規格番号はIUCP-16304。

これは正直、意外でした。

この規模のバンドで日本盤が用意されるのは珍しいことです。

日本盤の何がありがたいかというと、解説が付く点。

ASOMVELのように日本語の情報がほとんどないバンドの場合、この一冊分の文章が持つ価値は輸入盤の価格差をあっさり超えてきます。

バンドの背景や、Jay-Jay Winterから引き継がれた経緯を日本語で読めるかどうかは、初めて聴く人にとって大きな差になるでしょう。

PR
ASOMVEL『World Shaker』日本盤CDのジャケット

Ralph体制の第1作を、解説付きの日本盤で

ASOMVEL『WORLD SHAKER』日本盤CD(Spiritual Beast/IUCP-16304)

創設者Jay-Jay Winterに捧げられた2019年の3作目。輸入盤と違い、日本盤には解説が付きます。
国内流通量は少なく、在庫は不安定です。

※価格・在庫は変動します。最新情報は各販売ページでご確認ください。

日本盤は流通量が限られているうえ、発売から時間が経っています。見かけたときに確保しておくのが確実です。ただし在庫状況は常に変わるので、最新の情報は販売ページでご確認ください。

一方で、他の作品はどうでしょうか。

『Kamikaze』『Knuckle Duster』『Born to Rock ‘n’ Roll』については、日本盤は確認できていません。

これらを国内で買うなら、輸入盤を探すことになります。

その代わり、限定仕様のアナログ盤は国内にはまず入ってきません。

色付き盤や限定バンドルが目当てなら、公式ストア一択になります。

まとめると、『World Shaker』なら解説付きの日本盤、他の作品は国内サイトの輸入盤、限定仕様は公式ストアという三段構えになりますね。

目的で使い分けるのが賢いやり方です。

収録曲数の違いに注意

『Born to Rock ‘n’ Roll』を買うときは、版によって曲数が違う点を頭に入れておいてください。

CDと配信は14曲ですが、アナログ盤は12曲構成でした。

「Walk on Water」と「Beware the Full Moon」の2曲が入るかどうかの差です。

アナログ盤は片面に詰め込める時間に物理的な限界があるため、こういう調整が入るのはよくあることです。

音質を取るか、曲数を取るか。どちらが正解ということはありません。

全曲を確実に手元に置きたいならCDか配信、盤としての満足感を求めるならアナログ、という選び方になります。

8-3. 中古で探すときの注意点

初期作品、特に『Kamikaze』のオリジナルCDや『Full Moon Dog』の10インチは、新品ではまず手に入りません。

中古を探すことになります。

その際に確認したいのは、盤の状態表記だけでなく、それが本当にオリジナルの版なのかという点です。

再発や再プレスが存在する作品では、写真だけで判断すると版を取り違えることがあります。

発売年、規格番号、レーベル表記を照らし合わせてください。

また、この規模のバンドは流通量が少ないため、出品数が少ないぶん価格の振れ幅が大きくなりがちです。

一つの出品だけを見て「これが相場だ」と思い込まないほうがいい。

焦って高値で掴むより、しばらく待つほうが結果的に得をします。

中古盤を買ったら、まず盤面のケアから。

これは私が実際に使っているもので、届いた盤を1回通すだけでノイズが目に見えて減ります。

PR
カーボンブラシとポリウレタンゲルがセットになったレコード針用スタイラスクリーナー

中古盤を買ったら、まず針先のケアから

スタイラスクリーナー レコード針クリーナー カーボンブラシ&ポリウレタンゲル 2種類セット(NOSTALSIC)

ブラシで日常のホコリを払い、ゲルで落ちにくい汚れを拾う2種類セット。
中古盤を続けて再生すると針先は思った以上に汚れます。アウトレット品のため在庫は流動的です。

※価格・在庫は変動します。最新情報は各販売ページでご確認ください。

9. 期待外れになりやすい点と、合わない人

ここまで良いところを中心に書いてきましたが、それだけでは不誠実です。

買ってから「思っていたのと違った」となりやすい部分も、はっきり書いておきます。

9-1. 曲の振れ幅は広くない

正直に言うと、ASOMVELのアルバムは似た温度の曲が並びます。

バラードもなければ、大きく雰囲気を変えるインスト曲もほとんどない。

速くて短くて音がデカい曲が、ひたすら続きます。

これは欠点ではなく設計思想なんですが、アルバムを「起伏のある物語」として味わいたい人には物足りないでしょう。

プログレッシブ・ロックのような構築や、後半で大きく展開する構成を期待して聴くと、確実に肩透かしを食らいます。

9-2. 音圧と音質をどう見るか

近作は音圧がしっかり出ています。

小さな音で聴いても迫力が損なわれにくい反面、静と動の落差を楽しみたい人には窮屈に感じられるかもしれません。

ここで一つ、よくある誤解を解いておきます。

音が大きいことは、音が良いことと同じではありません。

配信の時代には、再生時に音量が揃えられる仕組みが一般的になっているので、単に音圧を上げただけでは有利になりません。

大事なのは、どのマスターから、どういう工程で作られた版なのかという点です。

ASOMVELの近作は、その意味では真っ当な作りだと私は感じています。

9-3. 比較の落とし穴

このバンドを紹介するとき、必ずといっていいほどモーターヘッドの名前が引き合いに出されます。

実際、影響は隠していませんし、レミー在りし日のロックンロールを愛する人には確実に刺さるはずです。

ただ、「モーターヘッドの代わり」を求めて聴くと、たぶん満足できません。

あのバンドの持っていた独特の暗さや、レミーの声の孤独感は、ASOMVELにはあまりない。

彼らはもっと明るく、もっと直線的です。

似ている部分ではなく、違う部分を面白がれるかどうかが分かれ目だと思います。

ちなみに、モーターヘッド側の作品を先に押さえておきたい方は、モーターヘッドの名曲&名盤ガイドのほうも参考にしてみてください。

レミーという人間そのものを知りたくなったら、この映画が一番早いです。

ASOMVELが背負っているものの正体が分かりますよ。

PR
極悪レミー OVERKILL EDITION 初回限定生産 DVDのパッケージ

レミーという人間そのものを知る一本

極悪レミー OVERKILL EDITION(初回限定生産) [DVD]

ASOMVELが背負っているものの正体が分かる、モーターヘッド不朽のドキュメンタリー。
中古流通が中心のため、在庫と価格の振れ幅は大きめです。

※価格・在庫は変動します。最新情報は各販売ページでご確認ください。

系譜の上流を知っておくと、ASOMVELの立ち位置がより立体的に見えてきますよ。

ジャンルの帰属についても一言だけ。

ASOMVELはヘヴィメタル、ハードロック、スピードメタルなど、媒体によって呼び名が変わります。

バンド自身は「ハードロック」と名乗ることが多いようです。

こういう場合、どれか一つに断定するより、「複数の呼ばれ方をしている」と受け止めておくほうが実態に近いです。

9-4. ASOMVELのアルバムに関するよくある質問(FAQ)

ASOMVELのアルバムは全部で何枚ですか?

2026年時点で、フルアルバムは5枚です。『Kamikaze』(2009)、『Knuckle Duster』(2013)、『World Shaker』(2019)、『Born to Rock ‘n’ Roll』(2024)、そして『Set Your World on Fire』(2026年10月1日発売予定)。これに加えて、2007年の10インチEP『Full Moon Dog』が初期の重要作としてあります。単発シングルも複数出ていますが、その多くはのちにアルバムへ収録されていますよ。

最初の1枚はどれを選べばいいですか?

『Born to Rock ‘n’ Roll』をおすすめします。録音のバランスが最も現代的で、ライブ定番曲がそろっているためです。そこで気に入ったら『World Shaker』へ進み、そのあと『Knuckle Duster』『Kamikaze』と遡っていく順番が失敗しにくいでしょう。初期作からいきなり入ると、音の荒さが壁になることがあります。

ボーカルが何度も替わっているのはなぜですか?

創設者でボーカルとベースを担っていたJay-Jay Winterが、2010年10月に交通事故で亡くなったためです。その後はConanが『Knuckle Duster』で歌い、2014年ごろからJay-Jayの甥にあたるRalph Robinsonが引き継いでいます。ドラマーの交代が非常に多いバンドでもありますが、ギターのLenny Robinsonは結成時から一貫して在籍していますね。

サブスクやYouTubeで聴けますか?

記事執筆時点では、主要なサブスクリプションサービスでアルバムとシングルが配信されています。Bandcampでは可逆圧縮のファイルを購入でき、公式YouTubeチャンネルにはミュージックビデオも公開されています。ただし配信は期間と地域を限った許諾なので、状況は変わりえます。実際に聴く前に、各サービスで確認してみてください。

アナログ盤とCDはどちらを買うべきですか?

目的によります。『Born to Rock ‘n’ Roll』のようにアナログ盤とCDで収録曲数が違う作品があるので、全曲そろえたいならCDか配信が確実です。一方、限定色の盤やバンドルは公式ストアでしか手に入らないため、モノとしての満足感を求めるならアナログ。どちらが音質的に上ということではなく、どの版がどう作られたかで判断するのが実際に近い考え方ですよ。

10. まとめ

ASOMVELは、1993年から30年以上かけて、ゆっくりと、しかし一度も止まらずに続いてきたバンドです。

創設者を失っても解散せず、その甥が引き継ぎ、いまや大型フェスのステージに立っている。

派手な物語ではありませんが、この地続きの感じが私は好きなんですよ。

最後に、この記事の要点を整理しておきます。

  • フルアルバムは5枚、加えて初期EP『Full Moon Dog』がある
  • 入門は『Born to Rock ‘n’ Roll』、次に『World Shaker』が失敗しにくい
  • 初期作は現在の音を知ってから遡ると印象が変わる
  • シングルはのちにアルバムへ収録される流れが定着している
  • 物理メディアは公式ストアが最も確実だが、送料と為替に注意
  • 曲の振れ幅は狭いので、起伏を求める人には向かない

まずはサブスクで1枚通して聴いてみてください。

それで身体が動くようなら、あなたにとってこのバンドは「夢」の側です。

動かなければ、たぶん「悪夢」の側。

どちらにしても、答えは30分ちょっとで出ます。

なお、配信状況や価格、発売予定はいずれも記事執筆時点のものです。

購入や契約の前には、必ず公式サイトや販売店で最新の情報を確認してくださいね。

熱は、まだ終わらない。

あなたの次の1枚が、良いものでありますように。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして!
\ ブログ「ジェネレーションB」管理人の「TAKU」です /
今年で還暦を迎える50代後半、ブロガーとして活動しています。
これまでの人生で培ってきた情熱をベースに、大人が本気で熱中できる2つのテーマに絞って情報を発信中です。

◆メインテーマ

🎸 ROCK & BAND
ローリング・ストーンズなどのクラシックロックやパンクの話題を中心に。自身のロックバンド「Junky Merry」でのボーカル・作曲活動や、Suno AIなどを活用した現代ならではの音楽制作の裏側もお届けします。

🥊 BOXING
プロボクシングの熱狂的な観戦記!井上尚弥選手をはじめとするトップボクサーの動向や、パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを追う独自の考察を発信しています。
「年齢を重ねても、人生はもっと面白くなる」
読者の皆さんが、心から熱狂できる何かを見つけるキッカケになれば嬉しいです。
ロックやボクシングの趣味が近い方、ぜひ気軽に読んでいってください。
ブログやXでの交流も大歓迎です!

目次