本日、青森県や福島県など各地でクマによる人身被害が相次ぎました。
リンゴ畑で男性がパンチでクマを撃退する緊迫の事態が発生する一方、高齢者が襲われる被害も発生しています。
「娘を守るため」パンチで反撃、80代女性も顔にけが
青森県藤崎町のリンゴ畑で、葉取り作業をしていた50代の男性がクマに襲われました。
背後から襲われた男性は、近くにいた娘を守るため、クマの鼻を複数回殴って反撃。
クマは逃走し、男性は右太ももに軽傷を負ったものの、命に別状はありませんでした。
また同日、青森県むつ市では、栗拾いをしていた80代の女性がクマに襲われ、顔にけがを負いました。
女性はドクターヘリで病院に搬送されましたが、意識はあるとのことです。
福島県喜多方市でも、墓地で草刈りをしていた70代の女性がクマに襲われ、左腕を骨折するなどの大けがをしました。
これらの事例は、クマの活動範囲が畑や墓地といった、日常的な生活空間にまで広がっていることを示しています。
コメやハチミツを狙う大胆な行動、広がる物的被害と対策
クマによる被害は人身だけでなく、物的にも広がっています。
岩手県一関市では、住宅敷地内の納屋に保管されていたコメ袋(計60kg)がクマに持ち去られ、中身が散乱する被害がありました。
また、近くの養蜂場では、防犯カメラにクマがハチの巣をむさぼる姿が捉えられています。
クマは人間が保管している食料の味を覚え、大胆な行動に出るようになっています。
こうしたクマの脅威に対し、対策も進められています。
宮城県富谷市では、9月12日に目撃情報があった地域で、罠を設置したところクマ1頭の捕獲に成功しました。
行政は、クマが餌を求めて人里に近づかないよう、庭先の果実などを早めに収穫するよう呼びかけています。
秋が深まり、クマが冬眠に向けて栄養を蓄えるこの時期は、今後も人里への出没が増えることが懸念されています。



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