【徹底解説】家の防音室の費用ガイド|目的・広さ別の相場は?

広い室内にロック風の雰囲気で、防音室のコスト情報がホログラムのように表示され、中央に人物が立ち、右側にギターが置かれているアイキャッチ画像。

こんにちは。ジェネレーションB、運営者の「TAKU」です。

「家」に「防音室」が欲しいと思ったとき、真っ先に気になるのが「費用」ですよね。

ピアノやドラムの練習がしたい、あるいは「配信」やゲーム実況、ホームシアターを思い切り楽しみたい。

目的はいろいろあると思います。

でも、いざ調べ始めると、防音室には「ユニット」型がいいのか、「リフォーム」(オーダーメイド)がいいのか。

1畳や3畳のコンパクトなものから、6畳や8畳の本格的なものまで広さも様々です。

賃貸だけど「DIY」でなんとかならないか、「中古」で安く済ませる方法はないか、そもそも「マンション」だけど工事できるのか…と、疑問が尽きません。

また、基本料金だけでなく、「換気扇」やエアコンの追加費用がどれくらいかかるのか、「見積もり」を取るにも、まず相場が分からないと不安だと思います。

この記事では、そんな「家の防音室 費用」に関する様々な疑問について、タイプ別、目的別、広さ別に、できるだけ分かりやすく整理していきます。

  • 目的や楽器別(ピアノ・ドラム等)の費用相場
  • ユニットとリフォームの違いと価格
  • 1畳から8畳までの広さ別コスト目安
  • 中古やDIYで費用を抑える方法と注意点
目次

1. 家の防音室 費用のタイプ別・目的別相場

家の防音室 費用は、「何のために使うか(目的)」と「どのタイプを選ぶか」で、数万円から数百万円まで、本当に大きく変わってきます。

まずは、目的と性能に応じた費用の全体像を見ていきましょう。

1-1. ピアノやドラムなど楽器別の相場

家庭用の防音室に設置されたドラムセット、電子ピアノ、グランドピアノが並ぶ、青と暖色の照明に包まれた音楽スタジオ風の室内。
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楽器演奏は、防音室の目的として最も高い性能が求められる用途のひとつですね。

ピアノ(アップライト・グランド)

ピアノは約100dBもの大きな音が出ると言われています 。

近隣への音漏れを「かすかに聞こえる」レベル(D-55)や「ほとんど聞こえない」レベル(D-60)まで抑えるのが理想です 。  

費用目安としては、6畳の部屋でDr-40(昼間の演奏想定)のリフォームなら160万円〜14畳でD-50(レッスン用)なら約300万円 といったあたりが相場になるようです。

ドラム・ベース

ドラムは、防音室の用途として最も費用が高額になりやすい楽器です。

というのも、空気で伝わる音だけでなく、床や壁を直接振動させる「固体伝播音」が非常に厄介だからです 。  

この振動を防ぐために、床を浮かせる「防振(浮き構造)」という特殊な工事が必須になります 。

性能はD-65以上が求められ 、費用は6畳のRC造(鉄筋コンクリート)マンションで約390万円〜木造住宅だと約410万円〜 が目安となります。

管楽器(トランペット・サックスなど)

トランペットやサックスなども音量が大きいですが、ドラムほどの重低音振動は少ないため、ピアノに近い性能(Dr-50程度)が目安になります。

6畳で160万円程度からが目安となりそうですね 。

1-2. 配信やホームシアターに必要な性能

防音処理が施された部屋に、レコーディング用デスクとスピーカー、ソファ、吸音パネル、大型スクリーンが配置されたホームスタジオ兼ホームシアターの内観。
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楽器ほどではないものの、声やスピーカーの音も対策が必要です。

配信・歌ってみた・ゲーム実況

この用途の場合、音漏れ防止はもちろんですが、室内の反響音(エコー)を防いでクリアな音声を録音するための「吸音」も同じくらい重要になります 。  

性能(Dr値)をそこまで追求しなければ、費用はかなり抑えられます。

例えば、ダンボール製の簡易ユニット「おてがるーむ」が約21万円 、他社の配信用ブース(-30dB程度)が約30万円 といった選択肢があります。

詳しくは後述するDIYなら、数万円で環境を整えることも可能です 。

ホームシアター・オーディオルーム

映画の爆発音やサブウーファーの「重低音」は、ドラムと同じく「固体伝播音」を伴います 。

そのため、ドラム室に近い「防振」対策や、配線を通すための配管工事 、音の響きを調整する「音響設計」も重要になってきます。  

費用は、6畳のリフォームで約240万円〜270万円 、または簡易的なものから本格的なものまで含めて50万円〜300万円 と、求めるレベルによって幅が広いようです。

1-3. ユニットとリフォーム(オーダー)の比較

左側に部屋の中へ設置された白いユニット型防音室、右側に吸音パネルや天井処理を施したオーダーメイドの防音リフォーム室が並んで映る比較画像。
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防音室には大きく分けて「ユニット型」と「リフォーム型」があります。これが費用を分ける大きなポイントです。

タイプ特徴メリットデメリット
ユニット型(組み立て式)部屋の中に「防音の箱」を置くイメージ。ヤマハやカワイが有名。・工期が短い(半日〜数日)
・引っ越しの際に移設(持ち運び)が可能
・サイズが規格化されている
・部屋の形に合わせにくい
・製品によっては音響がイマイチな場合も
リフォーム型(オーダーメイド)既存の部屋の壁・床・天井自体を工事して防音仕様にする。・部屋の形に合わせた自由な設計が可能
・Dr-70など極めて高い防音性能を実現できる
・目的に合わせた音響設計が可能
・費用が高額になりがち
・工期が長い(数週間〜)
・一度施工すると移設や撤去が困難

どちらが良いかは、賃貸か持ち家か、将来引っ越す可能性があるか、どれくらいの性能を求めるかによって変わってきそうですね。

1-4. 1畳・3畳のユニット価格

リビングルームの一角に白いユニット型防音室が設置され、周囲にソファや観葉植物、間接照明がある落ち着いたインテリア空間。
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個人練習や配信用途で人気のコンパクトサイズは、ユニット型が主流です。

1畳〜2畳(新品ユニット):

このサイズは価格幅が広く、約20万円〜100万円が相場です 。  例えば、ヤマハの「セフィーネNS」シリーズだと、1.2畳(Dr-35)で約94.5万円(工事費込)1.5畳(Dr-35)で約127万円〜 となります。性能を求めると、小さくてもそれなりの価格はしますね。

3畳(新品ユニット):

ピアノ設置も視野に入る3畳クラスだと、約80万円〜300万円が相場です 。  カワイの「ナサール」だと、Dr-35で約165万円〜Dr-40で約206万円〜 といった価格帯になっています。

1-5. 6畳・8畳のリフォーム価格

木材を多用した温かみのあるオーダーメイド防音室の内装で、吸音パネルや二重扉、段差のあるスペース、木組みの天井が特徴的にデザインされている。
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6畳や8畳といった居室サイズの防音室は、オーダーメイドのリフォームが主流になります。

費用は、6畳で約200万円から が一つの目安ですが、これはあくまでスタートラインと考えた方が良さそうです。  

特に楽器演奏用の高性能(Dr-65〜70)を求める場合、

6畳: RCマンションで約390万円〜、木造住宅で約410万円〜
8畳: RCマンションで約440万円〜、木造住宅で約450万円〜

と、建物の構造(音を通しにくいRC造か、音が響きやすい木造か)によっても費用が変わってきます 。

ちなみに、部屋全体ではなく部分的にリフォームする場合、6畳間の壁1面で約15万〜40万円床(防音フローリング)で約30万〜90万円といった費用感のようです 。

1-6. マンションでのリフォーム注意点

マンションの居室をイラスト風に描いた図解で、専有部分と制限される部分が黄色や赤色で示され、住人が室内で過ごす様子と管理規約の概念を視覚的に説明している。
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マンションで防音室リフォームを考える場合、費用の前に「そもそも工事ができるか」という大きな関門があります。

最重要:まず「管理規約」を確認!

分譲マンションであっても、リフォームできるのは「専有部分」だけです。どこまで工事して良いかは、マンションの「管理規約」で厳しく定められています 。  

特に、床(フローリングの遮音等級の制限など)や、窓(共用部に含まれることが多い)は、規約で工事が制限されているケースが非常に多いです 。

工事前には、必ず理事会へ申請し、許可を得る必要があります 。業者を決める前に、まずは管理規約を確認することが絶対条件ですね。  

また、工事中の騒音などで近隣トラブルにならないよう、業者による近隣への事前挨拶や配慮も重要です 。

2. 家の防音室 費用を抑える方法と追加費用

ここまで見ると「やっぱり高いな…」と感じるかもしれませんが、家の防音室工事には費用を抑える方法もあります。

ただし、そこには「見落としがちな追加費用」というワナも。賢く進めるための知識を見ていきましょう。

2-1. DIYや中古、レンタルの活用術

DIYブース、中古ユニット、レンタルブースの3種類を並べて描いたイラストで、それぞれにマイクや電子ピアノ、家具などが配置され、選択肢の違いが視覚的に示されている。
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初期費用を抑えたい場合の選択肢は、大きく分けて3つです。

DIY(自作)

費用(目安):約2.5万〜3万円  

これは費用を抑える究極の方法ですね。

遮音シートや吸音材をホームセンターなどで購入し、クローゼットの中などを改造してボーカルブースを作る方が多いようです 。  

ただし、性能は-20dB程度 と、あくまで「配信・ボーカル(声)」用途がメイン。

「楽器演奏」の防音は難しいと考えた方が良いでしょう。

中古ユニット

費用(目安):新品の4〜6割程度  

ヤマハやカワイの高性能ユニットも、中古なら手が届きやすくなります。

1〜2畳の小型サイズで10万〜60万円 が相場。  

ただ、大きな注意点があります。

本体価格が安くても、解体・運搬・設置費用が別途高額にかかるケースが多いことです 。

必ず総額で比較しましょう。

レンタル

費用(目安):月額 約7,000円〜  

「そこまで長期間使うか分からない」という場合は、レンタルも賢い選択です。

ヤマハの「音レント」が有名で、簡易型(DIY.M)なら月額6,930円 、島村楽器の0.8畳タイプで月額10,890円 から利用できるようです。

2-2. 失敗しない見積もりと業者の選び方

防音工事の見積もりについて専門業者と相談している様子を映した会議室内の写真。木製テーブルの上に書類が広がり、専門家と依頼者が向かい合って話している。
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防音工事は非常に専門性が高い分野です 。

単純に「一番安いから」という理由で業者を選ぶと、「工事したのに音が漏れる」という最悪の事態になりかねません 。

項目内容
防音専門業者か?・一般のリフォーム業者は防音ノウハウが不足している場合がある
・施工実績を確認する
・「Dr-◯◯を保証」など、具体的な性能値を示せるかが重要
ヒアリングは丁寧か?・「何(楽器)を」「いつ(昼・夜)」「どれくらい使うか」をしっかり確認してくれるか
・使用目的に応じた設計提案があるか
見積もりは「一式」になっていないか?・「防音工事一式」のみでは不十分
・壁材・床材・防音ドアなどの内訳が詳細に記載されているか確認
相見積もりで比較すべきこと・価格だけを比較しない
・遮音性能(Dr値)、使用部材(ドアのグレード・壁材・窓の枚数・エアコンなど)を細かく比較することが重要

2-3. 換気扇やエアコンの追加工事

防音室工事中の室内で、換気設備やエアコンの設置計画を確認する作業員が図面を見ている様子。床には部材や工具が並び、天井にはダクトが施工されている。
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これは本当によくある「見落とし」です。

防音室は完全に密閉された空間

そのため、換気扇やエアコンは、快適さ以前に「安全」のために必須です 。

そして、これらの設備費用は、防音室の本体価格や工事費に「含まれていない」ことがほとんどです 。

項目内容・費用
換気・空調設備(全体)約50万〜80万円
エアコン設置・防音性能を維持するため「防音スリーブ」を使用した専門工事が必要
・設置・移設費用として3万円〜が別途必要
換気扇・防音ダクトやサイレンサー(消音器)など専用品が必要
・部品だけで数万円〜数十万円する場合あり

見積もり時に「換気扇・エアコンの費用は含まれていますか?」と必ず確認しましょう。

2-4. 防音ドアや床補強は必須か

防音ドアの設置工事中の室内で、厚みのある金属製の防音ドアが枠に取り付けられ、作業員が図面を確認している様子。周囲には木材や工具が置かれ、床補強工事の途中であることが分かる。
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結論から言うと、目的によっては「ほぼ必須」です。

これも追加費用の代表格ですね。

防音ドア

音漏れが一番しやすいのは、壁よりも「隙間」、つまりドアや窓などの開口部です 。

せっかく壁を頑丈にしても、ドアが普通のものでは意味がありません。  

費用(目安):約20万〜50万円 (本体価格とは別)。  

工事費込みのリフォームでも約26万円〜 、簡易なものでも7万円〜、高性能品だと30万円を超えるものもあります 。

床補強

これは特に「ユニット型防音室」を設置する場合に重要です。  

ユニット防音室は、数百kg、ものによっては1トンを超える非常に重い「箱」です。

これを木造住宅の2階や3階にそのまま置くと、床が重さに耐えられず、歪んだり抜けたりする危険性があります

そのため、設置場所の床下に補強工事が必要になるケースがあり、その費用として約5万〜20万円 が別途かかることがあります。

ちなみに、リフォームで床を防音仕様にする場合、6畳で約30万〜90万円(防音フローリング) が目安となります。

2-5. (まとめ)家の防音室 費用の最適解

広い室内で、防音室の費用項目や追加工事コストが白いラインとテキストで可視化され、中央に立つ男性がそれらを確認している様子を示したイメージ。
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ここまで、家の防音室の費用について様々な側面から見てきました。

結局のところ、「家の防音室 費用」の最適解は、「何がしたいか」という目的と、「どこまで出すか」という予算のバランスを、自分自身で見極めることに尽きるかなと思います。

配信やボーカル(声)がメインなら、DIY や簡易ユニット 、レンタル といった選択肢で費用を抑える。
ピアノやドラム、ホームシアター(重低音・振動)が目的なら、中途半端に安さを求めず、初期費用がかかっても専門業者によるリフォーム を選ぶのが、結果的に「安物買いの銭失い」にならず満足度が高い。

いずれの選択をするにしても、見積もりは複数の専門業者から取り、保証される性能(Dr値)と、「追加費用(エアコン・換気扇・ドア・床補強)」の内訳を必ず確認すること 。これが失敗しないための絶対条件だと感じます。

防音室は高額な買い物になりますので、この記事の情報はあくまで一般的な目安として捉えていただき、最終的な判断は専門家によく相談のうえ、ご自身の目的に合った最適なプランを選んでくださいね。

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この記事を書いた人

はじめまして!
\ ブログ管理人の「TAKU」です /

50代後半、ブログ運営とWebライティングに取り組んでいます。
これまでの人生で培ってきた経験や趣味をベースに、「大人の楽しみ方」をテーマに情報を発信中です。

◆こんなことを発信しています
フィギュア・レザージャケットなど、大人の趣味紹介

ロックバンド活動や健康管理法

シニア世代でも始められる副業・ブログのヒント

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