人里に迫るクマ、そしてキツネも… 相次ぐ野生動物の出没にどう備える?
群馬県や埼玉県の住宅地近くで、クマやキツネといった野生動物の出没が相次いでいる。
山道での突然の遭遇や、夜間の住宅地での目撃情報が増える中、野生動物との予期せぬ遭遇を防ぐための新たな対策グッズも登場している。
専門家は、動物の生態を理解し、適切な対策を講じることが重要だと訴えている。
群馬県みなかみ町では、山道を走行中の車の前に体長約1.5メートルのクマが突然飛び出し、道路を横断して森に消えていく様子が目撃された。
撮影者は「本当に出るんだ」と驚きを隠せない様子だった。
同様に、埼玉県日高市では街灯のない夜道でキツネが車の前を横切る事案が発生。
撮影者は「どんな動物が出てくるか分からないからこそ、改めて安全運転を心がけようと思った」と語り、ドライバーへの注意喚起を促した。
山形県大江町でも、同日にクマの目撃情報が寄せられるなど、人里への野生動物の接近が常態化しつつある。
こうした状況を受け、野生動物との不要な遭遇を防ぐための新たな試みも始まっている。
秋田県北秋田市の企業「和洋電器製作所」は、クマよけグッズ「BEAR VIVIR(ベアビビール)」を開発し、クラウドファンディングを通じて支援を募っている。
この製品は、拡声器の技術を応用した音響サイレン機器で、クマを撃退するのではなく、音で人間の存在を知らせることで、遭遇を未然に防ぐことを目的としている。
「BEAR VIVIR」は、クマの生息地である秋田県阿仁地区で、クマと人との共存を目指す思いから生まれたという。
クマやキツネが人里に姿を見せる背景には、餌を求めて行動範囲を広げていることや、生息地の開発が進んでいることなどが挙げられる。
私たちは野生動物の行動パターンを理解し、鈴やラジオなどで自分の存在を知らせる、生ゴミを屋外に放置しないといった基本的な対策を徹底する必要がある。
また、運転中に野生動物と遭遇する可能性も考慮し、特に夜間や山間部では速度を落とし、慎重な運転を心がけることが大切だ。



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