【徹底解説】矢吹ジョーの全戦績|ライバルとの死闘と完全燃焼の伝説

矢吹ジョーの全戦績を解説する記事のアイキャッチ画像。右側に矢吹ジョーの横顔のイラスト、左側に「矢吹ジョーの全戦績 ライバルとの死闘と完全燃焼の伝説」というタイトルテキストが書かれている。

※この記事はアフィリエイトを含みます。

昭和という時代を駆け抜け、今なお多くの人々の魂を揺さぶり続ける不朽の名作『あしたのジョー』。

その主人公である矢吹ジョーの戦績について、深く知りたいと思ったことはありませんか?

彼のプロボクサーとしての矢吹ジョーの戦績は?という基本的な疑問はもちろんのこと、具体的に負けた相手は誰で、キャリアの中で本当に弱い瞬間はあったのか、そして最大のライバルは誰ですか?といった問いは、ファンの間で絶えることなく語り継がれています。

この記事では、矢吹ジョーの公式戦績を詳細な試合内容とともに振り返り、物議を醸したハリマオやカーロスとの激闘、さらには身長や年齢といったプロフィールにも深く踏み込んでいきます。

加えて、独自の視点から考察するあしたのジョーの強さランキングや、物語の結末で彼は本当に死んだのか、心に刻まれる最後のセリフは?という核心的なテーマまで、ジョーの短くも燃え盛るようなボクサーとしての軌跡を、余すところなく完全に解説します。

この記事でわかること

  • 矢吹ジョーの全26戦にわたる公式プロ戦績と詳細な勝敗の内訳
  • 力石徹やカーロス・リベラなど、彼の運命を決定づけた主要ライバルとの対戦結果
  • キャリアを通じて変化していった彼の強さ、ファイトスタイルの変遷
  • 漫画史に残る伝説のラストシーンの真相と、矢吹ジョーが迎えた魂の結末
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目次

1. 矢吹ジョーのプロ戦績を徹底解説

  • 矢吹ジョーの戦績は?
  • 矢吹ジョーの身長とプロフィール
  • 物語からわかる矢吹ジョーの年齢
  • 矢吹ジョーは本当に弱いのか?
  • 公式戦で矢吹ジョーが負けた相手は?

1-1. 矢吹ジョーの戦績は?

矢吹ジョーのプロボクサーとしての生涯戦績は、原作漫画を基準にすると通算26戦19勝(17KO)6敗1分けという記録が残されています。

KOで決着がつかなかった試合の描写が少ないため、ファンの間では19勝の全てがKO勝ち(19KO)だったのではないか、とも言われています。

彼の「打たれても前に出る」という壮絶なファイトスタイルを考えれば、判定決着は想像しにくく、そのKO率がいかに驚異的であったかがうかがえます。

ジョーのキャリアは、大きく三つの時期に分けられます。

初期は天性の才能で連戦連勝を重ねる「恐るべき子供」の時代。

中期は最大のライバルの死をきっかけに精神的な闇へと落ち込む「苦悩と葛藤」の時代。

そして後期は、全てを乗り越えて世界の頂点を目指す「完全燃焼」の時代です。

ここでは、彼のプロデビューから最後の世界戦までの全戦績を、その背景とともに一覧表にまとめました。

ジョーの戦績は、単なる数字の羅列ではありません。

一つ一つの試合が彼の人生の節目であり、彼の魂の軌跡そのものなのです。

特にキャリア中盤の泥沼の3連敗があったからこそ、最後のホセ戦の輝きが増すのだと思います。


あしたのジョー(1) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(2) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(3) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(4) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(5) (週刊少年マガジンコミックス)

アニメ版での戦績の違いについて

TVアニメ版『あしたのジョー2』では、原作には登場しないオリジナルキャラクターとの対戦が描かれています。

その代表が、WBA・WBC統一世界バンタム級1位のレオン・スマイリーです。

世界タイトル挑戦者決定戦という設定で行われたこの試合で、ジョーは壮絶な打撃戦の末に10ラウンドを戦い抜き、判定勝利を収めます。

そのため、原作ではホセ戦が唯一の判定試合ですが、アニメ版では判定勝ちの経験があるという違いがあります。

これは、ジョーのボクサーとしての完成度をより高めるためのアニメ独自の演出と言えるでしょう。

No.対戦相手ラウンド結果決め手・備考
1村瀬武夫6回戦○ 1R KOデビュー戦。必殺のクロスカウンターが炸裂。
2沢井精二6回戦○ 2R KOクロスカウンターによる連勝。
3遠山充造6回戦○ KO相手を圧倒しKO勝利。
4沼川洋6回戦○ KOノーガード戦法で相手の戦意を喪失させる。
5野口講一6回戦○ KO破竹の5連続KO勝利。
6ウルフ金串8回戦○ 4R KOダブルクロスを破るトリプルクロスカウンターで勝利。
7力石徹8回戦● 8R KO生涯最大のライバルに壮絶な死闘の末、初黒星。
8殿谷浩介8回戦○ 1R KO力石の死のトラウマで顔面が打てず、ボディブローでKO。
9-12不明 (4試合)8回戦○ KOイップスを抱えながらもボディブローのみで4連勝。
13タイガー尾崎10回戦● 2R TKO弱点を見抜かれ、キャリア初のTKO負け。
14原島龍10回戦● 3R TKO顔面を殴った直後に嘔吐し、レフェリーストップ。
15南郷浩二10回戦● 1R 反則負け嘔吐と反則行為が重なり、どん底の3連敗。
Ex.カーロス・リベラ4回戦● 3R 失格エキシビション。セコンドのヘルプによる失格。
16カーロス・リベラ10回戦△ 無効試合ルールを無視した「野獣の闘い」。イップス克服のきっかけ。
17ウスマン・ソムキット10回戦○ 1R KO完全復活。東洋への足がかりとなる圧勝。
18金敏腕10回戦○ 4R KO韓国チャンピオンを撃破。
19エディ・ベイセラ?回戦○ 6R TKO1階級上のジュニアフェザー級選手に勝利。
20ターニー・アロンゾ10回戦○ 2R KO1ラウンドに3度のダウンを奪いKO。
21金竜飛12回戦○ 6R KO壮絶な減量苦を乗り越え、東洋太平洋タイトル奪取。
22ピナン・サラワク12回戦○ 2R TKO予告KOを達成し、東洋タイトル初防衛。
23ハリマオ12回戦○ 4R KO野生児との異次元対決を制し、2度目の防衛。
24ホセ・メンドーサ15回戦● 15R 判定世界タイトルに挑戦し、全てを出し切り完全燃焼。

1-2. 矢吹ジョーの身長とプロフィール

矢吹ジョーの肉体的なポテンシャルについて、作中では具体的な数値よりもその特異な能力が強調されています。

彼のプロフィールを掘り下げてみましょう。

ジョーが戦い続けた主戦場は、ボクシングの中でも軽量級にあたるバンタム級です。

日本ボクシングコミッション(JBC)の規定によれば、バンタム級のリミット体重は118ポンド(53.52kg)以下と定められています。(出典:JBC「日本ランキング規程」

物語が連載されていた当時は現在ほど階級が細分化されておらず、軽量級の選手にとっては非常に過酷なクラスでした。

物語の終盤、成長期を迎えたジョーがこの体重を維持するために命を削るような減量を行う場面は、読者に強烈なインパクトを与えました。

身長に関する公式な設定値はありませんが、当時の日本人男性の平均身長が160cm台前半であったことや、ライバルたちとの体格差の描写から、およそ165cm前後であったと推測するのが一般的です。

決して体格に恵まれているわけではないジョーがなぜ強かったのか。

その理由は、類まれな動体視力、驚異的な打たれ強さ、そして何よりも野性の勘と評される天性のボクシングセンスにありました。

彼の戦い方は、恵まれたフィジカルではなく、まさに魂で殴り合うスタイルだったのです。


あしたのジョー(6) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(7) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(8) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(9) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(10) (週刊少年マガジンコミックス)

1-3. 物語からわかる矢吹ジョーの年齢

『あしたのジョー』は、一人の少年がボクシングを通じて自己を確立し、燃え尽きるまでを描いた成長の物語でもあります。

彼の年齢の推移を追うことで、その時々の彼の内面的な変化をより深く理解できます。

物語は、ジョーが天涯孤独の不良少年としてドヤ街に現れるところから始まります。

この時の彼の年齢は、言動や風貌から15歳前後と推測されます。

社会への反抗心と満たされない渇きを抱えた彼は、有り余るエネルギーを拳闘に向けることになります。

特等少年院での力石との出会いを経てプロボクサーとなり、後楽園ホールのリングで宿命の対決に臨んだのは17歳から18歳の頃。

この試合で彼は、ボクシングの厳しさと、かけがえのないライバルを失うという人生最大の悲劇を経験します。

この経験が、彼を単なる天才から、影を背負った求道者へと変貌させました。

そして、数々の死闘と苦悩を乗り越え、東洋太平洋チャンピオンとして世界の頂点、ホセ・メンドーサに挑んだ時、彼の年齢は20歳前後であったと考えられます。

わずか5年ほどの間に、彼は一人の人間が一生で経験する以上の喜怒哀楽を味わい尽くし、その短いボクサー人生を全うしたのでした。


あしたのジョー(11) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(12) (週刊少年マガジンコミックス)

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あしたのジョー(14) (週刊少年マガジンコミックス)

あしたのジョー(15) (週刊少年マガジンコミックス)

1-4. 矢吹ジョーは本当に弱いのか?

結論から言えば、矢吹ジョーはボクサーとして決して弱い存在ではありません。

むしろ、その天才的なセンス、常識外れの打たれ強さ、そして何よりも逆境で燃え上がる不屈の闘志は、作中でも屈指の強さを誇ります。

しかし、物語は彼の「人間的な弱さ」にも焦点を当てており、その葛藤こそが彼のキャラクターに深みを与えています。

彼のキャリアにおける最大の汚点であり、最も「弱さ」が露呈したのが、ライバル・力石徹の死後に陥ったスランプ期です。

自身のテンプルへの一撃が力石の死の一因となったという強烈な罪悪感から、彼は相手の顔面を全力で打つことができない精神的症状、いわゆるイップスに苦しめられます。

ボクサーとして致命的なこの弱点をライバルたちに見抜かれ、日本チャンピオンのタイガー尾崎を筆頭に、格下の相手にも為す術なく敗れるという屈辱的な3連敗を喫してしまいます。

強さともろさが同居する人間性

この時期のジョーは、技術やフィジカルの問題ではなく、純粋に心の問題で勝てなくなっていました。

彼の強さの根源が「ハングリー精神」や「反骨心」といった感情的なエネルギーにあるからこそ、一度心が折れると脆くも崩れ去ってしまう。

この強さともろさが同居する危ういバランスこそが、矢吹ジョーというキャラクターの最大の魅力であり、彼がただのヒーローではない、生身の人間であることを示しています。

しかし、彼はこの弱さから逃げませんでした。

カーロス・リベラという新たなライバルとの出会いを通じて、自らのトラウマと正面から向き合い、壮絶な戦いの中でそれを乗り越えていきます。

この経験を経て、彼は精神的にも真の強さを手に入れたのです。


あしたのジョー(16) (週刊少年マガジンコミックス)

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1-5. 公式戦で矢吹ジョーが負けた相手は?

前述の通り、矢吹ジョーの輝かしい戦績の中には「6」の敗北が刻まれています。

しかし、これらの敗北は単なる黒星ではなく、彼のボクサー人生を次のステージへと導く重要な試練でした。

ジョーに土をつけた6人の男たちと、その敗戦が彼に何をもたらしたのかを詳しく見ていきましょう。

敗北がジョーを強くした

ジョーにとって、敗北は終わりではなく、新たな始まりでした。

それぞれの負けが、彼に新しい課題と成長の機会を与えたのです。

  1. 力石徹
    記念すべき初黒星。技術、戦略、そして執念、その全てで上回る力石に完膚なきまでに叩きのめされました。この敗北は、ジョーに天狗になっていた鼻をへし折ると同時に、「本物のボクシング」の厳しさと、人生を懸けるに値する目標を与えました。
  2. タイガー尾崎
    力石の死後、イップスという心の闇に囚われたジョーが喫した屈辱的なTKO負け。自分の弱さから目を背けることはできないという現実を突きつけられました。
  3. 原島龍 & 南郷浩二
    精神的な問題が肉体にまで影響を及ぼし、嘔吐や反則といった無様な形で連敗。彼のキャリアのまさにどん底であり、一度リングから去る決意を固めるきっかけとなりました。
  4. カーロス・リベラ(エキシビション)
    公式戦ではありませんが、セコンドの介入による失格負け。しかし、試合内容では互角以上に渡り合い、この戦いを通じてジョーは力石の亡霊を振り払い、完全復活への狼煙を上げました。
  5. ホセ・メンドーサ
    生涯最後の敗戦。15ラウンドを戦い抜き、結果は判定負けでしたが、完璧な王者を廃人寸前まで追い詰めました。これは、勝敗を超えて自らの魂を燃やし尽くすという、彼のボクシング人生の最終目標が達成された瞬間であり、「伝説の敗戦」として語り継がれています。

2. 矢吹ジョーの戦績を彩ったライバル達

  • 矢吹ジョーのライバルは誰ですか?
  • ハリマオやカーロスとの激闘
  • 独自考察!あしたのジョー強さランキング
  • 矢吹ジョーは最後死んだのか?
  • 有名な最後のセリフは?

2-1. 矢吹ジョーのライバルは誰ですか?

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矢吹ジョーの物語は、彼と魂をぶつけ合ったライバルたちの物語でもあります。

彼らは単なる敵役ではなく、時にジョーを導き、時にジョーの鏡となり、彼の人生そのものを形作っていきました。

中でも、彼の運命を決定づけた3人の偉大なライバルを紹介します。

力石徹(りきいし とおる):宿命のライバル

ジョーにとって、始まりであり、終わりであり、そして全てであった存在。

少年院で出会った当初は、恵まれた環境で育ったエリートボクサーとして、ジョーの反骨心の象徴でした。

しかし、拳を交えるうちに互いの魂の中に同じ孤独と渇きを見出し、唯一無二のライバルとなります。

ジョーと戦うためだけに、死の危険を冒してまで過酷な減量に挑んだ彼の生き様は、ジョーのその後のボクサー人生の道標となりました。

力石は、ジョーが永遠に超えることのできない目標であり、心の中で共に戦い続けた魂の片割れです。

カーロス・リベラ:「陽」のライバル

力石という「陰」の存在を失い、闇の中にいたジョーの前に現れた、太陽のような男。

「無冠の帝王」と謳われるベネズエラの天才は、ボクシングを心から楽しむ陽気さと、リングの上では野獣と化す獰猛さを併せ持っていました。

彼との戦いは、ジョーに力石の死のトラウマを乗り越えさせ、戦うことの根源的な喜びを思い出させてくれました。

国籍も境遇も違う二人が、言葉ではなく拳で友情を育んでいく姿は、物語中盤の大きな見どころです。

ホセ・メンドーサ:「完璧な壁」としてのライバル

物語の最後にジョーが目指した最終到達点。

家族を愛し、紳士的でありながら、リングの上では「コンピューター付きファイティングマシーン」と恐れられる完璧な世界チャンピオン。

彼は、ジョーがそれまで戦ってきたハングリーなボクサーたちとは対極に位置する、全てを手に入れた「王者」です。

満たされない野獣であるジョーが、この完璧な壁にどう挑み、自らを燃やし尽くすのか。

この最終決戦は、二人のボクサーの生き様そのもののぶつかり合いでした。

この3人以外にも、ジョーの最初の壁となったウルフ金串や、悲しい過去を背負った金竜飛など、魅力的なライバルは数多く存在します。

彼ら一人ひとりとの戦いが、矢吹ジョーというボクサーを完成させていったのですね。

2-2. ハリマオやカーロスとの激闘

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ジョーのキャリアにおいて、ボクシングの常識を超えた異次元の戦いが二つあります。

それは、ベネズエラの天才カーロス・リベラとの魂の応酬と、マレーシアの野生児ハリマオとの本能のぶつかり合いです。

VS カーロス・リベラ:野獣同士の魂の対話

イップスを克服するきっかけとなったカーロスとの再戦は、後楽園球場の特設リングで行われました。

序盤は高度な技術戦でしたが、試合が進むにつれ、二人の闘争本能が理性を上回ります。

ロープ際の攻防でカーロスが放った反則すれすれのエルボーを皮切りに、試合はボクシングのルールを完全に逸脱した「野獣同士のケンカ」へと発展。

レフェリーの制止も聞かず、頭突きや肘打ちが乱れ飛ぶ壮絶な殴り合いは、勝敗を超えた魂の対話でした。

記録上は「無効試合」となりましたが、この戦いを通じて二人の間には国境を超えた深い絆が生まれました。

VS ハリマオ:文明と野生の激突

東洋太平洋タイトルを防衛戦で迎えたハリマオは、近代文明から隔絶されたジャングルで育った「野生児」。

彼の動きはボクシングのセオリーからかけ離れており、ロープを使って跳ね回り、空中から襲い掛かる「空中殺法」は、まさに人間離れしたものでした。

この予測不能な戦いに対し、ジョーは一度は戸惑いを見せますが、次第に自らの中に眠る野生の本能を呼び覚ましていきます。

最終的には、ハリマオの回転に合わせて自らも跳躍し、体重と遠心力を乗せたカウンターパンチを真上から叩き込むという奇策で勝利。

この試合は、ジョーの卓越したボクシングIQと、どんな相手にも適応できる天才的な対応能力を証明する一戦となりました。

2-3. 独自考察!あしたのジョー強さランキング

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もし『あしたのジョー』に登場したボクサーたちが、階級やコンディションの壁を超えて同じリングに上がったら、一体誰が最も強いのでしょうか?

ここでは、彼らの全盛期の強さを基準に、独断と偏見による最強ランキングを作成しました。

あしたのジョー 最強ボクサーランキング TOP5

  1. ホセ・メンドーサ
    やはり「キング・オブ・キングス」が不動の1位。相手の動きを完璧に予測するコンピュータのような頭脳、目に見えない速さで放たれるコークスクリューパンチ、そして鉄壁のディフェンス。心身ともにボロボロだったジョーに最後までKOを許さなかった精神力も含め、総合力で他の追随を許しません。
  2. 力石徹(ウェルター級)
    もし彼が過酷な減量をせず、本来のウェルター級で戦っていたなら、というIF設定でのランクイン。恵まれた体格から繰り出すアッパーは破壊力抜群で、そのボクシングセンスはホセに匹敵する可能性を秘めていました。ジョーを技術で完全に圧倒した唯一の存在です。
  3. カーロス・リベラ
    ホセによってパンチドランカーにされる前の「無冠の帝王」は、まさに天才。予測不能なリズムと角度から繰り出されるパンチは、どんな堅牢なガードもこじ開けます。ボクシングを心から楽しむ天真爛漫さも、相手にとっては脅威でした。
  4. 矢吹丈(ホセ戦)
    技術的な全盛期は過ぎていたかもしれませんが、精神力と執念においては彼のキャリアの頂点。パンチドランカーの影響でパンチの軌道が予測不能になり、それがかえってホセを苦しめました。肉体の限界を超えて王者を追い詰めた姿は、まさに鬼神の如き強さでした。
  5. 金竜飛
    「戦う精密機械」と評された、氷のような冷静さと正確無比な技術を持つ東洋チャンピオン。朝鮮戦争で経験した地獄が彼の強靭な精神力の礎となっており、相手の心を折る戦い方は非常に厄介です。一度ペースを掴んだら逃さない「チョムチョム(舞々)」戦法は驚異的です。

このランキングはあくまで一つの視点です。

野生の身体能力を誇るハリマオや、一撃の破壊力を持つウルフ金串など、他にも個性的な強者が揃っています。

皆さんが考える最強ボクサーは誰でしょうか?

2-4. 矢吹ジョーは最後死んだのか?

『あしたのジョー』の物語は、漫画史において最も有名で、そして最も美しいと評されるラストシーンで幕を閉じます。

世界王者ホセ・メンドーサとの15ラウンドにわたる死闘を終え、自陣のコーナーに戻ったジョーは、全てを出し尽くした満足げな笑みを浮かべ、白い灰のように静かに座り込みます。

この姿が彼の「死」を意味するのか、それとも生きているのか、という「ラストシーン論争」は、連載終了から半世紀以上経った今でも続いています。

公式な見解として、作者はこの問いに対して明確な答えを出していません。

作画を担当したちばてつや先生は、インタビューなどで「ボクサー矢吹丈としては、あの瞬間に燃え尽きて完全に終わった。しかし、一人の人間としての矢吹丈が肉体的に死んだかどうかは、読者一人ひとりの想像に委ねたい」という趣旨の発言を繰り返していました。(出典:スポーツ報知ちばてつやインタビューより

つまり、あのラストは、肉体的な生死という次元を超えた、「完全燃焼」という魂の到達点を描いたものです。

彼はボクサーとして持てる力の全てを出し切り、「真っ白な灰になった」。これこそが、作者が伝えたかった結末なのです。

社会現象となったラストシーン

連載当時、この衝撃的なラストは社会現象を巻き起こしました。

力石徹が死んだ際にはファンによる実際の葬儀が執り行われましたが、ジョーの最後に関しても、読者からの問い合わせが編集部に殺到したと言われています。

一人の漫画のキャラクターの生き様が、これほどまでに多くの人々の心を捉えた例は、後にも先にも稀でしょう。

2-5. 有名な最後のセリフは?

多くのファンが、矢吹ジョーの最後のセリフを「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」だと記憶していますが、これは広く知られた誤解の一つです。

この象徴的なセリフは、ラストシーンで語られたものではありません。

この言葉は、ホセ・メンドーサとの決戦を前に、ジョーが自分を案じる白木葉子に対して、自らの覚悟を伝える場面で登場します。

「ボクシングに全てを捧げ、燃えカスさえ残らないほど真っ白に燃え尽きたい」という彼のボクサーとしての美学が凝縮された、非常に重要なセリフです。

では、実際のラストシーンでジョーは何を語ったのか。答えは、彼は一切言葉を発しません。

15ラウンドの死闘を終えたジョーは、リングを降りる葉子に黙って血染めのグローブを手渡します。

そして、コーナーに深く腰掛け、遠くを見つめるように、ただ穏やかで満足げな表情を浮かべるだけです。

彼の最後の姿を見て、セコンドの丹下段平が心の中でこう呟きます。

「ジョー…燃えつきる寸前まで、己の生命をたたきつけて…。こんな充実感にひたっているんだ…」

言葉ではなく、その姿そのもので自らの人生を語り尽くす。

これ以上ないほど雄弁で、感動的な結末と言えるでしょう。

有名な「真っ白な灰」のイメージは、ジョーが自ら語ったのではなく、彼の生き様を見た者たちが感じ取った、彼の魂の輝きそのものなのです。

2-6. まとめ:矢吹ジョーの戦績と伝説

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この記事では、矢吹ジョーの栄光と挫折に満ちたボクサー人生を、戦績やライバル、そして伝説のラストシーンを通じて振り返りました。

最後に、彼の物語の要点をまとめます。

  • 矢吹ジョーのプロ戦績は26戦19勝6敗1分けが定説
  • 驚異的なKO率を誇り判定勝ちはほぼ無いとされる
  • 主戦場はバンタム級で過酷な減量に苦しんだ
  • 身長は約165cm前後と推測されている
  • 物語は15歳頃から始まり20歳前後で完結する
  • 力石徹の死が原因でイップスになり3連敗を喫した
  • 生涯最大のライバルは宿命の相手、力石徹である
  • カーロス・リベラとの戦いでボクシングの喜びを取り戻す
  • ハリマオとの戦いでは野生の本能が呼び覚まされた
  • 最後に戦った最強の敵は世界王者ホセ・メンドーサ
  • 最後の試合は15ラウンドを戦い抜いた判定負けだった
  • ラストシーンで死んだかどうかは読者の解釈に委ねられている
  • 彼の結末は「完全燃焼」の象徴として描かれている
  • 有名な「燃え尽きた」という言葉は最後のセリフではない
  • 最後のジョーは言葉を発さず穏やかな表情をしていた
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この記事を書いた人

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