「まったく逃げない」クマが民家を破壊—これまでと異なる大胆な行動
クマの出没が深刻化する中、その行動がこれまでとは明らかに異なる大胆さを見せています。
8月20日夜、山形県米沢市の民宿では、体長1メートルほどのクマが建物の壁を破壊しました。壁の中に作られていたハチの巣を狙ったとみられています。
民宿の主人が声を上げて追い払おうとしましたが、クマは「まったく逃げない」どころか、びくともせず堂々とハチミツを食べ続けたといいます。
この地区では、クマが餌を求めて民家近くに出没する事例が増えており、市はクマが近寄らないよう環境を整備するよう呼びかけています。
止まらない人身被害と遭遇事故、そしてベテラン猟師が教える正しい対処法
クマによる被害は後を絶ちません。
本日朝には、青森県弘前市で70代の男性がクマに襲われ、左肩などを負傷。
この地域では先月も同様の被害が発生していました。
また、岩手県内では秋田新幹線がクマと衝突し、一時運転見合わせとなるなど、クマは私たちの生活インフラにも影響を及ぼしています。
猟師歴50年のベテランは、クマを「精鋭の特殊部隊員」と評し、その賢さと恐ろしさを強調。
遭遇を避けるための事前の備えと、万が一遭遇してしまった際の適切な対処法を教えてくれました。
有効な「備え」
✔︎ 音を出す: 熊笛や熊鈴が有効です。
✔︎ 蚊取り線香: 携帯ホルダーに入れた蚊取り線香の匂いをクマが嫌うため、これも有効なアイテムです。
✔︎ 撃退スプレー: 最後の手段として携帯することは有効ですが、使用前に風向きを確認し、事前に練習しておくことが重要です。
クマと遭遇したら「やってはいけないこと」
✔︎ 大声を出して刺激する。
✔︎ 背を向けて走って逃げる。
✔︎ 木に登って逃げる。若いクマは木登りが得意なため、無意味です。
クマと遭遇したら「やるべきこと」
✔︎ その場で動かず、クマをしっかり見る。
✔︎ ゆっくりと後ずさりしながら距離をあける。
✔︎ 両腕で顔や頭部を覆い、うつ伏せになる。万が一襲われた際、致命傷を避けるための最後の対抗手段です。
クマと人間との生活圏が重なり始めた今、これらの知識を身につけ、自身の命を守る行動を徹底することが求められています。



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