井上尚弥がムロジョン・アフマダリエフを完璧にコントロールした一戦から1週間以上が経過し、多角的な分析が進んでいる。
海外の元世界王者からは賞賛と共に「あえての苦言」も呈され、未来の対戦者たちはその戦い方を鋭く観察。
そして、中谷潤人が返上した王座を巡り、新たな日本人ビッグマッチが指令されるなど、ボクシンファン注目の話題が次々と生まれている。

井上尚弥の“エグい左”で「脳がグラッ」敗者アフマダリエフ「じつは5ラウンドの一撃で“異変”」世界的カメラマンがとらえた“心が折れる”決定的瞬間(Number Web)https://t.co/JLZVuaLnEO
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) September 22, 2025
28日皆さんお会いしましょう✌️https://t.co/BncRjIABMy https://t.co/2xZK2vcu3p
— 中谷潤人 𝑩𝑰𝑮𝑩𝑨𝑵𝑮 𝐉𝐔𝐍𝐓𝐎 𝐍𝐀𝐊𝐀𝐓𝐀𝐍𝐈 (@BoxerJunto) September 22, 2025


🧐 「完勝」の再検証:賞賛の裏にあった僅かな隙
井上尚弥のアフマダリエフ戦は、彼の戦術的な進化を示す「マスターピース(傑作)」として広く賞賛されている。
元世界ヘビー級王者のティム・ウィザスプーン氏も、「これまでにない慎重な戦い。挑戦者を完璧にコントロールした」と高く評価。
爆発的なラッシュを封印し、ディフェンスを重視したスタイルチェンジは、井上の「衰え」や「限界説」を払拭するのに十分な説得力を持っていた。
しかし、再視聴したファンや専門家からは、異なる視点も浮上している。
- 意外な被弾シーン:あるブロガーは再視聴した感想として、井上がアフマダリエフのパンチで「『うっ』となる場面が意外と多い」と指摘。特に6Rや、勝利を確信したであろう12R終了間際に右フックをクリーンヒットされた場面を挙げ、「パンチが芯まで通ってる印象」と分析した。
- 元王者からの苦言:ウィザスプーン氏もこの点を見逃さず、「あえて苦言を呈すなら」と前置きした上で、「勝利を確信して、少し気が緩んだのか。MJが本物のパンチャーだったら、あの一発ですべてがひっくり返っていた可能性もある」と、最後の被弾に警鐘を鳴らした。
対するアフマダリエフ陣営の「誤算」は、ラモン・カルデナス戦の成功体験から「打ち合い」を想定していたことだった。
井上はそれを完全に見透かし、11ラウンド終了後にはアフマダリエフの表情から「自信が完全に失われていた」と報じられている。
準備段階での不手際も重なり、彼にとっては悔いの残る敗戦となったようだ。
🔥 次なる対決へ:中谷潤人の視点と「二つの黄金カード」
井上尚弥の次なる最大イベント、中谷潤人との頂上決戦へのカウントダウンが始まっている。
中谷潤人が見た井上尚弥の「多様性」
リングサイドで観戦した中谷潤人は、井上の戦い方に「こんな多様性があるんだなと改めて感じた」とコメント。
KOにこだわらず、ディフェンスを重視してポイントアウトする戦術は、ネリ戦やカルデナス戦でのダウンを受けて「自分は衰えていないことを見せつけたかったのでは」と分析した。
そして、「僕との試合もこういう策を選ぶかもしれないし、倒しにくる可能性もある。僕も、引き出しを多く持っていなければ」と語り、来たるべき決戦に向けて気を引き締めた。
那須川天心 vs 井上拓真、WBCが王座決定戦を指令!
WBC正式指令発表。
— 太陽と月 (@kintrekin) September 22, 2025
中谷潤人の階級変更に伴い、
那須川天心と井上拓真に空位のWBC王者決定戦を指令。
合意に至らなかった場合、WBCは2025年10月21日火曜日にWBCルールにより入札オークションにかける。 pic.twitter.com/md3v7ImplN
中谷がスーパーバンタム級転向のために返上したWBC世界バンタム級王座を巡り、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
WBCは22日、同級1位の那須川天心(帝拳)と2位の井上拓真(大橋)に対し、王座決定戦を行うよう指令した。
「神童」那須川天心と、井上尚弥の実弟で元世界王者・井上拓真による王座決定戦は、井上vs中谷戦にも劣らない超ビッグマッチであり、日本のボクシング界は二つの黄金カードが並行して進む、かつてない興奮の時代に突入した。
📺 周辺の動向とメディアの変化
「脱・地上波」の潮流
井上尚弥戦が配信限定だったことや、野球のWBCがネットフリックス独占放送になるなど、人気スポーツの「脱・地上波」が加速している。
日本では「無料で視聴できる」文化が根強いが、世界的な「お金を出して視聴する」潮流に飲み込まれつつあり、スポーツ中継は大きな転換期を迎えている。
井上尚弥の次戦予想
元世界王者・京口紘人氏は、12月27日のアラン・ピカソ戦について、「序盤で井上選手のKO勝ちある」と予想。ピカソが被弾しながら打ち返すタイプであることから、井上のボディーブローが炸裂すると見ている。


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