スウェーデンが誇るロックンロールバンド、THE HIVESについて知りたいけれど、何から調べれば良いか分からない、と感じていませんか。
有名な曲は?という疑問や、バンドの結成はいつですか?といった基本的な情報、さらにはフロントマンであるペレ・アルムクヴィストの魅力や聴くべき名盤、歌詞の和訳に至るまで、彼らの魅力は多岐にわたります。
また、バンドの現在や、フジロックへの何年ぶり?の来日といった最新情報、そしてライブの記念に欠かせない公式Tシャツのデザインについても、多くのファンが関心を寄せています。
この記事では、音楽、ファッション、パフォーマンス全てを網羅した彼らの徹底的なレポートをお届けします。
この記事で分かること
- THE HIVESの結成から現在までの歴史
- 必ず聴くべき名盤と代表曲
- 最新の来日情報とライブの魅力
- 公式Tシャツなどグッズの入手方法
1. THE HIVESの揺るぎない魅力とは
- THE HIVESの結成はいつですか?
- カリスマ、ペレ・アルムクヴィストの存在
- これを聴け!必聴の名盤アルバム
- 代表作として有名な曲は?
- 人気曲の歌詞と和訳の魅力
1-1. THE HIVESの結成はいつですか?
結論から言うと、THE HIVESが結成されたのは1993年です。
彼らの物語は、ストックホルムのような華やかな都市ではなく、スウェーデンの小さな鉄鋼業の町、ファーゲシュタで始まりました。
この比較的孤立した環境から、後に世界を席巻するハイコンセプトなロックンロールが生まれたという事実は、彼らの特異性を際立たせています。
バンドの公式な創設神話は非常にユニークです。
当時10代だった5人の若者が、ランディ・フィッツシモンズと名乗る謎の人物から手紙を受け取り、バンドを結成するよう指示された、とされています。
このフィッツシモンズという人物は、バンドのほぼ全ての楽曲を手掛ける「6人目のメンバー」として長年クレジットされ、バンドに神秘的なオーラを与え続けました。
しかし、その正体はリードギタリストであるニコラウス・アーソン(本名:ニクラス・アルムクヴィスト)の登録されたペンネームであることが後に判明しています。
これは単なる逸話ではなく、バンドがキャリアの初期から自らのイメージや神話をいかに巧みにコントロールし、アートプロジェクトとしての一面を重視してきたかを示す、象徴的なエピソードと言えるでしょう。
豆知識:不動のラインナップとメンバー変遷
結成当初のメンバーは、ハウリン・ペレ・アームクヴィスト(ボーカル)、ニコラウス・アーソン(ギター)、ヴィジランテ・カールストロエム(ギター)、クリス・デンジャラス(ドラム)、そしてドクター・マット・ディストラクション(ベース)の5人でした。驚くべきことに、このラインナップは20年間不動であり、バンドの強固な結束力を物語っています。2013年にベースのドクター・マットが健康上の理由でバンドを離れることになりましたが、後任としてザ・ヨハン・アンド・オンリーが加入し、バンドの勢いを損なうことなく現在に至っています。
1-2. カリスマ、ペレ アルムクヴィストの存在
THE HIVESの魅力を語る上で、フロントマンであるハウリン・ペレ・アームクヴィストの存在は絶対に欠かせません。
彼は、ジェームス・ブラウンの爆発的なエネルギー、ミック・ジャガーの色気、そしてサーカスの団長のようなエンターテイナー性を一人で体現する、現代ロックシーンにおける最高のフロントマンの一人として広く認知されています。
彼のパフォーマンスは、もはや音楽ライブの域を超えたスペクタクルです。
ステージを縦横無尽に駆け巡り、高いレッグキックを繰り出し、マイクスタンドを曲芸のように振り回すのは序の口。
時には照明のトラスによじ登ったり、観客の頭上を歩いたりと、予測不可能なアクションで一瞬たりとも目が離せません。
それだけではなく、ユーモアと尊大さが絶妙に入り混じった巧みなMCで、数万人の観客ですら完全に手中に収めてしまいます。
このペレの混沌としたカリスマ性が最大限に発揮されるのは、他のメンバーによる機械のように正確無比な演奏という揺るぎない土台があるからです。
ペレがいかに奔放に動き回ろうとも、バンドのサウンドは一切乱れません。
この「静と動」「規律と混沌」の見事な対比こそが、批評家やファンから「世界最高のライブバンド」と称賛されるTHE HIVESのパフォーマンスを唯一無二のものにしているのです。
ペレのパフォーマンスは、まさに「ロックンロール・ショー」そのもの。
一度ライブを体験すれば、誰もが彼の虜になってしまうはずです!
計算され尽くしたカオスは、見る者すべてを熱狂の渦に巻き込みます。
1-3. これを聴け!必聴の名盤アルバム
THE HIVESのサウンドは、アルバムごとにその表情を少しずつ変えながらも、一貫してハイエナジーなロックンロールという核を失っていません。
ここでは、彼らのディスコグラフィーの中から、特に重要ないくつかの名盤を、その背景と共により詳しく紹介します。
アルバムタイトル | リリース年 | 特徴と背景 |
---|---|---|
Barely Legal | 1997年 | 初期衝動が爆発するデビュー作。1~2分台の楽曲が並び、後の洗練されたスタイルとは異なる、荒々しく性急なハードコア・パンク色が強い一枚です。 |
Veni Vidi Vicious | 2000年 | 世界的ブレイクのきっかけとなった2ndアルバム。ガレージ・パンクの完成形と評され、NMEなど各国の音楽メディアから絶賛されました。必聴盤です。 |
Tyrannosaurus Hives | 2004年 | メジャー移籍後初の作品。プロダクションが格段に向上し、一部では「ロボットのよう」と評されるほどタイトで精密なサウンドを確立しました。商業的にも成功を収めました。 |
The Black and White Album | 2007年 | The Neptunes(ファレル・ウィリアムス)などをプロデューサーに迎えた実験作。ドラムマシンやピアノを導入するなど、サウンドの幅を大きく広げた意欲作です。 |
Lex Hives | 2012年 | 自主レーベル「Disques Hives」からリリースされた原点回帰作。クリエイティブの主導権を自ら握り、「Hivesこそが法」というバンドの哲学を改めて提示しました。 |
The Death of Randy Fitzsimmons | 2023年 | 11年間の沈黙を破った劇的な復活作。初期のエネルギーとベテランの風格が融合し、全英アルバムチャートで2位を記録しました。(参照:Official Charts Company) |
このように、彼らのアルバムを順に聴いていくことで、バンドがどのように自らのサウンドを確立し、進化させてきたのかがよく分かります。
まずは、彼らの名を世界に知らしめた『Veni Vidi Vicious』から聴き始め、最新作へと進んでいくのがおすすめです。
1-4. 代表作として有名な曲は?
THE HIVESの楽曲の中で、最も有名で代表的な曲は間違いなく「Hate to Say I Told You So」でしょう。
この曲は2000年にリリースされたアルバム『Veni Vidi Vicious』に収録されており、2000年代初頭に吹き荒れたガレージロック・リバイバルムーブメントを象徴するアンセムとなりました。
当時主流だったニューメタルやポスト・ブリットポップへのカウンターとして登場したこの曲のシンプルで強力なギターリフは、ロックンロールの初期衝動を体現しており、今なお多くのロックファンに愛されています。
もちろん、彼らの魅力はこの一曲にとどまりません。他にもライブで絶大な人気を誇るキラーチューンが数多く存在します。
まずは聴きたい!THE HIVESの代表曲リスト
- Main Offender: 「Hate to Say…」と並ぶ初期の代表曲。性急なビートが特徴。
- Walk Idiot Walk: ダンサブルなビートとキャッチーなリフで人気を博したアンセム。
- Tick Tick Boom: イントロから爆発するエネルギーがライブの起爆剤となる一曲。
- Go Right Ahead: 原点回帰作からのリードシングル。王道のロックンロール。
- Bogus Operandi: 復活作からのシングル。往年の勢いを一切失っていないことを証明した。
これらの楽曲は、いずれもバンドの異なる時期の魅力を凝縮しています。
彼らの音楽に初めて触れる方は、まずこれらの曲から構成されたプレイリストを作ってみることをお勧めします。
1-5. 人気曲の歌詞と和訳の魅力
THE HIVESの魅力は、サウンドやパフォーマンスだけではありません。
彼らの自信とユーモア、そして少しの皮肉が込められた歌詞もまた、ファンを惹きつける大きな要素です。
彼らの歌詞は、バンド名である「Hives(蕁麻疹)」の由来(自分たちの音楽が病気のように伝染していくというアイデア)にも通じる、強烈な自己肯定感に満ちています。
前述の通り、代表曲「Hate to Say I Told You So」は、直訳すると「だから言ったじゃないか、って言いたくないけどね」となり、相手を見下すような非常に尊大な態度を歌っています。
このような傲慢とも言えるほどの自信は、彼らが貫く白と黒の美学やステージ上での立ち振る舞いと完璧に一致しており、一つのアートフォームとして完成されています。
また、「Walk Idiot Walk」では社会の画一性に対する風刺を込めるなど、単にエネルギッシュなだけでなく、知的な側面も持ち合わせています。
彼らの歌詞の世界観を深く知ることで、単なるパンクバンドではない、計算され尽くしたコンセプトの上になりたつアーティストであることが理解できるでしょう。
歌詞の和訳について
THE HIVESの楽曲の公式な日本語訳は限られています。インターネット上にはファンによる翻訳が多数存在しますが、あくまでも個人の解釈の一つとして楽しむのが良いでしょう。また、歌詞の全文を無断で転載することは著作権法に触れる可能性があるため、個人で楽しむ範囲に留めるよう注意が必要です。
2. THE HIVES BANDの最新動動向とグッズ
- THE HIVESの現在と今後の活動
- フジロック何年ぶり?最新来日情報
- 定番の公式Tシャツデザイン
- 海外限定T-shirtsの入手方法
- 結論:最高のライブTHE HIVES BAND
2-1. THE HIVESの現在と今後の活動

THE HIVESは、現在もキャリアの絶頂期と言えるほど精力的に活動中です。
2023年には、実に11年ぶりとなるスタジオ・アルバム『The Death of Randy Fitzsimmons』をリリースし、見事な復活を遂げました。
このアルバムを引っ提げ、Arctic Monkeysのスタジアムツアーのサポートを含む大規模なワールドツアーを敢行し、その健在ぶりを世界中のファンに見せつけています。
そして、彼らの創造性の泉は枯れることを知りません。
なんと、2025年8月29日には、早くも次なるニューアルバム『The Hives Forever Forever The Hives』をリリースしたことが、バンドの公式サイトで発表されています。
前作からわずか2年という短いスパンでの新作リリースは、バンドの創造性が再びピークに達していることを示していると言えるでしょう。
今作のレコーディングは、ABBAのベニー・アンダーソンが所有するストックホルムのスタジオでも行われ、プロデューサーには長年の協力者であるペレ・ギュナーフェルトに加え、Beastie BoysのマイクDも参加しています。
ロックンロールの伝統とヒップホップの革新性がどのように融合するのか、全世界の音楽ファンから大きな期待が寄せられています。
2-2. フジロック何年ぶり?最新来日情報
日本のファンにとって最大のニュースは、待望の来日公演が決定したことです。THE HIVESは、2025年7月27日(日)に開催された「FUJI ROCK FESTIVAL ’25」に出演しました。(参照:FUJI ROCK FESTIVAL 公式サイト)
彼らがフジロックのステージに立つのは、真夏にも関わらず全員が長袖のタートルネック姿で登場し、そのストイックな姿勢が伝説となった2006年以来、実に19年ぶりでした。
初来日となった2002年のサマーソニックでの衝撃的なパフォーマンス以来、彼らは何度も来日公演を行い、日本のロックファンとの絆を深めてきました。
11年の沈黙を破り、キャリア最高の状態とも言われる彼らが苗場のステージで見せてくれたパフォーマンスは、歴史的な一夜となりました。
日本のファンへの想い
ギタリストのニコラウス・アーソンは過去のインタビューで、日本のファンについて「すごく礼儀正しいけれど、曲が始まった瞬間に一気に火がつくところがいい」と語っています。また、GUITAR WOLFやTEENGENERATEといった日本のガレージバンドを聴いて育ったことも公言しており、日本の音楽シーンへの深い敬意は、彼らのパフォーマンスからも感じ取ることができるはずです。
2-3. 定番の公式Tシャツデザイン
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THE HIVESのライブに参戦するなら、ぜひ手に入れたいのが公式グッズ、特にTシャツです。
彼らのグッズは、単なる記念品ではなく、バンドの哲学を反映した一貫性のあるアートワークとしてデザインされています。
最も定番なのは、バンドのビジュアルアイデンティティである「白と黒」を基調としたデザインです。
この厳格なモノクロームの美学は、90年代のグランジファッションで主流だったチェック柄のネルシャツなどへの意図的な反逆として始まりました。
そのインスピレーション源の一つが、雑誌『MAD』に掲載されていた白と黒のスパイが対決するコミック「Spy vs. Spy」であったことは有名な話です。
シャープなバンドロゴをあしらったシンプルなものから、メンバーのイラスト、アルバムのアートワークをフィーチャーしたものまで、全てのデザインにこの哲学が貫かれています。
これらの公式Tシャツは、バンドの公式サイトのオンラインストアや、ライブ会場の物販で購入することが可能です。
お気に入りの一枚を身にまとい、バンドとの一体感を楽しむのもライブの醍醐味です。
2-4. 結論:最高のライブバンド THE HIVES
ここまで、THE HIVES BANDの歴史から最新情報までを網羅的に解説してきました。
この記事の要点を最後にまとめます。
- 1993年にスウェーデンのファーゲシュタで結成
- ランディ・フィッツシモンズという謎のソングライター神話を持つ
- ビジュアルは白と黒の揃いのスーツで統一されている
- フロントマン、ペレ・アルムクヴィストの圧倒的なライブパフォーマンスが魅力
- 2000年代初頭のガレージロック・リバイバルの中心的バンドの一つ
- 世界的な代表曲はHate to Say I Told You So
- まず聴くべき名盤は2ndアルバムのVeni Vidi Vicious
- ライブパフォーマンスは批評家から世界最高峰と称賛される
- ステージには忍者姿のローディー(ステージクルー)が登場する
- 2023年に11年ぶりのアルバムをリリースし完全復活
- 現在のメンバーはペレとニコラウスの兄弟を含む5人編成
- 2025年8月には早くも新作アルバムのリリースを予定している
- 2025年7月には19年ぶりとなるフジロックフェスティバルへの出演が決定
- 公式Tシャツなどのグッズも白と黒を基調としたデザインが特徴
- 彼らはロックンロールが持つ初期衝動を体現し続ける永遠のティーンエイジャーである
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