登山道封鎖、農作物被害、広がるクマの脅威に警戒強まる
全国各地でクマの目撃情報や被害が相次いでいます。
本日午前、北海道知床半島の羅臼岳付近で「友人がクマに襲われた」と警察に通報があり、警察が安否確認を急いでいます。
羅臼岳はヒグマの生息地として知られており、夏には多くの登山客が訪れる場所ですが、知床財団によると、7月以降、登山者にヒグマが接近する事案が相次いでいたとのことです。
この事態を受け、羅臼岳の登山道は封鎖されました。
また、青森県弘前市では、リンゴ農家がクマによる被害を報告。
収穫期を控え、極早生リンゴの実が大きくえぐられ、木の枝が折られる被害が発生しました。
この農家の近隣では、7月に女性がクマに襲われ負傷する事故も起きており、農家は作業中の不安を募らせています。
県の調査によると、今年は餌となるブナの実が「大凶作」と予測されており、クマが餌を求めて人里に下りてくる可能性が高いとされています。
クマの出没は広範囲にわたっており、兵庫県姫路市や福井県敦賀市でも目撃情報が寄せられています。
敦賀市では、中池見湿地ビジターセンター付近で成獣のクマが目撃され、警察が注意を呼びかけています。
こうした状況を受け、各地でヒグマ注意報が発令されるなど、行政や警察が警戒を強めていますが、住民や観光客一人ひとりがクマの生態を理解し、遭遇を避けるための対策を徹底することが求められています。
具体的には、クマよけの鈴やラジオを携行する、朝夕の行動を避ける、もし遭遇しても刺激せずに静かに後ずさりするといった行動が推奨されています。



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