こんにちは。ジェネレーションB、運営者のTAKUです。
パンクの革ジャンブランドを知りたくて検索してきたあなたは、「どのライダースジャケットを選べばパンクファッションらしくキマるのか」「レザージャケットのブランドごとの違いがよく分からない」「メンズとレディースでおすすめは変わるのか」みたいなモヤモヤを抱えているかなと思います。
ルイスレザーやショットのような王道の革ジャンブランドから、666やバックラッシュなどの国産レーベル、さらには鋲ジャンや古着ベースのカスタムまで、選択肢が多すぎて迷いますよね。
しかも、アメジャンとロンジャンという言葉も飛び交っていて、「結局自分にはどれが合うの?」というのが一番の悩みどころだと思います。
この記事では、パンクロックにルーツを持つ革ジャンブランドの特徴や選び方、メンズ・レディース別の着こなし、古着や入門向けの価格帯までを、私自身の愛用経験も交えながら分かりやすく整理していきます。
読み終わるころには、自分にフィットするパンク寄りの革ジャンブランドの方向性がかなりクリアになっているはずです。
加えて、ブランドの背景にあるカルチャーや音楽シーンの話、実際に着込んでいく中で感じたエイジングの印象、失敗した買い物から学んだポイントまで、リアルな目線でお伝えしていきます。
「難しそう」「マニア向けっぽい」と感じているあなたにも、できるだけ肩の力を抜いて読んでもらえるように書いているので、コーヒーでも飲みながら気楽に読み進めてもらえたら嬉しいです。
この記事でわかること
- パンク系革ジャンブランドの全体像と基本の選び方
- メンズ・レディース別のパンクライダースコーデのコツ
- アメジャンとロンジャンの違いとブランド対応
- 国産ブランド・古着・入門モデルをどう選ぶかの目安
1. パンク革ジャンブランドの基礎知識
まずは、パンクと革ジャンの関係性、代表的なブランドの立ち位置、そしてどんな方向性で選んでいけばいいのかという「地図」を共有しておきます。
ここを押さえておくと、後半のブランド比較やコーデ解説がグッと理解しやすくなりますよ。
特に、最初の1着を選ぶタイミングでは、ブランド名よりも「アメジャン寄りかロンジャン寄りか」「パンクど真ん中か、モード寄りか」「新品か古着か」といった大きな軸を先に決めておくと、失敗が減ります。
この章では、その判断材料になるような、ざっくりした全体像を固めていきましょう。
1-1. パンクファッションと革ジャン人気ブランド

パンクファッションのど真ん中にあるアイテムが、言うまでもなく革ジャンです。
ニューヨークのラモーンズやロンドンのセックス・ピストルズが着ていたライダースジャケットが、今でもパンクのイメージを決定づけています。
アルバムジャケットやライブ写真で黒いダブルライダースを見た瞬間、「あ、この感じが好きだ」と直感的に惹かれた人も多いはずです。
パンクと結びつきが強い革ジャンブランドはいくつかあって、代表的なのが英国のルイスレザーとアメリカのショット。
ルイスレザーはロンドンパンク〜カフェレーサー系の流れ、ショットはUSパンクとロックンロールの流れの中で、アイコン的な存在になっています。
そこにUKテイストを日本人体型に落とし込んだ666、国産ドメスティックの中で圧倒的な加工と迫力を見せるバックラッシュ、クラスト寄りの世界観が光るBlackmeansなどが絡んでくるイメージです。
ざっくり分けると、次のようなイメージです。
- ルイスレザー:ロンドンパンク〜カフェレーサー系の文脈が強い王道ロンジャン。細身でシャープなシルエットが特徴
- ショット:アメカジ寄りのUSパンク、ロックンロールの象徴的アメジャン。厚手で武骨なレザーが魅力
- 666:日本人向けパターンのUKパンク系ライダース。ルイスの雰囲気を現実的な価格とサイズ感で楽しめる
- バックラッシュ:ヘヴィで色気のある国産レザーブランド。パンク〜モード層に響く独自の加工と表情が武器
- Blackmeans:クラストパンクやハードコア寄りの空気感。手作業のパッチワークやダメージ加工で圧倒的な存在感
どれも「パンクっぽさ」は共有しつつも、シルエットや革質、カルチャー背景がかなり違います。
なので、ブランドロゴだけで決めるより、自分がどのカルチャーの延長線上に立ちたいかを意識して選ぶのが大事かなと思います。
例えば、ラモーンズやニューヨークパンクが大好きならショット寄り、クラッシュやセックス・ピストルズの空気感が好きならルイスレザー寄り、ジャパニーズハードコアやドメスブランドが好きならバックラッシュやBlackmeans寄り…みたいな感じで、音楽的な趣味から逆算するのもアリです。
このあとで、メンズ・レディース別のスタイリングや、アメジャン/ロンジャンの違いを踏まえながら、より具体的に掘り下げていきます。
まずは「誰の、どんなスタイルに憧れているのか」を頭の片隅に置きながら読み進めてもらえると、自分にしっくりくるブランドが見つかりやすいですよ。
Lewis Leathers ルイスレザー 391 LIGHTNING ライトニング シープスキン 38 タグ付 【中古】 111427720 価格:239800円 |
【ポイント10倍】Schott ショット 馬革 ワンスター ダブルライダース7416 613UHT 7825950018 本革 2025 AW 新作【クーポン対象外商品】【返品・交換不可】 価格:187000円 |
666 LJM-10TF タイトフィット フロントベルト ライダースジャケット 価格:143990円 |
価格:90400円 |
blackmeans ブラックミーンズ トラッカージャケット アウター 長袖 レザージャケット スタジャン LEATHER TRUCKER JACKET -BLACK- 価格:170500円 |
1-2. メンズ向けパンク革ジャンコーデ

メンズでパンク寄りの革ジャンコーデを組むときは、やりすぎるとコスプレ感が出るし、控えめすぎるとただのカジュアルジャケットになってしまう、というバランスが難しいところですよね。
特に日本だと、通勤電車や街の雰囲気も含めて「どこまで振り切るか」が悩ましいポイントです。
まずは「定番パンクのユニフォーム」から
一番分かりやすいのは、ラモーンズ的な「黒のダブルライダース+Tシャツ+細身デニム+スニーカー」という組み合わせです。
ショットやルイスレザー、666のダブルをベースにすれば、それだけでかなり雰囲気が出ます。
TシャツはバンドTでもいいし、無地TやフォトTでもOK。
デニムはスキニー寄り〜細身ストレートくらいのシルエットにしておくとバランスが取りやすいです。
色数は抑えて、黒・白・インディゴデニムあたりでまとめると失敗しにくいです。
プリントTを使う場合も、ロゴや写真が主張しすぎないものを選んでおくと、革ジャンの存在感を邪魔しません。
足元はコンバースやヴァンズなどのローテクスニーカーが鉄板ですが、ブーツにすると一気にハードさが増すので、週間の中で「今日はちょっと振り切りたいな」という日だけブーツにする、みたいな使い分けもおすすめです。
大人メンズは「抜け」を作る
30代以降の大人がパンク寄りに振り切りたいときは、全身ハードにするより、どこかに抜けを作るのがおすすめです。
仕事や家庭の事情もある中で、ずっと10代の頃のノリのまま…というのもさすがに難しいですよね。
- 足元をブーツではなく白スニーカーにする(清潔感と軽さが出る)
- ボトムをダメージデニムではなく、テーパードチノや綺麗めスラックスにする
- インナーをバンドTではなく無地の上質なカットソーやモックネックにする
- アクセサリーをリングやチェーンでなく、時計やレザーブレスレット程度に抑える
こうすると、革ジャンだけがしっかりパンクの温度感を持ちながら、全体としては大人っぽく収まります。
私も普段はこの「あえて少しクリーンに寄せる」着方をすることが多いです。
会社帰りにそのままライブハウスへ行っても浮かないし、逆にライブ帰りにそのままバーに寄っても悪目立ちしない、ちょうどいいバランス感だと思っています。
鋲ジャンをやりたいときの注意点
よりハードなパンクファッションが好きで、鋲ジャンに挑戦したい人もいると思います。
既製品のスタッズ入りモデルを買うのもありですが、自分でスタッズを打っていくのも楽しい世界です。
スタッズの形状や配置、ペイントのカラーリングで、自分だけの「ユニフォーム」が作れる感覚があります。
スタッズカスタムは、革に穴を開ける作業や金属パーツの取り付けを伴うので、ケガや衣類の破損のリスクがあります。
特に背中や肘など、日常的に当たりやすい場所は慎重に作業してください。
ここで紹介する内容はあくまで一般的な目安なので、作業前に専門店や経験者のアドバイスもチェックしておくことを強くおすすめします。
また、スタッズの先端や裏側の爪は、引っかかりやすく危険な場合もあるので、裏地をめくって処理するなど、安全面も意識しておきましょう。
DIYに使う革ジャンは、いきなり高価なブランドものではなく、後半で触れる入門価格帯のモデルや古着をベースにするのが安心です。
最初は肩や襟まわりなど、目立ちすぎない範囲に少しずつスタッズを打ってみて、バランスを見ながら増やしていくと失敗が少ないですよ。
「いきなり鋲ジャンは勇気がいる…」という場合は、まずはバッジとピン、ワッペン、布パッチあたりから始めてみるのもおすすめです。
安全ピンとバンドパッチを数枚つけるだけでも、かなりパンク感は出てくれます。
1-3. レディース向けパンク革ジャンブランド

レディースでパンク寄りの革ジャンを取り入れたい人は、「ハードになりすぎないか」「年齢に合うか」が気になるポイントかなと思います。
実際には、パターンと色、サイズの選び方次第で、かなり自由度高く楽しめます。
最近はパンク要素をミックスしたストリートスタイルも一般的になってきているので、以前よりハードルは下がっている印象です。
ブランド選びの考え方
レディースでも、ルイスレザーやショットのような王道ブランドはもちろんアリです。
最近は女性向けのパターンや、柔らかいラムレザーを使ったモデルも増えてきていて、体に沿うきれいなシルエットで着られるものが多くなっています。
肩幅がコンパクトでウエストが少しシェイプされたパターンを選べば、「いかにもメンズのお下がり」という印象になりにくいです。
もう少し気軽に試したい場合は、国産のドメスティックブランドや、ファッションブランドが出しているレザージャケットラインも選択肢に入ります。
ベージュやブラウン、グレーなど、色でハードさを少し和らげるのも手です。
色が変わるだけで、「ロック感強め」から「大人ストリート」「こなれカジュアル」まで振り幅を調整しやすくなります。
ベージュの革ジャンを使った大人レディース向けコーデについては、同じジェネレーションB内のベージュの革ジャン・レディースコーデ解説記事で詳しくまとめているので、色選びに迷っている人はあわせてチェックしてみてください。

レディースコーデの具体例
パンク寄りの雰囲気を保ちつつ、大人っぽく着るなら、例えば次のような組み合わせが鉄板です。
- 黒のダブルライダース+白T+黒スキニー+ショートブーツ(王道の細身ロックスタイル)
- セミタイトスカート+ロンジャン+厚底ブーツ(パンクとモードのミックス)
- 花柄や無地ワンピース+コンパクトなレザージャケット+スニーカー(甘辛ミックス)
- オールブラックコーデにベージュやブラウンのレザーを羽織る(トーンの差で抜け感を出す)
ポイントは、どこか一カ所に「女性らしさ」や「抜け感」を入れること。
全身を黒で固めるより、どこかに白やベージュ、柄ものを差し込んだほうが、今っぽくてリアルなパンクミックスになります。ヘアスタイルやメイクでカラーを入れて調整するのもアリです。
また、オーバーサイズのメンズライダースをあえて羽織って、インナーをタイトめにする「ゆる×ピタ」バランスも相性がいいです。
細身のリブニットや、タイトスカート、ショートパンツ+タイツなどを合わせると、シルエットにメリハリが出て子どもっぽくなりません。
価格やサイズに関しては、ブランドやモデルによって大きく変わるので、ここで紹介する内容はあくまで目安と考えてください。
正確な情報は各ブランドやショップの公式サイトを確認し、サイズ感が不安な場合は店頭スタッフなどの専門家に相談してもらえると安心です。
特にオンライン購入の場合、肩幅や着丈の数字だけでなく、「モデル身長」「着用サイズ」の情報も参考にして、自分の体型と照らし合わせてみると失敗が減ります。
【中古】ルイスレザー ライトニング レザー ライダースジャケット 32 レディース ブラック 391L 価格:204494円 |
ショット Schott 218W WOMENS LAMB ONESTAR RIDERS / レディース ラム革 ワンスターライダース 価格:165000円 |
1-4. アメジャンとロンジャンライダース比較

パンクの革ジャンブランドを語る上で欠かせないのが、アメジャンとロンジャンの違いです。
ざっくり言うと、ショットに代表されるアメリカンスタイルのライダースジャケットと、ルイスレザーなどに代表される英国式ロンジャンで、パターンも着心地もけっこう違います。
「どっちが優れているか」という話ではなく、目的と好みの問題なので、特徴をちゃんと把握しておきたいところです。
| 項目 | アメジャン | ロンジャン |
|---|---|---|
| 代表ブランド | ショット、バンソンなど | ルイスレザー、ジェームスグロースなど |
| シルエット | 身幅ゆったり、腕太め | タイトでスリム |
| 着丈 | 短めでボックス型 | やや長めで前傾に対応 |
| 背中の仕様 | アクションプリーツ入りが多い | 一枚革でスッキリ |
| 雰囲気 | 武骨なアメカジ&USパンク | シャープなUKロック&モード |
| インナー | スウェットやパーカーも入れやすい | 薄手インナー〜シャツが基本 |
日常着として使いやすいのは、体格にもよりますが、ややゆとりのあるアメジャンタイプです。
厚手のスウェットやニットの上からも羽織りやすく、「バイクにも乗るし、街でも着たい」という人には相性がいいことが多いです。
肩まわりや腕まわりにも余裕があるので、冬場にフーディーを挟んだりもしやすいです。
一方、ロンジャンは前傾姿勢のライディングを前提に作られているので、前を閉めたときのシルエットが非常に美しいです。
そのぶん、タイトフィットな個体も多いので、サイズ選びはよりシビアになります。
ジャストサイズでビシッと着るか、ワンサイズ上げて街着寄りにするかは、好みと体型次第ですね。
もう一つの違いは「色気」の出方です。
アメジャンは良い意味で土臭くて、アメリカンロックやハードコアに寄った空気を出しやすいのに対して、ロンジャンはどこかスマートでモードっぽさも感じさせます。
スラックスや革靴とも合わせやすいので、大人のパンクスタイルにはロンジャンを選ぶ人も多いです。
アメジャンかロンジャンかで迷っている場合は、「自分が憧れているバンドやアーティストがどっち寄りか」を思い浮かべると、意外と方向性が決まりやすいですよ。
あとは、ショップで実際に両方試着してみて、鏡の前でイヤになるほど見比べてみること。
写真を撮って家で見返すと、「時間をおいて見ても良く見えるほう」が分かってきます。
価格:242000円 |
Schott ショット シングルライダース 641 本革 2025【USAモデル】【クーポン対象外商品】【返品・交換不可】 価格:148500円~ |
1-5. 安いパンク革ジャンと入門ブランド

「いきなりルイスレザーやバックラッシュは予算オーバー…」という人も多いと思います。
パンク系の革ジャンブランドはどうしても高価になりがちですが、入門にちょうどいい価格帯の選択肢もちゃんとあります。
「まずは1着、本革のライダースで雰囲気を味わってみたい」という段階なら、無理にハイエンドに手を出さなくても大丈夫です。
エントリー価格帯のライン
一般的な目安として、2〜5万円台くらいの本革ライダースやレザージャケットは、「まず1着パンク寄りの革ジャンを試してみたい」という人にちょうどいいゾーンです。
このレンジでは、国内企画・海外生産のブランドや、マイナー国産レーベルのモデルが多くなります。
最近は、パターンもかなり良くなってきていて、正直「これでこの値段なら十分すぎる」というアイテムも多いです。
選ぶときのポイントは、次のあたりです。
- できれば本革(牛革・羊革など)を選ぶ。フェイクレザーは劣化しやすいものもある
- ジップやスナップなど金具の開閉がスムーズか確認する
- サイズは「ややタイト寄り」のジャストを狙う(革は多少伸びるので)
- 着丈が短すぎないか、腕を上げたときに突っ張りすぎないかチェック
このあたりの価格帯の具体的なブランド名は、シーズンごとに入れ替わるものも多いので、「価格はあくまで一般的な目安」と考えてください。
購入前には必ず販売サイトやショップで最新の価格・在庫をチェックするのがおすすめです。
入門機は「育てる前提」で選ぶ
入門機の革ジャンは、ルイスレザーなどのハイエンドと比べると、革の質やパーツのグレードに差があることが多いです。
ただ、ここを「とりあえずの仮アイテム」と捉えるより、自分のスタイルを試すための実験台として活用するイメージで選ぶと満足度が上がります。
- サイズ感の好み(タイトか、少しゆるめか)を掴む
- ダブルとシングル、どちらが自分のワードローブにハマるかを試す
- スタッズやパッチカスタムの練習台にする
- どのくらいの重さ・硬さなら日常使いできるかを体感する
スタッズを打ったり、ペイントで鋲ジャン寄りにカスタムしていくなら、むしろこのクラスの革ジャンのほうが気楽に遊べます。
失敗して穴が大きくなってしまっても、精神的なダメージが少なくて済みますし、そこから「次はこうしよう」と学べるのも大きいです。
価格が安いからといって、すべてが粗悪品というわけではありませんが、縫製や金具の強度は個体差が出やすいゾーンでもあります。
通販で購入する場合は、レビューやサイズ詳細をしっかり確認し、不安があれば実店舗で実物を試すなど慎重に選んでください。
ここでの内容はあくまで一般的な目安です。
最終的な判断は、ご自身の予算や着用シーン、ショップスタッフなど専門家のアドバイスも踏まえて行うのが安心です。
2. パンク革ジャンブランド徹底比較
ここからは、具体的なブランドにフォーカスしていきます。
王道のルイスレザーとショット、国産の666とバックラッシュ、そしてジェームスグロースや古着系ブランドまで、それぞれの「らしさ」と向いているタイプを整理していきます。
どのブランドも歴史やバックストーリーがしっかりあるので、「どれが一番いいか」を決めるより、「自分の好みやライフスタイルに最もハマるのはどれか」を考える視点で読んでもらえると嬉しいです。
2-1. ルイスレザーとショット定番ブランド

パンク寄りの革ジャンブランドの中でも、ルイスレザーとショットは完全に別格の存在です。
どちらも「一生モノ」と言われることの多いブランドですが、そのキャラクターはかなり違います。
極端に言えば、「UKロックの血が流れているロンジャン」と「USロックの汗が染み込んだアメジャン」といった感じです。
ルイスレザー:UKパンクとカフェレーサーの象徴
価格:266650円 |
ルイスレザーは、ロンドンパンクとカフェレーサー文化の両方から支持されてきたブランドです。
ライトニングやサイクロン、ドミネーターといったモデルは、パンクロッカーの写真集や当時のライブ映像にもバンバン登場します。
シド・ヴィシャスやジョー・ストラマーが着ていたイメージが強く、まさに「UKパンクの制服」といってもいい存在です。
タイトなロンジャンシルエットに、細めのアーム、コンパクトな襟。
前を閉めた時のラインは、本当に無駄がなくて美しいです。
とくに、胸のジップポケットやウエストベルトの位置が絶妙で、体型が多少変わっても不思議とサマになるバランスになっています。
そのぶん、サイズ選びはかなりシビアなので、初めての1着で不安な人は、店頭でじっくり試着するのを強くおすすめします。
インナーに何を着たいか(Tシャツだけか、スウェットも入れたいか)も想定しておくと、適切なサイズが見えやすいです。
ルイスの革ジャンは、購入後のメンテナンスも大事なポイントです。
オイルやクリームの選び方、ブラッシングのタイミングなどについては、ジェネレーションBのルイスレザーの革ジャンお手入れガイドでかなり細かく解説しているので、すでに持っている人や、これから買う予定の人はチェックしてみてください。
適切なケアを続けていけば、10年、20年と着られるポテンシャルを持った一着です。

ショット:USパンクとアメカジの王道
価格:170500円 |
ショットは、アメリカ製のダブルライダースでおなじみのブランドです。
ワンスターや618など、映画やロックミュージシャンが着てきたモデルは数えきれません。
もともとバイク用のギアとして生まれた歴史があり、耐久性と実用性の高さは折り紙付きです。
ショットの特徴は、アメジャンらしいボックスシルエットと、しっかり厚みのあるレザー。
初めて着たときは「ちょっと重いな」と感じるかもしれませんが、着込んでいくと体に馴染み、シワの入り方も含めてかっこよく育っていきます。
1928年に世界初のジッパー付きレザーモーターサイクルジャケット「Perfecto」を発表したことは、Schott NYC公式サイトのヒストリーページ(出典:Schott NYC公式サイト『The Perfecto Motorcycle Jacket Timeline』)でも語られていて、まさにバイカージャケットの元祖的存在と言えます。
ショットはアメカジとの相性も抜群で、フランネルシャツやスウェットパーカー、ワークブーツと合わせるだけで様になります。
USパンク〜ハードコアや、90年代のグランジ、オルタナティブロックが好きな人には特に刺さりやすいブランドです。
ルイスレザーはシャープなロンジャン、ショットは武骨なアメジャンというイメージで、ワードローブの中で住み分けるのもありです。
どちらも決して安い買い物ではないので、価格は「時期や為替で変動する一般的な目安」として捉え、正確な料金は必ず公式サイトや正規ディーラーで確認してください。
高価なアイテムの購入に不安がある場合は、ショップスタッフや革製品に詳しい専門家に相談しながら検討してもらえると安心です。
2-2. 666とバックラッシュ国産パンク革ジャン

国産ブランドの中で、パンク寄りの革ジャンブランドとして外せないのが666とバックラッシュです。
同じ「日本のブランド」でも、方向性はかなり違います。
ざっくりいうと、「UKパンクの空気を日本人体型に落とし込んだのが666」「革そのものの迫力と加工で魅せるのがバックラッシュ」というイメージです。
666:日本人体型に最適化されたUKパンク
価格:142780円 |
666は、UKパンクテイストのライダースを日本人体型に合わせて再構築したブランドです。
ルイスレザーを参考にしたようなシルエットを持ちながら、袖丈や着丈が日本人にちょうどよく収まるようパターンが組まれているのが大きな特徴です。
肩幅のバランスも良く、細身ながらもガチガチにキツいわけではない絶妙なフィット感を狙っています。
タイトでシャープなロンジャンスタイルながら、価格はルイスレザーより抑えめ。パンク寄りのロンジャンを、現実的な予算で手に入れたい人にはかなり心強い選択肢になります。
赤チェックの裏地や、ジップやバックルの雰囲気もUKパンクっぽくて、「分かる人には分かる」ディテールがきちんと効いているのもポイントです。
私自身も、最初に手を出したのは666のライダースでした。
国産ブランドならではのサイズバランスの良さと、着やすさのおかげで、ライブハウスから普段の買い物までかなりの頻度で着回していました。
ルイスレザーに興味がある人の「試金石」としても、666は本当におすすめです。
バックラッシュ:革そのものの迫力を楽しむ
【中古】ISAMU KATAYAMA BACKLASH レザーライダースジャケット W1500-03 ブラック サイズ:-1 【070525】(イサムカタヤマバックラッシュ) 価格:99550円 |
バックラッシュは、レザーの加工やエイジングの表現がとにかく凄まじいブランドです。
パンク、ロック、モードが混ざり合ったような世界観で、着込んだときの迫力は他にはなかなかないレベルだと感じています。
シワの入り方や色の乗り方がとても立体的で、照明や日差しの当たり方で見え方が変わるので、単純な「黒い革ジャン」の枠を超えた存在感があります。
バックラッシュのライダースについては、ジェネレーションBでもバックラッシュのライダース徹底レビュー記事を書いていて、モデルごとの違いやサイズ感、評判などをかなり詳しくまとめています。
このあたりのブランドが気になっている人は、そちらも合わせて読んでもらうとイメージが掴みやすいはずです。

バックラッシュのようなハイエンド国産ブランドは、価格も決して安くありません。
ここで触れている価格感はあくまで一般的な傾向であり、実際の販売価格はショップやシーズンによって変動します。
購入を検討する際は、必ず公式情報や販売店の最新データを確認し、不安があればショップスタッフなどの専門家に相談してから決めてください。
高額な買い物になるからこそ、「絶対に着倒してやる」と思えるかどうか、自分の中でよく考えてから決断するのがおすすめです。
2-3. ジェームスグロース 大人のUKロンジャンブランド

ジェームスグロースは、ルイスレザーと同じイギリス生まれのレザーブランドで、近年復刻してから一気に注目度が高まっています。
系統としてはロンジャン寄りですが、パンク全開というより「大人のUKロック」という雰囲気が強いです。
ロッカーズやモッズの匂いを残しながらも、現代的なシルエットで仕上げられている印象があります。
特徴は、ほどよく細身で上品なシルエットと、上質なレザーの質感。
ルイスよりもやや落ち着いたデザインのモデルが多く、スラックスや革靴と合わせてモード寄りに振ってもサマになります。
襟の形やポケットの配置も主張しすぎず、「よく見るとかなり作り込まれている」タイプのデザインが多いので、長く着ても飽きにくいです。
パンクロックの匂いは残しつつ、仕事帰りにそのまま着ていても違和感がないようなライダースが欲しい人には、かなりハマるブランドだと思います。
ロンジャンを検討しているけれど、「あまりにもパンク感が強いと着る場面を選びそう…」と感じている大人世代にこそおすすめです。
例えば、金曜日だけインナーをバンドTに変えて、そのままライブハウスやバーに行く、みたいな使い方もできるポジションです。
ジェームスグロースの価格帯も、為替や仕入れ状況によって変わりやすいゾーンです。
ここでの記述はあくまで一般的な印象に留め、具体的な金額やラインナップは、必ず正規取扱店や公式サイトでチェックするようにしてください。
サイズに不安がある場合は、可能であれば複数サイズを試着し、店員さんに肩幅やアームホールの見え方を客観的に見てもらうのがおすすめです。
価格:253000円 |
2-4. 古着パンク革ジャンとヴィンテージブランド

パンクと古着の相性は言わずもがなで、ヴィンテージの革ジャンをベースに自分だけのスタイルを作っていくのも、ものすごく楽しい遊び方です。
新品にはないヤレ感や擦れ、ステッチのほつれまで含めて一つの「デザイン」になってくれるので、パンク的な美学ともかなり相性がいいです。
古着を選ぶメリット
古着のパンク系革ジャンには、次のような魅力があります。
- 新品には出せないリアルなエイジングやヤレ感
- すでに体に馴染んでいて、着始めから動きやすい
- 廃盤ブランドやレアなマイナーレーベルに出会える可能性
- スタッズやペイントなどのカスタムベースにしやすい
特に、UKのマイナーブランドのロンジャンや、80年代〜90年代のアメジャンは、今の新品とはひと味違う雰囲気を持っています。ジップの形や裏地の柄、タグのデザインなどからも時代を感じられて、「このジャケットはどんな人が着ていたんだろう」と想像するのも楽しい時間です。
スタッズやペイントが入った個体もあり、そのまま鋲ジャンとして楽しめるものもあります。
古着購入時のチェックポイント
一方で、古着ならではの注意点もあります。
- 革の劣化(ヒビ割れ・硬化)が進みすぎていないか
- 縫い目のほつれや、ジップ・ボタンの不具合はないか
- 肩幅・身幅・袖丈などが、現代の自分の体型に合っているか
- カビ臭や強いタバコの匂いなどが気にならないか
特にヴィンテージのロンジャンは、かなりタイトなパターンのものも多く、サイズ表記だけで判断すると失敗しやすいです。
可能であれば、必ず試着して、腕の上げ下げや前屈みの動作を一通り確認するのがおすすめです。
バイクに乗るつもりがなくても、日常動作で突っ張る部分がないかはしっかりチェックしておきましょう。
古着の価格は、状態・レア度・ショップの方針などによって大きく変わります。
ここで触れているのはあくまで一般的な考え方であり、具体的な相場を保証するものではありません。
気になる個体を見つけたときは、販売店スタッフなどの専門家に状態を確認してもらい、納得したうえで購入するようにしてください。
また、クリーニングやリペアが必要な場合、その費用も含めて総額を考えておくと安心です。
【中古】wa◇129 Lewis Leathers ルイスレザーズ ライトニング サイズ36 【F-18317】 価格:195800円 |
2-5. パンク革ジャンブランド選び総まとめ

ここまで、パンク系の革ジャンブランドについて、基礎知識から具体的なブランド比較、古着や入門価格帯まで一気に見てきました。
最後に、パンクの革ジャンブランド選びで大事だと感じているポイントを、改めて整理しておきます。
- アメジャンかロンジャンかで、おおまかな方向性とシルエットを決める
- ルイスレザーやショットのような王道を軸に、666・バックラッシュ・ジェームスグロースなどで微調整する
- 予算やライフスタイルに応じて、ハイエンド・国産・古着・入門モデルを組み合わせる
- 鋲ジャンやペイントカスタムは、失敗しても惜しくないベースを選んで楽しむ
パンク革ジャンブランドの世界は、一見とっつきにくく見えるかもしれませんが、実際には「自分がどんな音楽やカルチャーを背負いたいのか」を形にできる、めちゃくちゃ楽しい遊び場です。
好きなバンドや映画、憧れのアイコンを思い浮かべながら選ぶと、自然と自分にとってしっくりくる一着が見えてきます。
この記事で紹介した内容は、あくまで私個人の経験とリサーチにもとづく一般的な目安です。
正確な価格やサイズ、在庫状況は、必ず各ブランドやショップの公式情報を確認してください。
また、高価なアイテムの購入やリペア、革のメンテナンス方法などについて不安があれば、ショップスタッフやリペア職人などの専門家に相談してから最終判断をしてもらえると安心です。
最後は、パンク革ジャンブランドの「正解」を探すより、あなた自身が「これを着て生きていきたい」と思える一着を選べるかどうかだと思います。
エイジングで変わっていく表情も含めて、そのジャケットと一緒に歳を重ねていく感覚を楽しんでもらえたら最高です。
あなたが、自分だけのパンクな革ジャンブランドと出会って、長く付き合っていける一着を手に入れられることを、心から願っています。


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[…] もし自分のスタイルにもパンクを取り入れたいなら、映画を参考にしつつ、リアルなブランド情報も押さえておくと失敗しにくいです。レザージャケットについては、実際のブランドを掘り下げたパンクな革ジャンブランドを深掘りする完全ガイドを読みながら、自分の「相棒」になりそうな一着をイメージしてみてください。 […]