【2025年9月22日更新】井上尚弥、PFP3位後退も評価は揺るがず。「ビッグ3」として最強王者争いは新次元へ

プロボクサー井上尚弥選手(左)と中谷潤人選手(右)が対峙するグラフィック画像。「井上尚弥VS中谷潤人どっちが強い?」というテキストが中央に配置されている。

〝モンスター〟井上尚弥(大橋)が「過去最強の難敵」ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を完璧なアウトボクシングで下した一戦の評価が定まりつつある。

その戦術的な進化が称賛される一方で、ボクシング界全体の勢力図にも変化が起きている。

専門家や元世界王者たちの分析を交え、井上尚弥の現在地と未来を展望する。

目次

PFP3位後退の背景と「ビッグ3」時代の到来

アフマダリエフに完勝したにもかかわらず、権威ある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで、井上は2位から3位へと一つ順位を下げた。

これは、井上の試合直前にラスベガスで行われたスーパーミドル級4団体統一戦が大きく影響している。

この一戦で、挑戦者のテレンス・クロフォード(米国)が絶対王者サウル・〝カネロ〟・アルバレス(メキシコ)に判定勝ち。

2階級上の王者をアウトクラスし、史上初となる3階級での4団体統一という歴史的偉業を達成した。

この圧巻の勝利により、クロフォードがPFP1位に浮上。その結果、2位のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)を挟み、井上は3位となった。

しかし、これは井上の評価が下がったことを意味しない。

スポーツライターの杉浦大介氏は、クロフォード(中量級)、ウシク(重量級)、井上(軽量級)が無敗の最強王者として君臨する現代を「ビッグ3」時代と表現。

この3人によるエキサイティングな最強王者争いが、2020年代のボクシング界を定義づけるだろうと分析している。

「衰えているどころか、むしろ…」進化を証明した〝完璧な準備〟

アフマダリエフ戦で見せた〝打たせずに打つ〟スタイルは、世界を驚かせた。

この戦術転換が単なるその場しのぎではないことを、元対戦相手であり、今回スパーリングパートナーを務めたマーロン・タパレスが証言している。

タパレスは試合前から「今回はおそらく判定勝ちだよ。イノウエはアウトボクシングをして勝つと思う」と衝撃の12ラウンドを予言していた。

1ヶ月以上も井上の練習相手を務めた彼は、ネリ戦やカルデナス戦でのダウン経験から多くを学んだ井上が、より賢明でスキルレベルも高まっていると実感。

「正直、イノウエは衰えているどころか、より良いボクサーになっていると思う」と断言しており、32歳になったモンスターが未だ進化の途上にあることを裏付けた。

焦点は「井上尚弥 vs 中谷潤人」へ、元世界王者たちの見解は

井上の次なる一歩として、来年5月に東京ドームで計画される世界3階級制覇王者・中谷潤人(M・T)とのドリームマッチに大きな注目が集まっている。

この一戦について、元世界2階級制覇王者の畑山隆則氏は、自身のYouTubeチャンネルで「6対4、もしくは7対3で井上有利」との見解を示した。

特に、アフマダリエフ戦で見せた井上の完璧なアウトボクシングが鍵になると分析。

「中谷は『このボクシングをされたらきつい』と思ったはず。懐に入ってきてもらわないと勝負にならない」と指摘し、井上が距離を支配すれば中谷は厳しい戦いを強いられると予測した。

また、渡嘉敷勝男氏が「(中谷が井上に)接近してきている」と述べたのに対し、畑山氏は「1、2年で縮まるレベルではない。そのくらい力の差はある」と反論。

中谷の実力を認めつつも、「井上チャンピオンが強すぎる」と、その差は依然として大きいとの見方を示した。

PFP最強の座を巡るクロフォード、ウシクとの見えざる競争、そして国内最強の挑戦者・中谷潤人との決戦。

盤石の強さに老獪な戦術眼を加えた井上尚弥のキャリアは、最終章に向けてさらなる熱を帯びている。

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