ボクシングファン歴20年の私から言わせれば、今日の会見は「本番」に向けた最高の前菜だ。
12月27日、サウジアラビアで開催される「ナイト・オブ・ザ・サムライ」。
主役はもちろん井上尚弥。そして、その隣には中谷潤人。
メディアは「二人が目を合わせない」なんてピリピリ感を煽るが、我々ファンは分かっている。
これは来年5月の東京ドームへ続く、壮大な物語の序章に過ぎない。その証拠を、今日の会見から読み解いていこう。
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— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) November 6, 2025
本日は次戦発表会見でした。
— 中谷潤人 𝑩𝑰𝑮𝑩𝑨𝑵𝑮 𝐉𝐔𝐍𝐓𝐎 𝐍𝐀𝐊𝐀𝐓𝐀𝐍𝐈 (@BoxerJunto) November 7, 2025
12月27日📍🇸🇦サウジアラビア・リヤド
スーパーバンタム級初戦❗️
期待を超えていきます。
感謝!感謝!
📷
1. @FinitoYamaguchi 2.NAOKI FUKUDA pic.twitter.com/l6TlcvmCuF
「ピリピリ」の裏にあるプロの距離感
会見で「目を合わせていなかった」と指摘された井上は、「特に合わすようなシチュエーションもなかった」と苦笑い。
そして、ファンが本当に聞きたかったであろう言葉が続いた。
「裏では楽しく話してますので」。
中谷もそれを裏付ける。
「(井上と)プライベートジムを作った話をしてました」と。
これだ。
これこそがトップボクサーのリアルな距離感。
リングを降りれば互いをリスペクトし合うプロフェッショナル。
彼らが今、本当の意味で見据えているのは、12月27日のそれぞれの対戦相手であり、その先にいるお互いの存在だ。
この表面的な緊張感の演出こそが、ビッグマッチの始まりの合図なのだ。
井上は「倒しきる」。中谷は「全集中」。
注目すべきは、両者の「勝ち方」への言及だ。
モンスター井上尚弥は、WBC2位のアラン・ピカソに対し、「今回はしっかり倒しきりたい」とKO宣言。
これは9月のアフマダリエフ戦が判定だったことへの、彼自身への「答え」だろう。
「“ピカソ仕様”のボクシングを見せる」と、あえて長身の相手への対策を口にするのも、万全の証だ。
一方の中谷潤人。
彼の言葉は「12月27日に全集中」に尽きる。
それもそのはず、スーパーバンタム級転向初戦の相手セバスチャン・エルナンデスは、20戦全勝(18KO)の無敗の強打者。
おまけに井上の元スパーリングパートナーだ。
ファンならわかる。
これは「調整試合」なんかじゃない。
中谷がスーパーバンタム級で通用するのか、そのスピードとパワーを測る「本物のテスト」だ。
「パンチ力は過信せずに」と冷静に語るあたり、中谷陣営の油断のなさがうかがえる。
「侍の夜」— 日本ボクシング“艦隊”の出撃
そして、この興行が20年来のファンとして「ヤバい」のは、井上・中谷だけではないことだ。
- 寺地拳四朗が3階級制覇をかけてIBF王者に挑戦!
- WBA世界3位の堤駿斗が暫定王座に挑戦!
- アマ9冠の堤麗斗、アマ10冠の今永虎雅も参戦!
まさに「ナイト・オブ・ザ・サムライ」の名にふさわしい、日本ボクシング界の「艦隊」の出撃。
こんな夢のようなカードが一夜に集結するなんて、20年前には想像もできなかった。
ファン最大の朗報!「夜の時間帯に配信」決定!
そして、我々ファンにとって最大の朗報がこれだ。
国内独占配信の「Lemino」(PPV 4,950円)は覚悟していたが、ドコモの斎藤副社長が「夜の時間帯に配信する」と明言!
サウジアラビアとの時差(-6時間)を考えれば、早朝や昼間の配信も覚悟していた。
だが、これで我々もゴールデンタイムに酒とつまみを準備し、万全の体制で歴史的興行を観戦できる。
これ以上何を望むというのか。
12月27日、まずはこの「前哨戦」。
井上と中谷がそれぞれどんな“回答”をリングで見せるのか。その視線が交錯する瞬間を、固唾をのんで見守ろう。





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