本日も全国各地でクマによる人身被害が相次いでいます。岩手県では、男性が自宅敷地内の小屋で作業中にクマに襲われるなど、クマの行動はより大胆に、より人間に接近する傾向を見せています。
精米小屋に侵入、札幌では「うなり声」—止まらない市街地の脅威
岩手県宮古市では、自宅敷地内の小屋で精米作業をしていた78歳の男性が、窓から侵入してきた成獣のクマに襲われ、左腕を引っかかれるけがを負いました。
男性は「まさかクマだとは思わなかった」と驚きを語っています。
また、岩手県雫石町では、わなに子グマがかかり、その近くを親グマがうろつく姿が確認されるなど、親子の出没も続いています。
クマの脅威は都市部にも広がっています。
北海道札幌市西区では、ヒグマが犬の散歩中の男性を襲撃した事故から一夜明け、付近の住民が「グゥォォォ」という獣のうなり声を聞いたと証言。
北海道は西区全域にヒグマ警報を発令するなど、都市近郊での緊張が続いています。
相次ぐ人身被害、専門医が語る「顔面9割」の衝撃
27日も全国各地でクマによる人身被害が相次ぎました。
長野市では78歳の女性が、新潟県南魚沼市では釣りをしようとしていた76歳の男性が、それぞれクマに襲われけがを負っています。
こうした報道でよく聞かれる「命に別状なし」という言葉の裏には、クマの攻撃力の凄まじさがあります。
秋田大学の中永士師明医師は、長年クマ外傷の治療に携わった経験から、クマの攻撃は顔面への集中が9割であるという衝撃的なデータを公表。
けがは「重傷でひどい後遺症に悩まされる例も少なくない」と警鐘を鳴らし、被害の実態を社会に伝えて予防に生かすことの重要性を訴えています。
栃木でもクマ目撃、広がる警戒範囲
岩手や北海道だけでなく、クマの出没範囲は広がりを見せています。
栃木市では、渡良瀬遊水地内で体長約1.5メートルのクマが目撃されました。
秋が深まり、クマが冬眠前の栄養を求めて活発に行動する今、戸外での作業やレジャーにはこれまで以上の警戒が必要です。



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