連日、北海道や岩手、新潟など各地でクマの目撃情報や人身被害が相次いでいます。
笛を吹いてクマを追い払うことに成功した事例があった一方、クマと格闘して負傷する事態も発生するなど、秋を迎えてクマとの遭遇リスクが高まっています。
笛の音でクマが逃走、一方格闘で負傷する事態も
北海道砂川市では、散歩中の50代男性が体長1.5メートルのクマと遭遇。
男性が警戒のために持参していた笛を吹いたところ、クマは音に驚いたのか山へ逃走し、男性にケガはありませんでした。
この地域ではクマの目撃が相次いでおり、北海道はヒグマ注意報を出しています。
しかし、クマとの遭遇は常に幸運な結末を迎えるわけではありません。
岩手県八幡平市では、キノコ採り中の54歳男性がクマに襲われ、顔や両腕にケガを負いました。
男性はクマに覆いかぶされた後、蹴るなどして抵抗を続けたことでクマを追い払い、九死に一生を得ました。
相次ぐ人里への出没、対策は「今」が正念場
クマは、もはや山の中だけの存在ではありません。
新潟県見附市では、民家のすぐ近くで子グマ2頭が目撃され、阿賀町や新発田市でも人里に近い場所での出没情報が相次いでいます。
また、岩手県紫波町のブドウ農園では、収穫中のブドウがクマに食い荒らされる被害も確認されました。
相次ぐ人身被害や食害を受け、各自治体は対策を強化しています。
長野県は、クマ対策としてドローンやセンサーカメラの活用、防護服の購入などに総額2328万円の補正予算案を計上しました。
これは、クマ問題が自治体レベルでの本格的な対策が必要な段階に入ったことを示しています。
秋は冬眠に向けてクマが活発に行動する時期です。
岩手県警は、キノコ採りのシーズンを前に、鈴や笛を携帯するなど、入山時の「安全第一」を呼びかけています。



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