本日、山形県鶴岡市のJR鶴岡駅周辺の市街地でクマが出没し、その場で駆除される事態となりました。
また岩手県では、牛舎に向かっていた男性がクマに襲われ、顔などにケガを負うなど、各地でクマの脅威が拡大しています。
駅周辺に出没、向かってきたクマを駆除
午前10時前から、鶴岡市中心部のJR鶴岡駅周辺でクマの目撃情報が相次ぎました。
クマはその後、駅前の住宅敷地に潜んでいるのが確認され、警察が周辺をパトカーで囲み、対応を検討。
鶴岡市は、9月に施行されたばかりの市街地での緊急銃猟を許可しました。
その直後、クマが突然動き出し、猟友会に向かってきたため、警察官の命令に基づき発砲。
クマはその場で死んだことが確認されました。
幸いにも、人や物への被害は報告されていません。
今回の駆除は、法改正後、市街地でのクマ対応の初の事例の一つとなりました。
岩手でも人身被害、牛舎に向かう男性が襲われる
クマによる被害は、人里離れた場所でも発生しています。
岩手県雫石町では、早朝に牛舎に向かっていた46歳の農業男性がクマに襲われ、左頬を噛まれ、右腕を引っかかれるなどして負傷しました。
男性は高度救命救急センターに運ばれましたが、命に別状はないということです。
今年度、岩手県内でクマに襲われ、ケガをした人の数はこれで17人となり、昨年度の総数をすでに上回るペースで被害が拡大しています。
北海道でも相次ぐ目撃、市街地での警戒続く
北海道でもクマの出没は続いており、八雲町や砂川市でも目撃情報が寄せられています。
特に砂川市では、線路を横断していた白い首輪状の模様を持つクマが、目撃情報が相次いでいた同一の個体とみられ、今回の鶴岡市での駆除と同様、人里に定着したクマの脅威が深刻化しています。



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