【2025年9月21日更新】井上尚弥、アフマダリエフ戦の波紋広がる。敗者の告白、専門家の分析、そしてライバルたちの新たな動き

プロボクサー井上尚弥選手(左)と中谷潤人選手(右)が対峙するグラフィック画像。「井上尚弥VS中谷潤人どっちが強い?」というテキストが中央に配置されている。

スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)がムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に大差判定勝ちを収めた一戦から1週間が経過したが、その波紋は広がり続けている。

敗者の弁、専門家の分析、そしてプロモーターやライバルたちの様々な反応が報じられた。

目次

敗者アフマダリエフの“誤算”と本音

井上尚弥に圧倒された前WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフは、試合前に立てていた作戦がことごとく裏目に出たと明かした。

英国人ライター、トム・グレイ氏のインタビューに応じたアフマダリエフは、近年の井上の攻撃的なスタイルを予測し、カウンターを狙っていたという。

しかし、井上が見せたのは完璧なアウトボクシングであり、反撃の機会をほとんど与えられなかった。

アフマダリエフは「イノウエが猛攻を仕掛けてくる、と思った」と語り、自身の得意な展開に持ち込めなかったことを認めた。

さらに、セミファイナルがKOで早く終わった影響で「ウォームアップの時間が十分取れなかった」と、準備段階での不満も口にしたという。

試合に全てを捧げてきただけに、その落胆は大きかったが、「私は戻ってくる」と再起を誓った。

長谷川穂積が感じた「警戒心マックス」の理由

この試合を実況席で解説した元3階級制覇王者の長谷川穂積氏は、アフマダリエフが攻めきれなかった理由を的確に分析している。

長谷川氏は、井上が立ち上がりに放った「一発目のジャブ」が勝負の鍵だったと指摘。

あれでパンチの質の違いを感じたアフマダリエフは「警戒心がマックスになりすぎ、そのあと手が出なくなった」と見る。

また、「なぜ接近戦を仕掛けなかったのか」という疑問に対し、「たとえ接近戦に持ち込んでも勝機を見いだせなかったと思う。井上選手はパンチが強いし、ボディブローも的確。接近戦をしても厳しいと感じたのではないか」と、アフマダリエフの心情を推察した。

さらに長谷川氏は、井上が最後まで貫いたアウトボクシングについて、同日に行われたテレンス・クロフォード対サウル・“カネロ”・アルバレス戦の影響を指摘。

井上自身も試合後の会見でクロフォードの戦い方を参考にしていたと明かしており、スーパースターの戦術を即座に取り入れる対応力の高さも浮き彫りになった。

PFP3位後退? アラム氏は「世界最高」と不満を示唆

アフマダリエフに完勝したにもかかわらず、権威ある「リング」誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで、井上は1位から3位に後退した。

これに対し、共同プロモーターであるボブ・アラム氏がSNSを通じて不満を示唆した。

アラム氏は、井上とリング上で肩を組む写真と共に「世界最高ファイター」「誰にも負けない」と投稿。

ランキングに直接言及はしていないものの、クロフォードやウシクの下にランクされたことへの異議を唱え、改めて井上こそが「世界最高」であると強調した形だ。

因縁のカシメロが復帰「井上選手に興味がない」発言の真意は

一方、長らく井上尚弥を挑発し続けてきた元世界3階級制覇王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)が、約1年ぶりの復帰戦を発表した。

10月25日に亀田京之介と対戦するカシメロは、会見で「もう井上選手に興味がない」と発言。

しかし、その言葉とは裏腹に「(アフマダリエフ戦は)苦労していたね。

俺だったら早いラウンドでKOする」「1回か2回KOで勝てば井上選手も興味を持ってくれるかな」と、井上への強い対抗意識を隠さない。

現在は世界王座から遠ざかっているため、まずは返り咲きを目指す構えだが、その視線の先に井上尚弥がいることは明らかだ。

井上が12月にアラン・ピカソとの防衛戦、さらに2026年5月には中谷潤人との日本人対決が計画される中、カシメロが入り込む隙は当面なさそうだが、再起戦でどのようなパフォーマンスを見せるか注目される。

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