スーパーバンタム級の”最強”を証明し続ける井上尚弥。
その次なる一手は、5階級制覇を目指すフェザー級への挑戦か、それともスーパーフェザー級という更なる高みか。
元世界王者たちがモンスターの未来を熱く語る一方、標的となる王者たちも対戦を熱望。
井上尚弥を中心に、世界のボクシング界が大きく動いている。
WBA王者ニック・ボール、井上尚弥戦を熱望「みんなが『いつ?』と聞いてくる」
WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)が、改めて井上尚弥との対戦を熱望している。
ボールは本来、12月に井上との対戦が計画されていたが、井上が来春に中谷潤人とのビッグマッチを優先したため、実現には至らなかった。
英メディアの取材に応じたボールは、次戦は来年2月になると明かし、その先に見据えるのは王座統一戦、そして井上尚弥とのドリームマッチだ。
「他のベルトを獲り始める時期だと思う。統一戦を勝ち取り、ビッグネームと戦う時が来た」と語気を強める。
フェザー級王座を統一することで、来夏以降に同級へ転向する井上を待ち受ける構えだ。
ボールは「みんなが『井上といつ試合をするの?』と聞いてくる。来年に実現すればいい」と、モンスターとの対戦に強い意欲を示した。
伊藤雅雪氏が太鼓判「スーパーフェザーまでいける」
元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏は、自身のYouTubeチャンネルで「井上選手はスーパーフェザーまでは行けます。取れると思う」と断言。
モンスターが6階級制覇を達成するポテンシャルを持っているとの見解を示した。
伊藤氏は、井上がフェザー級に上げた場合でも「無双すると思う」と分析。
WBA王者ニック・ボールやIBF王者アンジェロ・レオには勝利できるとし、長身のWBO王者ラファエル・エスピノサに唯一「勝負論がある」としつつも、井上の優位は揺るがないと語る。
フェザー級に井上と渡り合える選手が少ない”人材不足”を指摘した上で、「あと3年やったらスーパーフェザーまでいけるんじゃないか。36(歳)まで」と、井上の更なる挑戦に大きな期待を寄せた。
前IBF王者・西田凌佑が再起を語る「もう一度、中谷選手と闘いたい」
6月の中谷潤人との王座統一戦で、右肩脱臼によるTKO負けを喫した前IBF世界バンタム級王者の西田凌佑が、再起への思いを語った。
死闘の末に敗れはしたものの、その技術と闘志で高い評価を得た西田。
現在はジムワークを再開しており、怪我も快方に向かっているという。
「常に強い相手へ挑戦したい」という思いから自ら中谷戦を直訴した技巧派は、インタビューで「もう一度、中谷選手と闘いたい」と、リベンジへの強い意欲を明確にした。
不屈の拳闘家は、再び頂点を目指し、静かに牙を研いでいる。





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